第3世代バタフライ構造を採用したMacBook Air (Retina, 2018)のキーボードでもスペースバーの2重入力問題は残ったままのもようます。詳細は以下から。
Appleは現地時間2018年11月07日よりIntelの第8世代Amber Lake-YプロセッサとRetinaディスプレイを搭載した「MacBook Air (Retina, 13inch, 2018)」の発売を開始ましたが、このMacBook Air (2018)では旧シザー構造のキーボードに変わり、MacBook Pro (2018)でも採用されている最新の第3世代バタフライ構造のキーボードが採用され、キートップもSan Franciscoフォントに変更されていますが、このキーボードでもキーの2重入力問題などが発生しているようです。
最新世代のキーボードと業界でベストなトラックパッド
MacBook Airは、Appleが開発した第3世代のキーボードも搭載し、より正確で一段と優れたタイピングの反応が得られます。キーの一つひとつについている独立型の低電力LEDバックライトがより的確な明るさを提供しますまったく新しいMacBook Air、軽やかに登場 – Apple (日本)
InstapaperやOvercastの開発者でTumblrの共同設立者であるMarco ArmentさんやArs Technicaで約15年に渡りOS Xレビューを担当されたJohn Siracusaさん、その他RedditやTwitter, Apple Support Communitiesユーザーの報告によると、MacBook Air (2018)の第3世代バタフライ構造キーボードでも特定のキーが入力できなかったり1度の入力で2つの同じ文字が入力されてしまうことがあるそうで、
And now the letter L on on my 2018 MacBook Air is also broken. So that is the spacebar AND the L. FFS @Apple – I am a huge fan and long-term purchaser…but shit be getting worse.
— BEN SLATER 👾 (@iambenslater) 2019年1月8日
特にMacBook Pro 2016~2018などバタフライ構造のキーを採用してから常に報告されてきたスペースバーの2重入力は多く報告されており、問題に遭われた方はMacBook/Pro同様スペースキーを極力利用しない環境を構築しているようです。
compressed air didn't fix macbook spacebar. Current workaround is replacing all commands with space-free aliases pic.twitter.com/s8i0aAwxi9
— Simon Knox (@psimyn) 2018年9月18日
おまけ
Appleはごく一部のキーボード「文字が勝手に反復入力される、または押したキーがスムーズに跳ね返ってこない」などの問題があったとして、2015年以降のMacBook、2016年以降のMacBook Proモデルで「キーボード修理プログラム」を発表しており、Air (2018)ではFaceTime HDカメラの映像にノイズが入る問題も報告[1, 2]されています。
追記
2015年製以降のバタフライ・キーボードを搭載したMacBook/Proで、キーの2重入力を検知してソフトウェア的にこの問題を防いでくれるユーティリティアプリ「Unshaky」がリリースされていたので使ってみました。
バタフライ構造キーボードのタイムライン
- 2015年03月
▶従来のシザー構造のキーと比較して4倍の安定性と40%薄く、17%キートップが大きくなった全が新しいバタフライ構造のキーボードを搭載したMacBook Early 2015を発表。 - 2016年01月
▶バタフライ構造を採用したMacBook Early 2015の特定のキーの反応や感覚が他と違う場合があるとして、エアダスターを利用したキーボードの掃除方法を公開。 - 2016年10月
▶第2世代バタフライ構造キーボードやTouch Barを搭載したMacBook Pro Late 2016シリーズを発売。 - 2017年02月
▶MacBook Pro Late 2016ユーザーから特定のキーから他のキーと違う音が聞こえる、またはキーが反応しなくなるといった報告がされる。 - 2017年06月
▶第2世代バタフライ構造のキーボードを採用したMacBook (Retina 12-inch, 2017)と、マイナーアップデートしたMacBook Pro 2017を発売。 - 2017年06月
▶MacBook/MacBook Pro 2017モデルでキートップのシンボル(Commandなど)が変更される。 - 2017年07月
▶MacBook Pro 2016と2017を比較した結果、第2世代バタフライ構造のキーボードがアップデートされていることが確認される(iFixit)。 - 2017年後半
▶MacBook Proキーボードの交換を求めるキャンペーンなどが行われ始める。 - 2018年05月
▶AppleInsiderがシザー構造とバタフライ構造のキーボードを採用したMacBook Proの不具合発生率のデータを公開。 - 2018年06月
▶AppleがMacBook Early 2015およびMacBook Pro 2016モデル以降の一部のキーボードに、文字が入力されない、押したキーのスムーズな跳ね返りや反応がない問題が確認されたとして「MacBook および MacBook Pro キーボード修理プログラム」を開始。 - 2018年07月
▶第3世代バタフライ構造キーボードを採用したMacBook Pro (2018)を発売。 - 2018年11月
▶第3世代バタフライ構造キーボードを採用したMacBook Air (Retina, 13inch, 2018)を発売。 - 2019年01月
▶第3世代バタフライ構造キーボードを採用したMacBook Air (Retina, 13inch, 2018)でもキーの2重入力問題やキー入力の遅れが指摘される。 - 2019年03月
▶AppleのスポークスマンはWSJのインタビューの中で、第3世代バタフライ構造キーボードを採用したMacBook Pro/Air (2018)でもごく一部のユーザーから同様の報告を受けていることを認め謝罪。 - 2019年03月
▶Ruby on RailsのDHHさんが、第3世代バタフライ構造のキーボードの問題はAppleが把握している件数より多いと指摘。 - 2019年04月
▶AppleはMacBookシリーズのキーボード修理について修理工程を見直し、ストアでの対応の場合、翌日までに修理が終わり返却できるようにサービスを展開したもよう。 - 2019年05月
▶元AASPで働いていていたRedditユーザーが、バタフライ構造のキーボードの問題はゴミだけではなく、キー内部にあるラバードームやキーが押されたという電気信号を伝える金属の疲労があると指摘。 - 2019年05月21日
▶Appleが同日に発売したMacBook Pro (2019)までの全てのバタフライ構造のキーボードを「キーボード修理プログラム」に追加。 - 2019年11月13日
▶AppleがMacBook Pro (16-inch, 2019)を発売。バタフライ構造のキーボードを廃止し、新たに再設計された1mmのキーストロークのシザー構造キーボードを採用。 - 2020年03月18日
▶AppleがMacBook Pro (16-inch, 2019)と同じ1mmのキーストロークのシザー構造キーボードを採用したMacBook Air (Retina, 13-inch, 2020)を発売。 - 2020年05月04日
▶AppleがMagic Keyboardを搭載したMacBook Pro (13-inch, 2020)を発売。バタフライ構造のキーボードが終了へ。
コメント
Appleがバタフライキーボードを採用しなくなるまでノートは買えないな
欠陥品を売り続けるなよ
アップルの幹部はちゃんと自社製品使っているのか甚だ疑問に思うことがままある。
それな
特にMac/macOS
幹部はiPad/iOSばかり使い、技術者も動作確認おろそかにしてそう
UnshakyやKarabina-Elementでディレイを入れるのだ!
機能よりデザイン(薄さ)を優先する古き良きアップルの伝統が残ってて何よりだ
iOS端末は完全にデザイン捨ててるからMacくらいこの路線でいいんじゃない?
こういった熱心な信徒相手に商売する時代に前戻りせんと
ほんまにアップル潰れるで
2016MacBook proでもう三回修理に出してるわ。
買い換えようと思ったけどまだふふ愛があったとは…
こいつまじ何のために生まれてきたんだ
重すぎてPro持ち上げたのかと思ったわ
中から問題が上がってくるとしたら、幹部よりも開発者達からかと。
となれば、彼らはバタフライキーボードを使ってないか、問題発生に気付いてはいるものの上が握りつぶしているか。
もはやMacじゃなくてSurfaceとか使ってそう
もう完全に欠陥だろ。
たった数ミリ薄くするためにこんなの本当に必要か?
Appleの魔法が解けかかっている。ほんの数ミリ・・・わずか数ミリの為に一番触るキードードにこれほど血管が出るなんて考えられ無い事。16年式のMacBookPro13インチを使っているが、使用頻度が少ないので不具合なし。しかし次に買い換えを考えるときに、今のキーボードだったら、ちょっと購入は見送ろうかと思う、最近はsurfaceとレノボのページばっかり眺めてる。魔法が解けかかっているのかな?
時価総額にふさわしい製品作ってね。って、言いたかったけど株も落ちちゃったしね…。
バタフライかつ、ストロークは従来のProと同等ってできんのかな
なんで無理矢理ヘコヘコキーボードなんだろ
欠陥品の無印MacBookはしょうがないとして
俺はもう旧式のブニュブニュキーボードは嫌だわ
自分のもついに起きてしまったわ
2016で10回ぐらい修理して、先日2018年モデルに交換してもらったけど、最近複数のキーで2重入力されるようになったので辛すぎる。
売ろうかな。