macOSバージョン10.12.x Sierraで確認された不具合や、10.12.1~10.12.5アップデートで修正された不具合や脆弱性の一覧です。詳細は以下から
macOS 10.12 Sierraで発生している不具合やAppleのセキュリティ・アップデートで修正された不具合のまとめです。時系列にまとめていますので、不具合が修正されたかはその日より下の修正点一覧をチェックして下さい
macOS 10.12.0
macOS 10.12アップデート後に確認された不具合
- Adobe CS6はmacOS 10.12 Sierraに非対応
- Adobe Lightroom CCで認識されている不具合
- 総合セキュリティアプリ「ESET」が利用できない不具合
- macOS SierraのFinderにはアイコン表示の時にファイルがピックアップできない不具合
- Sophos Anti-Virus for MacがインストールされたmacOS Sierra搭載のMacがカーネルパニックを起こす不具合
- macOS SierraにアップデートしたMacでVimを利用すると、特定の条件下でターミナルがクラッシュする不具合
macOS 10.12アップデートで修正された不具合
macOS 10.12.1 Sierra
現地時間2016年10月24日に公開。修正された合計23件の脆弱性一覧。
一般のお客様向けの修正点
- iPhone 7 Plus で被写界深度エフェクトを適用して撮影した写真用の自動スマートアルバムを写真 App に追加
- iCloud の「デスクトップ」と「書類」を使う際の Microsoft Office との互換性が向上
- Microsoft Exchange アカウントを使用している場合にメール App がアップデートされないことがある問題を解決
- ユニバーサルクリップボードの使用時にテキストが正しくペーストされないことがある問題を解決
- Apple Watch での自動ロック解除の信頼性を向上
- Safari のセキュリティと安定性を強化
- AOL アカウントに対し、メール App で不要なパスワードプロンプトが表示されることがある問題を解決
- 富士通の ScanSnap スキャニングソフトウェアとの互換性が向上
- 一部の Canon 製プリンタでのプリント時に起きるフィルタエラーに対処
- Grapher ファイルを開けなくなる場合がある問題を解決
- Safari に、Web ページでのフォント表示に関する「これより小さいフォントサイズを使わない」オプションが復活
法人のお客様向けの修正点
- ネットワークディスクイメージを作成する際のシステムイメージユーティリティおよび imagetool の信頼性が向上
macOS 10.12.1アップデート後に確認された不具合
macOS 10.12.1アップデートで修正された不具合
- 未確認
macOS 10.12.2 Sierra
現地時間2016年12月13日に公開。修正された合計74件の脆弱性一覧。
一般のお客様向けの修正点
- 自動ロック解除の設定方法と信頼性が改善されました
- 中国語のトラックパッド手書き認識ボタンを Touch Bar のコントロールストリップに追加できるようになりました
- グラブ App または「command + shift + 6」ショートカットキーを使って、Touch Bar のスクリーンショットを撮影できるようになりました
- Touch Bar の絵文字ピッカーがディスプレイに表示されてしまう問題が解決されました
- MacBook Pro (Late 2016) コンピュータのグラフィックスの問題が解決されました
- 一部の MacBook Pro (Late 2016) コンピュータでシステム整合性保護が無効になる問題が解決されました
- iCloud の「デスクトップ」と「書類」の設定および無効化の操作感が向上しました
- 最適化されたストレージの通知の表示方法に関する問題が解決されました
- Bluetooth ヘッドフォンで Siri や FaceTime を使う際の音質が向上しました
- 写真 App でブックを作成および注文する際の安定性が向上しました
- Microsoft Exchange アカウントを使用している場合に、メール App に受信メッセージが表示されない問題が解決されました
- Safari 機能拡張ギャラリー以外からダウンロードした Safari 機能拡張をインストールできない問題が解決されました
- 対応の Mac で Boot Camp を使って Windows 8 および Windows 7 の新規インストールが可能になります
- 他社製のディスプレイで一部の画面解像度を利用できない問題が解決されました
- デジタルカメラの RAW 形式のサポートが拡充されました
法人のお客様向けの修正点
- 連絡先 App で Microsoft Exchange アカウントのグローバルアドレス一覧を検索する際のパフォーマンスが向上しました
- 委任カレンダーの使用時や、Microsoft Exchange イベントの再通知 (スヌーズ) 時のカレンダー App の信頼性が向上しました
- ログインウインドウでのスマートカード認証のサポートが強化されました
- システムモードを使うように設定された 802.1X クライアントで、ユーザがログアウトする際に自動的にネットワークに再接続できるようになりました
- 構成プロファイルを使った VPN ペイロードの MDM クライアントへのプッシュ配信に関する問題が解決されました
- バックグラウンドのソフトウェアアップデートや Safari インターネットプラグインの構成プロファイルによる管理が改善されました
- 特定のネットワークボリュームに接続する前に確認が必要となるセキュリティ機能を、管理者が無効化できるようになりました
- カレンダー App で「control」キーを押しながらイベントをクリックしたときに、ショートカットメニューに委任カレンダーが表示されない問題が解決されました。
- システムイメージユーティリティの「ディスクにパーティションを作成」が、システムイメージをネットワーク上に配信する際に正常に機能しない問題が解決されました。
- ローリングフェイルオーバーの実施時に Xsan クライアントがボリューム上のファイルにアクセスできなくなるという、Xsan 5 の問題が解決されました
- Finder で DFS 名前空間を検索する際にカーネルパニックが起こらなくなりました
macOS 10.12.2アップデート後に確認された不具合
- MacBook Pro Late 2016でAdobe PremiereやMedia Encoder使用時にMacがクラッシュする不具合
- macOS 10.12.2ではScanSnapでOCR化したドキュメントをプレビューアプリで編集するとOCRレイヤーが破壊される不具合
- macOS Sierraで「FileVault」を有効にすると一部のMacBookのキーボードやTouch Barが利用できなくなる不具合
- MacBook Pro Late 2016で画面のグラフィックスが乱れる不具合はmacOS Sierra 10.12.2アップデート後にも一部続いているもよう
macOS 10.12.2アップデートで修正された不具合
- Time Machineのバックアップ作成時にMacBook Pro Late 2016がクラッシュし続ける不具合はmacOS Sierra 10.12.2で修正されるもよう
- MacBook Pro Late 2016でAdobe PremiereやMedia Encoder使用時にMacがクラッシュする不具合の対処法
- macOS Sierra 10.12.2のプレビューアプリによりScanSnapなどのドキュメントスキャナで処理したOCRレイヤーが破壊される条件と対処法
- Apple、Thunderboltデバイスを利用し30秒程度でFileVault2のパスワードを取得できてしまうDMA攻撃を利用した脆弱性をmacOS Sierra 10.12.2で修正
macOS 10.12.3 Sierra
現地時間2017年01月23日に公開。修正された合計12件の脆弱性一覧。
一般のお客様向けの修正点
- MacBook Pro (15-inch, October 2016) でのグラフィックの自動切り替えが改善されます
- Touch Bar 搭載の MacBook Pro (13-inch または 15-inch, October 2016) で、Adobe Premiere Pro プロジェクトをエンコードする際のグラフィックの問題が解決されました
- スキャンした PDF 書類をプレビュー App で検索できないという問題が解決されました。
- 暗号化を有効にして書き出された PDF 書類との互換性の問題が解決されました
- 一部の他社製アプリケーションでデジタルカメラから画像を正常に読み込めない問題が解決されました
法人のお客様向けの修正点
- maxFailedLoginAttempts ポリシーを使うネットワークアカウントやキャッシュ済みユーザアカウント (Active Directory アカウントなど) が無効になる問題が解決されました
macOS 10.12.3アップデート後に確認された不具合
macOS 10.12.3アップデートで修正された不具合
macOS 10.12.4 Sierra
現地時間2017年03月27日に公開。修正された合計131件の脆弱性一覧。
一般のお客様向けの修正点
- Night Shift に対応しました。Night Shift は、日暮れ後にディスプレイの色味を暖色系の色域に自動的に切り替えてくれます
- Siri で、インディアン・プレミア・リーグおよび国際クリケット評議会のクリケットの試合のスコア、日程、選手名簿を表示できるようになりました
- 上海語の音声入力に対応しました
- Safari の Touch Bar、ツールバー、タブを表示して選択する画面で、右から左に書く言語の対応が強化されました
- プレビュー App での PDF のレンダリングおよび注釈に関するいくつかの問題を解決しました
- メールのスレッド表示において件名行が見えやすくなりました
- メールのメッセージで内容が表示されない問題が解決されました
- デジタルカメラの RAW 形式のサポートが拡充されました
法人のお客様向けの修正点
- tethered-caching コマンドが追加されました。USB で接続されている iOS デバイスへの特定のコンテンツのダウンロードを最適化するコマンドです。詳しくは、ターミナルで「man tethered-caching」と入力してください
- security コマンドが更新され、delete-identity オプションが追加されました。このオプションは、証明書とその秘密鍵を両方ともキーチェーンから削除します。詳しくは、ターミナルで「man security」と入力してください
- profiles コマンドが更新され、-N フラグが追加されました。このフラグは、デバイス登録の通知を表示し、ユーザにモバイルデバイス管理 (MDM) の登録を済ませるように知らせてくれます。詳しくは、ターミナルで「man profiles」と入力してください
- 特定のドッキングステーションに接続されているノートブックコンピュータで、内蔵のディスプレイに macOS ログインウインドウではなく空の画面が表示される問題が解決されました
- FileVault が有効になっていると、新たに変更したユーザアカウントのパスワードが macOS ログインウインドウで拒否されるという問題が解決されました
- 構成プロファイルで配布された所定の証明書を自動更新する機能が追加されました
- Xsan に対し、さまざまな修正がなされています
macOS 10.12.4アップデート後に確認された不具合
- Safari 10.1には検索エンジンが「Google」以外に設定できない不具合
- macOS Sierra 10.12.4へアップデートしたMacで一部のUSBヘッドセットが利用できなくなる不具合が確認される。
- macOS Sierra 10.12.4ではプレビューアプリおよびPDFKitの一部不具合が修正されるも、新たな不具合が発生しているもよう。
macOS 10.12.4アップデート後で修正された不具合
- 未確認
macOS 10.12.5 Sierra
現地時間2017年05月15日に公開。修正された合計131件の脆弱性一覧。
一般のお客様向けの修正点
- USBヘッドフォンで再生する際にオーディオがとぎれとぎれになる場合がある問題が修正されます
- Mac App Storeの将来的なソフトウェア・アップデートのための互換性が強化されます
- Boot Campを使ってWindows 10 Creators Updateのメディアフリー・インストールが可能になります
法人のお客様向けの修正点
- デジタルカメラの RAW 形式のサポートが拡充されました
- 一部の企業や教育機関の環境で起きていた、システムの日付が 2040 年に設定される場合がある問題が解決されました。
- NetInstall イメージから起動した際に起きる場合があるカーネルパニックを阻止します。この対策は、macOS 10.12.5 インストーラで作成した NetInstall イメージから起動する際に適用されます
macOS 10.12.5アップデート後に確認された不具合
macOS 10.12.5アップデート後で修正された不具合
- Apple、macOS Sierra 10.12.5アップデートでMacのシステム時間が2040年に設定されてしまう不具合を修正。
- Apple、macOS Sierra 10.12.5でAdobe InDesignがクラッシュしMacがフリーズしてしまう不具合を修正。
macOS 10.12.6 Sierra
現地時間2017年05月15日に公開。修正された合計131件の脆弱性一覧。
一般のお客様向けの修正点
セキュリティと安定性の向上
法人のお客様向けの修正点
- Finder から特定の SMB 接続を確立できない問題が解決されました
- Quantum StorNext ファイルシステムのリレーションポイント内でファイルを移動すると Xsan クライアントが予期せず再起動する問題が解決されました
- ターミナル App の安定性が向上しました
macOS 10.12.6アップデート後に確認された不具合
- 未確認
macOS 10.12.6アップデート後で修正された不具合
- macOS Sierra 10.12.6アップデートではターミナルの安定性が向上
- macOS 10.12.6およびiOS 10.3.3ではAPFSでUnicodeのランタイム正規化が導入
- macOS 10.12.6およびiOS 10.3.3ではBroadcomのWi-Fiチップで任意のコードが実行されてしまう可能性のあるBroadpwn脆弱性が修正
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