チャットでのGIPHYを再サポートし、サポートする仮想カメラのホワイトリストをアップデートした「Zoom Meeting for Mac v5.0.5」がリリースされています。詳細は以下から。
ビデオ会議サービス「Zoom」などを提供するZoom Video Communications, Incは現地時間2020年06月02日、Mac用Zoomクライアントの最新版となる「Zoom Meeting for Mac v5.0.5」をリリースし、一時的に無効化していたGIFアニメサービス「GIPHY」を再びチャット内で利用できるようにしたと発表しています。
Release notes of 5.0.5 (26223.0603)
Changes to existing features
- Re-enable GIPHY
Chat features
- Improved transparency of channel privacy controls
- Enabling public channel admins and members to add external users
リリースノートより
また、同バージョンでは同じくチャットのセキュリティ機能と設定がアップデートされ、新たにチャットメンバーを追加するとチャンネルのプライバシーコントロールから過去のチャットメッセージを表示するかなどを設定できるようになったほか、チャンネル管理者とメンバーは外部ユーザーをパブリックチャンネルに追加することが出来ます。
この他、Zoom Meeting for Mac v5.0.5ではv5.0.4で再サポートした仮想カメラへ接続できるアプリ/デバイスのホワイトリストがアップデートされLogitechやGoProなどのベンダーに加え、Vesa Heikkila(IRIUN WebCam)というインディーのカメラの接続をサポートしているので、OBSプラグインの「OBS (macOS) Virtual Camera(Issue#4)」も今後サポートされるかもしれません。
Zoom Meeting for Mac v5.0.5のホワイトリスト
- Zoom Video Communications, Inc. (BJ4HAAB9B3)
- Snap, Inc. (424M5254LK)
- Visicom Media Inc. (6SUWV7QQBJ)
- Blackmagic Design Inc (9ZGFBWLSYP)
- Telestream LLC (WSG985FR47)
- Wizards of OBS LLC (2MMRE5MTB8)
- Kinoni Oy (P2N5288CNQ)
- Boinx Software Ltd. (6372P8EH2J)
- Ecamm Network, LLC (5EJH68M642)
- NewTek, Inc. (W8U66ET244)
- New Vesa Heikkila (49J9VSEK39)
- New Prezi Inc. (G3FPFFW4NC)
- New Logitech Inc. (QED4VVPZWA)
- New Reincubate Ltd (Q248YREB53)
- New Cascable AB (EB5BP6YJ4R)
- New GoPro, Inc. (5R97Y7Q7FD)
- New Loomai, Inc. (98Q66P5BC7)
Zoom for Macのセキュリティタイムライン
- 2019年07月08日
▶InfoSecのセキュリティ研究者Jonathan Leitschuhさんが「Zoom for Mac」クライアントに悪意のあるWebサイトにアクセスするだけでMacのカメラが乗っ取られてしまう脆弱性がるとMediumに投稿。 - 2019年07月09日
▶Zoom CEOのEric S. Yuanさんがグループチャットでこの問題を認め、暫定的な対処法と今後の修正を発表。 - 2019年07月09日
▶Zoomがこの脆弱性を修正し、隠されたWebサーバー(localhost)を削除する機能を搭載した「July 9 Patch」を公開。 - 2019年07月10日
▶これまでにZoomアプリをインストールしたユーザーのMacから隠されたWebサーバーを削除するため、AppleがMacに入り込んだマルウェアを検出し削除するセキュリティ機能「Malware Removal Tool」をアップデートし、"~/.zoomus"を削除する機能を追加したと発表。 - 2019年07月12日
▶Zoomデーモン(Webサーバー)だけを残してZoomアプリを削除すると、RCEが可能になる脆弱性が確認される。 - 2019年07月14日
▶会議を開始する前にビデオ(カメラを有効)を利用し、常にビデオプレビュー画面を表示するオプションを追加(デフォルトでON)。 - 2019年07月15日
▶ビデオ会議サービスRingCentralやZhumuにも同様の脆弱性が発覚し、開発元がアップデートやパッチを配布。 - 2019年07月16日
▶Appleが今回の件で2度目のMRTアップデート(v1.46)を公開し、Zoomと同様のビデオ会議サービスRingCentralやZhumuなどがインストール時に作るWebサーバーを削除。 - 2020年03月末
▶Zoom Meeting for Macのインストーラーが、ユーザー承認をせずにアプリをインストールする問題。 - 2020年03月31日
▶Zoom Meeting for Macに権限昇格とコードインジェクションを利用しMacのカメラとマイクからユーザーの行動をキャプチャされる可能性がある脆弱性が指摘される。 - 2020年04月01日
▶ZoomのCEOが謝罪し、今後はセキュリティ問題の修正に専念すると発表。 - 2020年04月02日
▶Zoomが複数の脆弱性を修正し、インストーラーが承認を取るようにした「Zoom Meeting for Mac v4.6.9」をリリース。 - 2020年04月07日
▶タイトルバー上のミーティングID表示の廃止や、ミーティングのホスト(主催者)用にセキュリティを一箇所でコントロールできる「セキュリティ」ボタンを追加した「Zoom Meeting for Mac/Windows v4.6.10」をリリース。 - 2020年04月12日
▶DropboxやOneDriveでのファイル共有やスケジュールされたミーティングでパスワードが要求されるようになった「Zoom for Mac/Windows v4.6.11」がリリース。 - 2020年04月27日▶複数のセキュリティ機能を追加/強化した「Zoom v5.0」がリリース。
- 2020年05月10日
▶メールアドレスやPMI、電話番号などの個人情報をアスタリスクで隠すようにした「Zoom v5.0.2」がリリース。 - 2020年05月17日
▶スクリーン共有時のミーティング情報表示や待合室用の新しいチャイムを追加した「Zoom v5.0.3」がリリース。 - 2020年05月25日
▶仮想カメラデバイスやアプリを再サポートした「Zoom v5.0.4」がリリース。 - 2020年05月30日New
▶Zoom Meeting v5.x以降のクライアントを利用する全てのZoomアカウントをAES 256-bit GCM暗号化を採用。
- Release Notes – Zoom Help Center
- ダウンロードセンター – Zoom
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