OBSやSnap Cameraなどの仮想カメラを再サポートした「Zoom Meeting for Mac v5.0.4」はホワイトリストにより仮想カメラに接続できるアプリを決定しているもよう。

Zoom for Macのホワイトリスト Zoom
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 OBSやSnap Cameraなどの仮想カメラを再サポートした「Zoom Meeting for Mac v5.0.4」はホワイトリストにより仮想カメラに接続できるアプリを決定しているようです。詳細は以下から。

Zoomのアイコン

 Zoom Video Communications, Incは現地時間2020年05月25日、04月にセキュリティの問題を優先するとして一時的に無効化していた仮想カメラ(Virtual Camera)を再びサポートしたZoom Meeting for Mac v5.0.4をリリースしましたが、このv5.0.4へアップデートした方からカメラのリストに仮想カメラをサポートしたアプリが表示されないというコメントをいただいたので調べていたところ、どうやらZoomのMacクライアントはホワイトリストにより接続できるアプリを選別しているようです。

Zoom Meeting for Mac v5.0.4

  • Re-enable virtual camera support

リリースノートより抜粋

 この問題はOBS Studio用のmacOS Virtual CameraプラグインIssues #4でも取り上げられており、プラグインを開発されているJohn BoilesさんやElliot Murphyさんによると、Zoomをv5.0.4へアップデートするとSnap CameraやNDI Virtual Inputなどは利用できるものの、

I can confirm that with the Zoom 5.0.4

I can confirm that with the Zoom 5.0.4 update running on MacOS 10.15.4, I am able to see and activate the Snap Camera virtual camera inside zoom without resigning the zoom application, so it appears that the Zoom update does re-enable virtual cameras.The obs mac virtual cam is not appearing in the list of cameras inside zoom though.

johnboiles/obs-mac-virtualcam – GitHub

OBS Virtual CameraやCamTwistといったアプリは署名の変更なしでは認識せず、更に調べたところ、Zoom Meeting for Mac v5.0.4にはZoomが接続できるアプリの一覧(ホワイトリスト)が同梱されていたそうです。

Zoom for Macのホワイトリスト

strings /Applications/zoom.us.app/Contents/Frameworks/nydus.framework/Versions/A/nydus | grep "Developer ID Application"

 現在、ZoomがZoom Meeting for Mac v5.0.4で許可しているアプリはOBSやBlackmagic、Snap Camera、ManyCam(Visicom Media)などZoomを除いて9つのベンダーが開発しているアプリだけで、それ以外のアプリは仮想カメラとして接続できない状態にあるそうです。

Zoom for Macで使えるアプリの開発元

Wizards of OBS LLCのOBS Studio

  • Zoom Video Communications, Inc. (BJ4HAAB9B3)
  • Snap, Inc. (424M5254LK)
  • Visicom Media Inc. (6SUWV7QQBJ)
  • Blackmagic Design Inc (9ZGFBWLSYP)
  • Telestream LLC (WSG985FR47)
  • Wizards of OBS LLC (2MMRE5MTB8)
  • Kinoni Oy (P2N5288CNQ)
  • Boinx Software Ltd. (6372P8EH2J)
  • Ecamm Network, LLC (5EJH68M642)
  • NewTek, Inc. (W8U66ET244)

 Zoomがなぜこの様な対応をしているかは不明ですが、現在のところZoom Meeting for Macに仮想カメラとして接続したいアプリは、Zoomのホワイトリストに追加してもらうしかないようで、OBS Virtual CameraはOBS本体(Wizards of OBS LLC)にマージしてもらうか、署名してもらうか議論していますが、Zoomがこの問題に対しチケットを発行したそうなので、今後のアップデートで追加サポートされるかもしれません。

コメント

  1. Edel より:

    探していた情報なので助かりました。ありがとうございます!

  2. OBS初心者 より:

    最新の情報をありがとうございます。

    MacBook Pro (Cathalina)を使用し、OBS 25.0.8をインストール
    OBS virtual cameraのplugin v.1.2.0をインストール(github.com)

    してみたのですが、
    ツール > Start Virtual Camera は選択できるのですが

    Zoomでカメラ選択ができません。
    QuickTimeの「新規ムービー収録」ではOBS virtual cameraは表示され選択できるようになっているのですが、zoomではできませんでした。

    この記事では、途中ではOBSがダメだという風に書かれているように思うのですが、最後の方ではホワイトリストの中にOBSが入っているようにも見えます(すごく初心者で、意味がきちんととれていないと思います)。

    なにか解決法はございますでしょうか。

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