macOS Catalinaで動かなくなる32-bitアプリを抽出し、アップグレードコストを計算してくれるユーティリティアプリ「Go64」がリリースされています。詳細は以下から。
Appleは2019年秋にリリースする「macOS 10.15 Catalina」で32-bitアプリ/フレームワークを廃止しするため、Catalinaでは以下のアプリやメディアが利用できなくなると発表され、MicrosoftやAdobeなどのソフトウェア・ベンダーも情報を公開していますが、
Catalinaで動かなくなる/一部機能が使えなくなるアプリ
- Aperture (Apple)
- QuickTime 7やJava 1.6フレームワーク (Apple)
- iWork’09のPagesやNumbers, Keynote (Apple)
- iLife’11のGarageBand (Apple)
- iMovieやFinal Cut Pro, Motion, 写真アプリの一部メディア (Apple)
- Adobe Creative Suite (Adobe)
- Office 2011 for Mac (Microsoft)
- Call of DutyやCivilization IVなど32-bitゲーム (Aspyr)
- Tomb Raider: AnniversaryやGRID 2などの32-bitゲーム (Feral)
ソフトウェア・ベンダーから公式発表がないアプリでもMacに保存されているものであれば、バイナリやフレームワークをチェックしmacOS Catalinaで動かなくなるアプリをリストアップしてくれる「Go64」というアプリが公開されています。
Check Your Apps and Prepare for a 64-bit World
Quickly scan your disk for applications, see which ones are 32-bit, and find upgrade information with the click of a button.Go64 makes it easy to plan for the future.And yes, it’s FREE!Go64 – St. Clair Software
Go64の機能
Go64はFinder拡張アプリ「Default Folder X」などを開発&販売している米St. Clair SoftwareのJon Gotowさんらがサイドプロジェクトとして2019年06月ごろから開発をスタートしたアプリで、アプリを起動するだけでアプリケーションフォルダや任意のファイルに保存されているアプリを検出し、32-/64-bitのどちらかをチェックしてくれます。
AppleもmacOS 10.13 High Sierraに「64-bitテストモード」や「32-bitアプリ起動時の警告」、macOS Mojaveのシステム情報アプリに「レガシーソフトウェア」という項目を追加し、Catalinaのインストーラーには「Catalinaで動作しなくなるアプリ」表示機能を導入していますが、
Go64アプリは64-bitでも32-bitコンポーネントを利用しているアプリとそのコンポーネントの情報を表示してくれる機能や、Catalinaへアップグレードした際にアプリのアップグレードや買い替えに必要な代金を設定し、アップグレードコストを計算してくれる機能を搭載しています。Go64アプリはドネーションウェアでアプリ終了時にはDefault Folder Xなどの広告が表示されますが、全ての機能は無料で利用できるそうなので、Catalinaへのアップグレードを検討されている方は試してみてください。
- Go64 – St. Clair Software
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