次期macOSでの32-bitアプリのサポート終了に備えて、macOS 10.13.4 High Sierra以降で64-bitテストモードを利用する方法です。詳細は以下から。
Appleは現地時間2018年04月11日、High Sierraと32-bitアプリの互換性情報を公開し、macOS 10.13.4以降のmacOSで32-bitアプリを起動すると1度だけ以下の様な警告を表示し、ユーザーに対しそのアプリが次期macOSで利用できなくなる可能性があることを周知しようとしていますが、
サポートページには明文化されていませんが、macOS 10.13.4以降では開発者向けに公開されていた32-bitアプリの実行を完全に抑制する「64-bitテストモード」が利用できるようになっています。
64-bitテストモード
64-bitテストモードを有効/無効にする方法は以下の通りで、macOS 10.13.4以降のHigh SierraがインストールされたMacで実行できます。
64-bitテストモードを有効にする
- Macを一度終了。
- Command + Rキーを押しながらリカバリーモードでMacを起動。
- macOSユーティリティのメニューから[ユーティリティ] → [ターミナル]を起動。
- ターミナルを起動したら以下のnvramコマンドを入力。
- rebootコマンドやmacOSユーティリティのメニューからmacOSを再起動。
nvram boot-args="-no32exec"
64-bitテストモードを無効にする
- Macを一度終了。
- Command + Rキーを押しながらリカバリーモードでMacを起動。
- macOSユーティリティのメニューから[ユーティリティ] → [ターミナル]を起動。
- ターミナルを起動し、nvramコマンドの”boot-args”オプションをBlankにして入力。
- rebootコマンドやmacOSユーティリティのメニューからmacOSを再起動。
nvram boot-args=""
通常モードと64-bitテストモードの違い
通常モードと64-bitテストモードの違いは通常モードは上記(Fig.1)のように32-bitアプリを起動しようとすると警告が出た後、これまで通りにアプリが利用できますが、64-bitテストモードは以下の様に32-bitバイナリが通知なしに起動せず、32-bitバイナリにはアプリはもちろんDashboardウィジェットやWebKitプラグイン、環境設定プラグイン、インストーラー、デーモンなども含まれています。
この64-bitテストモードにより、開発者や管理者はAppleが公開したサポートドキュメントの32/64-bitアプリ判別方法より正確に利用しているアプリが32-bit環境が廃止されたmacOSで利用できるかをチェックできるわけですが、
Macユーザーや管理者グループのSlackで話題になっているのが上にも示した通り、Adobe Photoshop CS6など一見64-bit化されているアプリもインストーラーや利用されているフレームワークが32-bitのままで利用できなかったり、
I wish @Adobe (@AdobeCare) would update certain CS6 apps to be 64-bit when Apple kill off 32-bit apps. Some of them are 64-bit but weirdly others like Dreamweaver, Flash and Fireworks are 32-bit so will end up stop working when Apple kill 32-bit support 🙁
— Adam I (@iAdam1n) 2018年1月25日
In celebration of today being 32bit-app-warning-day for macOS, I thought I’d check if I have any 32bit apps installed… 😲 The apps in blue are all from one company. pic.twitter.com/J3jhz1A3St
— Marc Edwards (@marcedwards) 2018年4月12日
AppleがQuickTime Player Xへ移行するとともに開発が止まったままの、「QuickTime Player 7」など他のアプリに影響がありそうなアプリも存在するため、管理者からはmacOSの64-bit環境への以降は当初予想していたより影響が大きくなるのではないかというコメントも出ています。
RIP good QuickTime Player 😉 pic.twitter.com/PY0LUilM3a
— Jason Snell (@jsnell) 2018年4月13日
Context:
* QT Player 7 contains a lot of features QT X has never offered, so people keep using it
* 32 bit apps are going away
* I cheekily filed a radar suggesting Apple should update QTP 7 to 64-bit
* Apple closed my bug
drumroll
everyone cheer
flushing sound effect https://t.co/omYYmUlXVx
— Jason Snell (@jsnell) 2018年4月13日
- 32-bit app compatibility with macOS High Sierra 10.13.4 – Apple Support
コメント
プラインのDVDプレイヤーは64bit化されるのか…?
64bit化を進めることは、OSがバギーになってる理由の一つなのかな
QuickTime7使ってるし、DVDプレイヤーも使ってるよ。
ゲームは64bit化なんか進めないし。
新OSはバグだらけだし、
バージョンアップするメリットがなくなってきてるわ。
互換性省くなら、割と本気でWindowsに戻るかな。
Windowsはその互換性が仇となっているんだが。
未だに ShiftJIS マンセーでオワコンOSです。
x86系のCPUは32bit/64bitコードをシームレスに動かせるんだから、わざわざ32bitを切り捨てる必要もないと思うんだがなー。32bit版のメンテが大変つーなら、新APIは64bit版にしか追加しないとかでいいんじゃね?とも思うが…。
「10.13.5ベータ2版ではもう32bitソフトは起動しなくなっている」と書いてるサイトがあったんですけど調べてもそれらしき事が書かれてなくて
今のところ10.13.4みたいに警告が出るだけなんでしょうか?