AppleがmacOS 10.14 Mojaveをもって32-bitアプリのサポートを終了すると発表しています。詳細は以下から。
Appleは現地時間2018年06月04日より開催している「WWDC 2018」の“2018 Platforms State of the Union”の中で、2018年秋にリリースを予定しているmacOS 10.14 Mojaveを32-bitアプリをサポートする最後のmacOSにすると発表しています。
Mojave is the last macOS release to support 32-bit apps
Platforms State of the Union – WWDC 2018 – Videos – Apple Developer
macOSの32-bitアプリ・サポートについては2017年09月にリリースしたHigh Sierraでは何の問題もなく利用できましたが、開発者に対しては2018年からMac App Storeに新規提出/アップデートするアプリで64-bit化を求めており、macOS 10.13.4 High Sierraからは32-bitアプリを最初に起動した際に警告が表示されるようになっていました。
おまけ
また、Appleは32-bitアプリのサポート終了に伴いQuickTime(7)フレームワークやJava 1.6 Appleフレームワーク、Carbon HLTBなどの32-bitフレームワークも廃止するそうです。
QuickTime Player 7 lives for another year! pic.twitter.com/1HWJ5GvQAq
— Tyler Loch (@TylerLoch) 2018年6月4日
Appleは32-bitアプリのデッドラインを決定したことで、iOS 11の[Appの互換性]同様に32-bitアプリのサポート終了に伴い影響を受けるアプリを表示する機能をMojaveのシステム情報アプリに[Legacy Software]という項目を追加し(下図の位置)、
ここに表示されているアプリは今後何らかの影響を受けるとしているので、Mojaveを利用できる方はチェックしてみて下さい。
32-bit廃止のタイムライン
- 2017年09月25日
▶ 32-bitアプリをフルサポートするmacOS「macOS 10.13 High Sierra」をリリース。 - 2018年01月
▶ Mac App Storeで公開する新しいアプリは64-bit化が必須に。 - 2018年04月
▶ macOS 10.13.4 High Sierraで32-bitにアプリ起動時に警告を表示。 - 2018年06月
▶ Mac App Storeに存在&アップデートするアプリに64-bit化を必須に。 - 2018年06月
▶ macOS 10.14 Mojaveが32-bitアプリをサポートする最後のmacOSになると発表。 - 2018年09月
▶ macOS 10.14 Mojaveをリリース。レガシーソフトウェア確認機能を追加し、32-bitアプリは30日間毎に「このMac用に最適化されていません」という警告を出す仕様に。 - 2018年11月16日
▶ 次期macOS 10.15およびFinal Cut Pro Xでは一部のカメラで撮影された動画やエンコードされたメディアがレガシィメディアとして扱われ再生できなくなると警告。 - 2018年12月
▶ 次期macOS 10.15でQuickTime 7フレームワークが廃止され、macOSのネイティブ環境では利用できなくなるメディアフォーマットの一覧を公開。 - 2019年03月22日
▶ iMovieやFinal Cut Pro, MotionにmacOSが64-bit環境へ移行するのに伴いネイティブサポートされなくなるメディアを判定&変換する機能を追加。 - 2019年04月30日
▶ 2014年に開発を終了したプロユーザー向け写真編集&管理アプリ「Aperture」がmacOS 10.15では動作しなくなるとしてAppleの写真アプリやAdobeのLightroom Classicへ移行するよう指示。 - 2019年05月30日
▶ 次期macOS 10.15ではmacOS 10.14 Mojaveの写真アプリでは開くことのできる動画がQuickTime 7フレームワークの廃止に伴い再生/変換できなくなるとして、macOS 10.14での変換を指示。 - 2019年06月18日
▶ macOS 10.15 CatalinaはiWork'09の古いPagesやNumbers、Keynoteアプリと互換性がなくなるとして移行を指示。 - 2019年06月
▶ macOS 10.15 Catalinaのインストーラーに32-bitアプリ検出機能を追加。 - 2019年06月26日
▶ macOS 10.15 CatalinaではiLife'11の古いGarageBand v6.0.5アプリと互換性がなくなるとして移行を指示。 - 2019年07月18日
▶ macOS 10.15 Catalinaで動作しなくなるPhotoshopやLightroom、Lightroom ClassicについてAdobeが情報を公開。 - 2019年秋
▶ macOS 10.15 Catalinaで32-bitアプリとQuickTime 7やJava 1.6 Appleなどを含むフレームワークのサポートを終了へ。
- Platforms State of the Union – Apple Developer
コメント
Carbonってまだあったのか…
CS6を無理くり動かす為に10.13でもう数年頑張るつもりだったけど今回までは上げてもセーフになった…のだろうか
ただフルサポートとは言ってないし動作は一層不安定になるのかな
CS7(機能はCS6と同じでOK、64bit化して最新OSに最適化)を出してくれ…
とりあえずズタボロな10.13が最後でなくてよかった。
後は10.14の出来次第で残しておきたいOSとしての価値が生まれるかどうかだな