macOS 10.13.4 High Sierraアップデート後、DisplayLink製USBグラフィックスやDuet/Air Displayが利用出来ない不具合はmacOS 10.14 Mojaveで修正されるようです。詳細は以下から。
Appleが現地時間2018年03月29日にリリースした「macOS 10.13.4 High Sierra」では32-bitアプリの起動を抑制する「32-bitモード」や外部グラフィックス「eGPU」がサポートされましたが、このアップデート適用後DisplayLink製のUSBグラフィックスデバイスやDuet DisplayやAir Displayなどのサードパーティ製グラフィックスアプリが利用できなくなる不具合が発生していました。
サマリー:
これまで使用できていた外部モニタの一部が、macOS 10.13.4 にアップグレード後に動作しなくなるという問題が生じています。該当の機器は、DisplayLink 技術を使ったドッキングステーションやグラフィックス・アダプタ、そしてタブレットを外付けモニタとして使用するためのアプリケーションなどです。現時点では、Apple 社がこれを将来的に修正するかどうかは判明していません。現時点で唯一の回避策は、このアップデートを適用せず macOS 10.13.3 を使い続けることです。macOS 10.13.4 で、DisplayLink、Duet Display などの仮想グラフィックス製品が動作を停止 – Plugable
Mojaveで修正?
これに対し、DisplayLinkやDuet DisplayはmacOSのAirPlay機能を利用したミラーリング機能を提供していますが[1, 2]、Air Displayによると、この不具合は07月30日に開発者やPublic Betaテスター向けに公開された「macOS 10.14 Mojave beta 5 Build 18A347e」でようやく修正されているそうです。
Good news, Air Display users: the incompatibility introduced in macOS 10.13.4 appears to have been fixed in Mojave, as of 10.14 beta 4. 😌
— Avatron (@Avatron) 2018年8月5日
DisplayLink社のプロダクトマネージャーAlban Ramponさんもこの事を確認しており、USBグラフィックスデバイスでマルチディスプレイが利用できるようになったとコメントし、現在公開しているmacOS Mojave用のDisplayLinkデバイスドライバのBeta版のテスト範囲を広げてmacOS 10.14 Mojaveのリリースと同時に正式に公開する予定のようなので、2018年03月から続いていた不具合は10月頃には修正されると思われます。
Developers/users with access to Apple’s fifth developer preview of 10.14 Mojave, released on 30th July, will see full support has now been restored for multiple extended DisplayLink displays where DisplayLink driver v4.3 beta 5 (http://www.displaylink.com/downloads/file?d=175) is installed.
macOS High Sierra 10.13.4+ and Mojave 10.14 Early Previews – DisplayLink Support
おまけ
AppleはmacOS 10.14 Mojave beta 5でグラフィックス周りのドライバをアップデートし、iMacやMacBookシリーズのBuild-inディスプレイでもeGPUを優先的に利用できるオプションを追加していまが、一部のグラフィックスやリモートデスクトップアプリを利用するとマウスカーソルが動かない/黒いブロックになる問題も確認されているので、アップデートされる方は注意してください。
- 10.13.4 Displaylink no longer working – Apple Community
- macOS High Sierra 10.13.4+ and Mojave 10.14 Early Previews – DisplayLink Support
コメント
毎度の事ながらアプリの不具合ではなくOSの不具合だったのか