Apple、次期macOS 10.15で写真アプリに保存されている特定の動画が再生できなくなるとして、macOS 10.14で変換するように指示。

macOS 10.15 Reiwaでは再生できない動画 macOS 10.15 Catalina
Appleの写真アプリでは既にレガシーメディアのインポートは不可能となっています。
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 Appleが次期macOS 10.15で写真アプリに保存されている特定の動画が再生できなくなるとして、macOS 10.14で変換するように指示しています。詳細は以下から。

Appleの写真アプリのアイコン。

 Appleは現地時間2019年05月30日、macOS 10.14 Mojaveでは再生できるものの、次期macOS (10.15?)では互換性がなくなり再生できなくなる動画があるとして、ユーザーに対しmacOS 10.14でこの動画を変換するように求めています。

macOS 10.15 Photos

To prepare for future versions of macOS, find and convert incompatible media in your Photos library.
When you access older video files in Photos on macOS Mojave (macOS 10.14), you may see an error message: “Cannot Play Video. Photos cannot play this video. Do you want to try opening it in QuickTime Player?”

If you can’t play videos in Photos on your Mac – Apple Support

 この発表はAppleが次期macOS 10.15で32-bitアプリおよびレガシィメディアと互換性のあるQuickTime 7(QT7)フレームワークを完全に廃止するために、Final Cut Pro XやMotion、iMovieユーザーに対して発表していた内容とほぼ同じのため、AppleのApertureに続き写真アプリもQT7の影響を受けるようです。

macOS 10.14 Mojaveは32-bitアプリをサポートする最後のmacOS

macOS 10.14 Mojaveで変換する

 AppleはmacOS 10.14の写真アプリで古い動画を開き「写真アプリではこの動画を再生できません。QuickTime Playerで開きますか?」という主旨の警告が出た場合、古い動画ファイルを写真アプリから見つけ出し変換しないとmacOS 10.15では変換できなくなるとしています。

QuickTimeでの動画の変換

 写真アプリにはFCPXやiMovieに提供されているレガシーメディアの検出機能が現在のところ実装されていないため、以下の通りサイドバーの[ビデオ]メディア一覧から1つ1つ動画を再生して確認するしか方法が無いようです

macOS 10.15 Reiwaでは再生できない動画

Appleの写真アプリでは既にレガシーメディアのインポートは不可能となっています。

  1. 写真アプリのサイドバーにある[アルバム] → [メディアタイプ] → [ビデオ]を選択。
  2. ビデオを1個づつ再生し、互換性のない動画を発見したら、表示されるメッセージに従いQuickTime Playerを起動。
  3. QuickTime Playerで動画を変換。動画をデスクトップに保存するか互換性のない動画と置き換えるかを選択。
  4. デスクトップに保存した場合はドラッグ&ドロップで写真アプリに追加する。

32-bit廃止のタイムライン

  • 2017年09月25日
    ▶ 32-bitアプリをフルサポートするmacOS「macOS 10.13 High Sierra」をリリース。
  • 2018年01月
    ▶ Mac App Storeで公開する新しいアプリは64-bit化が必須に。
  • 2018年04月
    macOS 10.13.4 High Sierraで32-bitにアプリ起動時に警告を表示
  • 2018年06月
    ▶ Mac App Storeに存在&アップデートするアプリに64-bit化を必須に。
  • 2018年06月
    macOS 10.14 Mojaveが32-bitアプリをサポートする最後のmacOSになると発表
  • 2018年09月
    macOS 10.14 Mojaveをリリース。レガシーソフトウェア確認機能を追加し、32-bitアプリは30日間毎に「このMac用に最適化されていません」という警告を出す仕様に。
  • 2018年11月16日
    ▶ 次期macOS 10.15およびFinal Cut Pro Xでは一部のカメラで撮影された動画やエンコードされたメディアがレガシィメディアとして扱われ再生できなくなると警告
  • 2018年12月
    ▶ 次期macOS 10.15でQuickTime 7フレームワークが廃止され、macOSのネイティブ環境では利用できなくなるメディアフォーマットの一覧を公開。
  • 2019年03月22日
    ▶ iMovieやFinal Cut Pro, MotionにmacOSが64-bit環境へ移行するのに伴いネイティブサポートされなくなるメディアを判定&変換する機能を追加。
  • 2019年04月30日
    ▶ 2014年に開発を終了したプロユーザー向け写真編集&管理アプリApertureがmacOS 10.15では動作しなくなるとしてAppleの写真アプリやAdobeのLightroom Classicへ移行するよう指示。
  • 2019年05月30日
    ▶ 次期macOS 10.15ではmacOS 10.14 Mojaveの写真アプリでは開くことのできる動画がQuickTime 7フレームワークの廃止に伴い再生/変換できなくなるとして、macOS 10.14での変換を指示。
  • 2019年06月
    ▶ macOS 10.15 Catalinaのインストーラーに32-bitアプリ検出機能を追加。
  • 2019年秋
    ▶ macOS 10.15で32-bitアプリとQuickTime 7やJava 1.6 Appleなどを含むフレームワークのサポートを終了へ。

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