Appleが「iMovie」および「Final Cut Pro X」をアップデートし、Mojave後のmacOSで互換性がなくなるメディアの検出と変換機能を追加しています。詳細は以下から。
Appleは現地時間2019年03月21日、同社が開発しているビデオ編集アプリ「iMovie」およびプロユーザー向けの「Final Cut Pro X」、「Motion」をそれぞれアップデートし新機能を追加するとともに、これら全てのアプリで、macOS Mojaveより後のmacOSで非互換となる可能性のあるメディアファイルの検出と互換性のあるフォーマットへの変換機能を追加したと発表しています。
Mojaveより後のバージョンのmacOSと非互換の可能性があるメディアファイルを検出し、互換性のあるフォーマットに変換
各アプリのリリースノートより
互換性がなくなる理由
Appleは既に昨年末から映像編集者向けにサポートページを開設し、次期macOSでは32-bitアプリのサポートが完全に終了し、それに伴いmacOS Mojaveのリリースと同時にサポートが終了した「QuickTime 7」とQT7フレームワークでサポートされていたレガシィメディアが利用できなくなると発表していました。
QuickTime 7はサポートはされないもののmacOS 10.14 Mojaveでも動作します。
また、それと同時に今回のアップデートで追加された次期macOSで非互換となるメディアの検出と変換機能を追加すると発表しており、Appleによると「iMovie v10.1.11」および「Final Cut Pro v10.4.6」、「Motion v5.4.3」以降でこの機能が利用できるようになったそうです。
2019 年前半にリリース予定の Final Cut Pro のアップデートに、QuickTime 7 フレームワークを使うレガシーメディアを探し、変換する機能が盛り込まれる予定です。それまでにできることは、レガシーメディアを含む Final Cut Pro プロジェクトの編集を終わらせて、完成したプロジェクトのマスターファイルを Apple ProRes フォーマットで書き出す作業です。
About incompatible media in Final Cut Pro X – Apple
メディアの検出と変換機能
アップデートされた各アプリで追加されたメディアの互換性確認機能はプロジェクトを開き各アプリの[ファイル]メニューから[メディアの互換性を確認…]をクリックするだけで、プロジェクト内にある次期macOSで非互換となるでレガシーメディアのリストを表示し、
必要ならば今後も利用可能なH.264(iMovie)やApple ProRes(FCPX)でメディアをコピーし、プロジェクトに再リンクしてくれるそうです。
レガシーメディア
2019年03月21日の時点で次期macOSで影響を受ける(再生できなくなる)レガシーメディアフォーマットは以下の通りで、次期macOSアップグレードはiMovieやFCPXでの変換機能も利用できなくなるそうなので、映像編集者の方は注意してください。
例外的に各コーデックを開発しているサードパーティメーカーが次期macOSでも利用可能なアプリやプラグインを開発すれば継続して利用できるようですが、AppleがmacOSでネイティブサポートすることはないそうです。
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iMovie |
Final Cut Pro X |
Codec Format |
- 3ivx MPEG-4
- AV1 / VP9
- AVC0 Media AVA0 Media
- BitJazz SheerVideo
- CineForm
- Cinepak
- DivX
- Flash Video
- FlashPix
- FLC
- H.261
- Implode
- Indeo video 5.1
- Intel Video 4:3
- JPEG 2000
- Microsoft Video 1
- Motion JPEG A
- Motion JPEG B
- On2 VP3, VP5, VP6,
VP6-E, VP6-S, VP7, VP8, VP9
- Perian collection of codecs
(Microsoft MPEG-4, DivX, 3ivx, VP6, VP3, and others)
- Pixlet
- Planar RGB
- RealVideo
- Sorenson 3
- Sorenson Sparc
- Sorenson Video / Video 3 / YUV9
- Streambox ACT-L2
- Windows Media Video 7, 8, 9
- Xiph.org’s Theora Video
- ZyGoVideo
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- 3ivx MPEG-4
- AV1 / VP9
- AVC0 Media AVA0 Media
- Avid DNxHD / DNxHR
- Avid DV / DV100 / JFIF / Motion JPEG
- Avid Meridien / 1:1x / Packed / RGBPacked
- BitJazz SheerVideo
- CineForm
- Cinepak
- DivX
- Flash Video
- FlashPix
- FLC
- GlueTools codecs for Cineon/DPX,
Phantom Cine, ARRIRAW, Uncompressed RGB
- H.261
- Implode
- Indeo video 5.1
- Intel Video 4:3
- JPEG 2000
- Microsoft Video 1
- Motion JPEG A
- Motion JPEG B
- On2 VP3, VP5, VP6,
VP6-E, VP6-S, VP7, VP8, VP9
- Perian collection of codecs
(such as Microsoft MPEG-4, DivX, 3ivx, VP6, and VP3)
- Pixlet
- Planar RGB
- RealVideo
- REDCODE QuickTime Decoder (.mov)
- SGI
- Sony HDCAM-SR (SStP)
- Sorenson 3
- Sorenson Spark
- Sorenson Video / Video 3 / YUV9
- Streambox ACT-L2
- Windows Media Video 7, 8, 9
- Xiph.org’s Theora Video
- ZyGoVideo
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コメント
iMovieとかご大層な名前なのにどんどん読み込めなくなっていくな。
ユーザーも殆どホームビデオ用途だろうに、10年くらいで読み込めるか怪しくなってくるAppとか笑うわ。
10年前のデジタルビデオなんかに価値があるとは思えないのだが
その理屈だと19年前にデジタル撮影されたスターウォーズEP2は完全無価値ってことになるな。
息子の赤ん坊の時の映像とか。
普通いちいちコンバートしないと思うが。
Macを切り捨てれば、変換しなくても済むよね。
映像関係は、かなりWinに移行してるから、逆に切り捨てられてるね。
この分じゃ多分幹部連中はiMovie使ってファミリーの記録とかしてない感が大きいな。