AppleがmacOS High Sierra 10.13.4と32-bitアプリの互換性についての情報を公開しています。詳細は以下から。
Appleは昨年のWWDC 2017の中で、開発者に対しiOSに続きMacアプリについても32-bitのサポートを終了することを発表し、2018年01月よりMac App Storeへ新規申請するアプリの64-bit化を条件としていますが、本日改めてmacOSの64-bit移行およびmacOS High Sierra 10.13.4と32-bitアプリの互換性についてのサポートページを公開しています。
64-bit Transition on macOS
April 11, 2018
With the recent release of macOS High Sierra 10.13.4, the first time users launch an app that does not support 64-bit they will see an alert that the app is not optimized for their Mac.News – Apple Developer
32-bitアプリとmacOS 10.13.4
Appleが公開したサポートドキュメントによると、現在のMacは64-bitプロセッサーを搭載し、64-bitアプリが利用できるようになっていますが、32-bitアプリもまだ存在しているため、Appleは先月リリースしたmacOS High Sierra 10.13.4で新たに32-bitベースのアプリを起動した際に1度だけ以下の様な警告を表示する機能を導入しており、加えて以下の情報を公開しています。
While developers optimize their apps for 64-bit compatibility, Apple is notifying customers when they are using an app based on 32-bit technology. This is done via a one-time alert that appears when you launch a 32-bit app.
32-bit app compatibility with macOS High Sierra 10.13.4 – Apple Support
なぜこの警告が表示されるのですか?
この警告は64-bitプロセスを利用するようにアップデートされていないアプリを起動した時に1度だけ表示され、これによりユーザーは次期macOSと互換性のない32-bitアプリを知ることが出来ます。
32-bitアプリを使い続けることはできますか?
はい、現在のMacでは32-bitアプリを使用し続けることが出来ますし、32-bitアプリを利用してもデータやコンピュータに影響はありません。
いつ64-bitへの移行を完了しますか?
macOSとmacOSアプリの64-bit化については現在進行中で、最終的な移行完了時期はまだ未定です。ただし、この期間はあなたが利用しているアプリの64-bit化を開発者に対しチェックする良い機会です。
開発者への連絡方法は?
最も簡単な方法はWebで検索することです。アプリを開きメニューバーのアプリ名をクリックし[hogehogeについて…]で開発者の情報を見ることも出来ます。
32/64-bitアプリの確認法は?
Appleメニューから[このMacについて] → [システムレポート…]をクリックし、システムレポートウィンドウのサイドメニューから[アプリケーション]を選択。チェックしたいアプリを選択し、”64-bit (Intel)”が「はい」となっていれば64-bit、「いいえ」となっていれば32-bitアプリです。
Macアプリの64-bit化タイムライン
Appleは現在のところ完全に64-bitへ移行する時期を未定としていますが、2018年06月にはMac App Storeに存在&アップデートする全てのアプリの64-bit化を求めており、
iOSアプリについてもiOS 10からiOS 11へのアップグレードの約1年で移行を完了したため、06月に開催されるWWDCで具体的な発表があり、来年末頃には32-bitアプリのサポートが終了するのではないかと予想されます。
32-bit廃止のタイムライン
- 2017年09月25日
▶ 32-bitアプリをフルサポートするmacOS「macOS 10.13 High Sierra」をリリース。 - 2018年01月
▶ Mac App Storeで公開する新しいアプリは64-bit化が必須に。 - 2018年04月
▶ macOS 10.13.4 High Sierraで32-bitにアプリ起動時に警告を表示。 - 2018年06月
▶ Mac App Storeに存在&アップデートするアプリに64-bit化を必須に。 - 2018年06月
▶ macOS 10.14 Mojaveが32-bitアプリをサポートする最後のmacOSになると発表。 - 2018年09月
▶ macOS 10.14 Mojaveをリリース。レガシーソフトウェア確認機能を追加し、32-bitアプリは30日間毎に「このMac用に最適化されていません」という警告を出す仕様に。 - 2018年11月16日
▶ 次期macOS 10.15およびFinal Cut Pro Xでは一部のカメラで撮影された動画やエンコードされたメディアがレガシィメディアとして扱われ再生できなくなると警告。 - 2018年12月
▶ 次期macOS 10.15でQuickTime 7フレームワークが廃止され、macOSのネイティブ環境では利用できなくなるメディアフォーマットの一覧を公開。 - 2019年03月22日
▶ iMovieやFinal Cut Pro, MotionにmacOSが64-bit環境へ移行するのに伴いネイティブサポートされなくなるメディアを判定&変換する機能を追加。 - 2019年04月30日
▶ 2014年に開発を終了したプロユーザー向け写真編集&管理アプリ「Aperture」がmacOS 10.15では動作しなくなるとしてAppleの写真アプリやAdobeのLightroom Classicへ移行するよう指示。 - 2019年05月30日
▶ 次期macOS 10.15ではmacOS 10.14 Mojaveの写真アプリでは開くことのできる動画がQuickTime 7フレームワークの廃止に伴い再生/変換できなくなるとして、macOS 10.14での変換を指示。 - 2019年06月18日
▶ macOS 10.15 CatalinaはiWork'09の古いPagesやNumbers、Keynoteアプリと互換性がなくなるとして移行を指示。 - 2019年06月
▶ macOS 10.15 Catalinaのインストーラーに32-bitアプリ検出機能を追加。 - 2019年06月26日
▶ macOS 10.15 CatalinaではiLife'11の古いGarageBand v6.0.5アプリと互換性がなくなるとして移行を指示。 - 2019年07月18日
▶ macOS 10.15 Catalinaで動作しなくなるPhotoshopやLightroom、Lightroom ClassicについてAdobeが情報を公開。 - 2019年秋
▶ macOS 10.15 Catalinaで32-bitアプリとQuickTime 7やJava 1.6 Appleなどを含むフレームワークのサポートを終了へ。
- News – Apple Developer
- 32-bit app compatibility with macOS High Sierra 10.13.4 – Apple Support
コメント
どうもDVDプレーヤーとか32ビットのまま放置っぽいな。
対応する気ならとっくにやってるはず・・・
そういうのはフェードアウトさせるつもりなんだろうけど、macOS 10.14のリリースで顰蹙買いそう。
ついついアップデートしてしてしまった。
使えなくなったソフトの買い替えも含め、DVDもアウト!失敗だった!