Appleが適用後に数MBにも及ぶエラーログが作成され、パフォーマンスの低下が確認されていたmacOS 10.14 Mojave向け「セキュリティアップデート2020-005」を非公開にしています。詳細は以下から。
Appleは現地時間2020年09月30日、09月24日にリリースしたmacOS 10.14.6 Mojave向けの「セキュリティアップデート 2020-005」を非公開にしています。このアップデートについては適用後、System.logに数MBに及ぶエラーログ(通常は数KB)が作成され、パフォーマンスが低下する問題が指摘されていましたが、
Can I go without this update? My iMac (2012 late edition) is getting excruciatingly slow after installing that update. I had to revert back to my previous state from the time machine backup. Pls. advice; I am at fix!!
Security update 2020-005 Mojave 10.14.6 – Apple Community
その後、Macが定期的にフリーズする、マウスやキーボード操作を受けつけない、特定のコマンドやユーザー作成ができないなどの不具合が報告されていました。
Latest Apple security update broke Universal Access Control-scroll to zoom in Mojave.
It's ok, I only use that about 150-200 times a day. @applesupport #applesupport pic.twitter.com/D1g2VQrOVS— Nico Audy-Rowland (@NicoToGo) September 25, 2020
.@AppleSupport There appears to be a massive bug with the most recent security update on Mojave (2020-005 10.14.6); after installing it, I am unable to create new users (they are malformed). I have to use Recovery mode to reinstall OS & create user before applying update pic.twitter.com/nVUamWiNlO
— Timothy King (@wassilywabbit) September 29, 2020
Appleは、この問題の報告を受けてmacOS 10.14.6 Mojave向けのセキュリティアップデート 2020-005を取り下げ(Pull)たようで、現在はAppleのCDNからもmacOS 10.14.6 Mojave Build 18G6032となるセキュリティアップデート 2020-005が取り消されているので、今後、何らかの発表があるか、新しいアップデートが公開されると思われます。
追記
AppleはmacOS 10.14.6 Mojave向けのセキュリティアップデート 2020-005を取り下げましたが、アップデート適用後、accountsdなどのデーモンがCPU使用率を圧迫する問題が報告されている「macOS Catalina 10.15.7 (19H2)」については、現在も公開したままなので、これからアップデートをされる方はTime Machineでバックアップを作成してからアップデートをすることをお勧めします。
追記2
AppleはmacOS 10.14 Mojave向けに公開していたデフォルトブラウザ「Safari v14」の公開も取り下げています。
追記3
Appleは現地時間2020年10月01日、非公開としていたmacOS 10.14.6 Mojave向けの「セキュリティアップデート 2020-005」の公開(配布)を再開しています。
セキュリティアップデート2020-005不具合のタイムライン
- 2020年09月24日
▶macOS 10.13 High SierraおよびmacOS 10.14 Mojave向けに複数の不具合を修正した「セキュリティアップデート 2020-005」をリリース。 - 2020年09月24日
▶macOS Catalina 10.15.7 Combo/差分アップデートとmacOS High Sierra/Mojave向けセキュリティアップデート2020-005のpkg版を公開。 - 2020年09月25日
▶macOS 10.14.6 Mojaveのセキュリティアップデート 2020-005アップデート後、数十MBを超えるエラーログが作成され、キーボード入力が困難になるほど動作が遅くなるという報告が相次ぐ。 - 2020年09月30日
▶macOS 10.14.6 Mojave向けの「セキュリティアップデート2020-005」と「Safari v14 for Mojave」の公開を中止。 - 2020年10月01日
▶Safari v14 for Mojaveを同梱し、複数の不具合を修正したmacOS 10.14.6 Mojave向け追加アップデートを公開し、セキュリティアップデート 2020-005の公開も再開。 - 2020年10月02日
▶macOS 10.14.6 Mojave向けセキュリティアップデート 2020-005のpkb版の公開を再開。
- macOS Mojave – Apple Community
- Security update 2020-005 Mojave 10.14.6 – Apple Community
コメント
Safari 14も非公開になってません?
まともにチェックもせずにリリースしているんだろうな
適応しちゃったんですが、どうなるのかなぁ。。。