Apple、第3世代バタフライ構造を採用したMacBook Pro/Air (2018)のキーボードでも、ごく少数のユーザーから不具合が報告されていることを認め、WSJはそのキーボードで書かれた記事を公開。

MacBook Air
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 Appleが第3世代バタフライ構造を採用したMacBook Pro/Air (2018)のキーボードでも、ごく少数のユーザーから不具合が報告されていることを認め、謝罪したそうです。詳細は以下から。

 アメリカのWall Street Journal電子版は現地時間2019年03月27日、以前から不具合(以下のタイムライン参照)が報告されているMacBookのバタフライ構造キーボードの特集記事を公開し、AppleがMacBook Pro/Air (2018)で採用した第3世代・バタフライ構造キーボードでもこの問題が発生しているとレポートしています。

Apple’s third-generation butterfly keyboard was supposed to fix all the previous defects but buyers are still having problems

Appl Still Hasn’t Fixd Its MacBook Kyboad Problm – WSJ

WSJの記事

 WSJのJoanna Sternさんは自身が購入したMacBook Air (2018)が2019年頃から「E」と「R」キーが2重入力される問題に遭遇したため、この問題を調査し、Appleのバタフライ構造キーボードに対し集団訴訟を呼びかけているGirard Gibbs法律事務所やユーザー、Simple MacというAppleのリペアパートナー店へのインタビューを行い、

MacBook Proキーボードの集団訴訟

Mr. Wiens and Tony Wang, a manager at New York City repair shop Simple Mac, also believe there could be another issue: Since the spring under the mechanism is weak, people who type harder might be more susceptible to keyboard failures.

Appl Still Hasn’t Fixd Its MacBook Kyboad Problm – WSJ

第3世代バタフライ構造のキーボードでもキーを強く打つ人などがこの問題に遭っている事をAppleに伝えたところ、Appleのスポークスマンは第3世代バタフライ構造のキーボードを利用するごく少数のユーザーがそのような問題に遭われていることを認識し、謝罪のコメントを伝えたそうですが、スポークスマンは他の多くのMacBookユーザーからは新しいキーボードはポジティブに受け入れられているため、問題に遭われた方はAppleのカスタマーサービスへ連絡するように付け加えたそうです。

“We are aware that a small number of users are having issues with their third-generation butterfly keyboard and for that we are sorry,” an Apple spokesman said in a statement. “The vast majority of Mac notebook customers are having a positive experience with the new keyboard.” If you have a problem, contact Apple customer service, he added.

Appl Still Hasn’t Fixd Its MacBook Kyboad Problm – WSJ

 Joannaさんの記事は不具合の事例やインタビュー動画が添えられていると共に、タイトルの「Appl Still Hasn’t Fixd Its MacBook Kyboad Problm」からも分かるように記事はEとRキーが多重入力される/入力されない自身のMacBook Air (2018)キーボードを使って書いたそうで、記事内にはAppleへの皮肉を込めてJoannaさんが実際に書いたEとRが複数入っている/入っていない文字の記事を読めるトグルスイッチも実装されているので、興味のある方はチェックしてみてください。

おまけ

 また、Joanna Sternさんは「What You Can Do」として、この問題に遭われた方に以下の対処法を勧めています。

  1. MacBook Pro/Air (2018)を使っている場合は1年保証期期限内にApple Storeへ持っていく。(*ただし、スタッフが掃除してくれただけで問題は解決しなかった)
  2. キーボードの2重入力を検知し、ソフトウェアで多重入力を抑制してくれるUnshakyを使う。
  3. エアダスターなどでキレイにする(Apple Support)。
  4. 外部キーボードを買う。
  5. Microsoft Surface BookやHP Spectre x360などへ買い換えるか、macOSが使いたい場合は2015年までのMacBook Proを選択する。

バタフライ構造キーボードのタイムライン

  • 2015年03月
    ▶従来のシザー構造のキーと比較して4倍の安定性と40%薄く、17%キートップが大きくなった全が新しいバタフライ構造のキーボードを搭載したMacBook Early 2015を発表。
  • 2016年01月
    ▶バタフライ構造を採用したMacBook Early 2015の特定のキーの反応や感覚が他と違う場合があるとして、エアダスターを利用したキーボードの掃除方法を公開。
  • 2016年10月
    ▶第2世代バタフライ構造キーボードやTouch Barを搭載したMacBook Pro Late 2016シリーズを発売。
  • 2017年02月
    ▶MacBook Pro Late 2016ユーザーから特定のキーから他のキーと違う音が聞こえる、またはキーが反応しなくなるといった報告がされる。
  • 2017年06月
    ▶第2世代バタフライ構造のキーボードを採用したMacBook (Retina 12-inch, 2017)と、マイナーアップデートしたMacBook Pro 2017を発売。
  • 2017年06月
    ▶MacBook/MacBook Pro 2017モデルでキートップのシンボル(Commandなど)が変更される。
  • 2017年07月
    ▶MacBook Pro 2016と2017を比較した結果、第2世代バタフライ構造のキーボードがアップデートされていることが確認される(iFixit)。
  • 2017年後半
    ▶MacBook Proキーボードの交換を求めるキャンペーンなどが行われ始める。
  • 2018年05月
    ▶AppleInsiderがシザー構造とバタフライ構造のキーボードを採用したMacBook Proの不具合発生率のデータを公開
  • 2018年06月
    ▶AppleがMacBook Early 2015およびMacBook Pro 2016モデル以降の一部のキーボードに、文字が入力されない、押したキーのスムーズな跳ね返りや反応がない問題が確認されたとしてMacBook および MacBook Pro キーボード修理プログラムを開始。
  • 2018年07月
    ▶第3世代バタフライ構造キーボードを採用したMacBook Pro (2018)を発売。
  • 2018年11月
    ▶第3世代バタフライ構造キーボードを採用したMacBook Air (Retina, 13inch, 2018)を発売。
  • 2019年01月
    ▶第3世代バタフライ構造キーボードを採用したMacBook Air (Retina, 13inch, 2018)でもキーの2重入力問題やキー入力の遅れが指摘される。
  • 2019年03月
    ▶AppleのスポークスマンはWSJのインタビューの中で、第3世代バタフライ構造キーボードを採用したMacBook Pro/Air (2018)でもごく一部のユーザーから同様の報告を受けていることを認め謝罪。

コメント

  1. 匿名 より:

    まさか、極少数だからリコールはしないスタイル

  2. 匿名 より:

    キーボード修理プログラム(www.apple.com/jp/support/keyboard-service-program-for-macbook-and-macbook-pro)を2018にも拡大すべき。

  3. 匿名 より:

    もう2016MacBookpro15のトップケースを3回かえてもらってるんだけど…
    何回まで対応してくれるんだろ

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