Marco Armentさんが「Intel Turbo BoostをOFFにしたらMacBook Proのバッテリー駆動時間はどうなると思います?」という実験を行っています。詳細は以下から。
Instapaperの開発者でTumblr CTOのMarco Armentさんが「ちょっと変わったトリックを利用してMacBook Pro Retina 15インチのバッテリー駆動時間を1時間伸ばす方法(意訳)」という面白い記事を公開しています。
この記事は「最近のIntel CPUはTurbo Boostという技術を使用し、CPUのクロックスピードを作業量やCPU温度をみて動的に変化させています。私はこのTurbo BoostをOFFにした場合、バッテリー駆動時間がどれほど影響を受けるか知りたくなり”Turbo Boost Switcher“というTurbo BoostをOFFにできるアプリを使用し、それを確認してみました。」というもので、
Modern Intel CPUs use Turbo Boost to dynamically increase CPU speed, depending on workload, up to their thermal limits. The advertised clock speed — 2.2 GHz for the base-model 15-inch — is only the guaranteed minimum.Turbo Boost Switcher can temporarily disable Turbo Boost, and I was curious to see if disabling it would meaningfully affect battery life.
Disabling Turbo Boost to get more MacBook Pro battery life – Marco.org
実際にMacBook Pro (Retina, 15-inch, Mid 2014)のベースモデルを使用し、SafariのブラウジングやiTunesでの曲再生、xcodebuildを使用したiOSアプリのビルドを繰り返すスクリプトを書きバッテリーベンチマークを行ってみたそうです。
結果
Marco Armentさんが行ったベンチマークは以下の様な結果になり、CPUのパフォーマンス(Geekbench)は3分の1程度落ちますが、軽いタスク(Webページのロード)はそれほど遅くなることはなく、バッテリー駆動時間は約25%程長くなったそうです。
Turbo Boost | ON | OFF |
---|---|---|
Idle power | 21W | 21W |
Geekbench power | 58–75W | 36–45W |
Geekbench multi | 11,766 | 8,369 |
Average web loop | 133 sec | 134 sec |
Battery Life, Heavy | 4:02 | 5:10 |
Battery Life, Light | 5:40 | 7:07 |
Disabling Turbo Boost hurts performance of CPU-intensive tasks by about a third, but doesn’t significantly slow down lighter tasks. The MacBook Pro also runs noticeably cooler, and gains about 25% more battery life.
Disabling Turbo Boost to get more MacBook Pro battery life – Marco.org
Marco Armentさんは「Turbo BoostのOFFをいつも行うべきではないが、オプションとして用意しておくといいと思います」とコメントしており、記事には”Peak CPU temp”や” Average Xcode build”の値も掲載しているので興味がある方は関連リンクからどうぞ。
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コメント
早速OFFに…と思ったらC2DだからTurbo Boost対応してなかったw
全く同じモデル持ってるので、試してみます。いつもバッテリーが長持ちせずに困っていたので。
マーベリックから導入されてたタイマーコアレッシング機能も、
ターボブーストを直接切るという大技の前では見劣りするなw
アップルがOS X 10.11でOSに組み込んでくれないかなこのオプション。
ttps://www.apple.com/jp/osx/advanced-technologies/
そりゃターボブーストはなんだかんだ言ってるけどオーバークロックなんだから当然だろ・・・と思う。
でも実際TBって「発熱に余裕があれば」と言ってる割には結構常時クロック上がりっぱなしだから、切ればかなり変わりそうだよねって思う。
すげー
DTMerにはTurboBoost切れるのはありがたい
面白いのは、効果が想像以上に高いことだな。CPU負荷が高いにしても。
知る限り、ノーパソの電力消費はCPUは半分以下だったと思うけど、普通の業務でもここまで伸びる可能性あるのか??
性能落としてバッテリー伸ばすって、そこまでの価値があるのだろうか?
やっぱり早いほうが快適だよね?
むしろターボブーストでパフォーマンスがここまで伸びることの方に驚いたわ
こんだけしか変わらないのに必要な時にはクロック倍くらいまんしてくれるんだからターボブーストがいかに効率良いかんかるってもんだ。
クロック変わると困るDTMerとか古い話では
記事のMacBookPro 15は、定格2.2GhzでTB時は54%アップの3.4Ghz
ディスプレイその他諸々の消費電力を考えると、
バッテリー駆動時間25%増は普通のように思える
MBP Retina 2012を使ってるけど、これを試したところ、パームレストが熱すぎ問題が解消されました。
クロックが落ちたことによる遅いという不快感は、実際のところ少々感じられる程度です。
逆に言うと、普段ぶん回して何やってるんだかという感じ。
逆に「常に全力フル・ターボブースト」モードがほしい。
温度に余裕があれば常に全力だよ
保冷剤下に敷いて作業する俺に盲点はなかった
スリープ明けにパスワード入力せにゃならんのがイマイチだ
※13
「常に全力フル・ターボブースト」したらCPUは壊れます。
限界ギリギリのところを瞬間的に高速モードで動作させて、その後は手を抜いて貰いCPUの温度を下げて、
見掛け上の高パフォーマンスをさせる技術なので。