MacBook Pro (13インチ, Early 2015)でのAPPLE SSD、Transcend JetDrive 820、Samsung 960 EVOベンチマーク。

Samsung 970 EVO MacBook Pro
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 MacBook Pro (13インチ, Early 2015)でのAPPLE SSD、Transcend JetDrive 820、Samsung 960 EVOベンチマーク結果です。詳細は以下から。


 先日、macOS 10.13 High Sierraで新たに利用できるようになったAppleのNVMeドライバでSamsung 960 EVOにHigh Sierraをインストールしたので、手持ちのAHCI SSD「APPLE SSD」と「Transcend JetDrive 820」とでベンチマークスコアを比較してみました。

ベンチマーク

 今回ベンチマークに利用したのは以下の3 SSDでmacOS 10.13.4を搭載したMacBook Pro (Retina, 13-inch, Early 2015)モデル(以下、MacBook Pro 2015)にそれぞれ換装し、ベンチマークアプリはWindows PCのCrystalDiskMarkをKatsura SharewareさんがMacに移植したAmorphousDiskMarkを利用。

APPLE SSD
SM0128G
Transcend
JetDrive 820
Samsung
960 EVO
モデル MZ-JPV1280/0A3 TS240GJDM820 MZ-V6E250B/EC
容量 128GB 240GB 250GB
インターフェイス AHCI PCIe Gen3.0 NVM Express
PCIe Gen3.0
リンク幅 x4レーン x2レーン x4レーン
リンク速度 5.0 GT/s
価格 3万円前後 1万5千円前後
リンク Transcend Samsung(ITG)

 測定はMeltdownベンチマーク時に指摘いただいた通り、”$iostat -w1″でFinderやSpotlightのディスクアクセスが無くなるのを確認した後、500MiBのテストを1度実行し、Macを再起動して書き込みキャッシュをクリアするという一連のテストを3回行い平均値を出しました。

Read

 Read性能についてSamsung 960 EVOのSequential Read公称最大値は3,200 [MB/s]で、ボトルネックの無い対応M/BやOSを利用したベンチマークでは近い値[1, 2]が得られるようですが、MacBook Pro 2015[*1]では約半分の1,600 [MB/s]程度で頭打ちになっており、

APPLE SSD SM0128G, Transcend JetDrive 820, Samsung 960 EVOのReadベンチマーク

AHCI PCIe Gen3.0 x2レーンのTranscend 820は更にその半分程度、Samsung OEMのAPPLE SSD SM0128Gは0.8~0.9割程度のスコアとなっています。

*1 : MacBook Pro (15インチ, Mid 2015)のリンク速度は8.0 GT/sですが、MacBook Pro (13インチ, Early 2015)のリンク速度は5.0 GT/sまでに制限されています。

Write

 次にWrite性能ですが、こちらはSequential Write値が大きく向上しており、APPLE SSDは容量128GBというインターリーブの制限もありますが、MacBook Pro 2015に搭載されているSM0128Gと比較してSamsung 960 EVOのSequential Write値は約4倍、Transcend JetDrive 820と比較して5~8倍程度のスコアで、

APPLE SSD SM0128G, Transcend JetDrive 820, Samsung 960 EVOのWriteベンチマーク

逆に4KBブロックのWrite値はSamsung/TranscendともにSM0128Gの半分から3分の1程度のスコアとなっています。

 以上の結果と販売価格から、あまりTranscend JetDrive 820を購入する利点が無いように見えますが、JetDrive 820はAppleと同じAHCIコントローラーを採用しmacOS 10.12 Sierraでも利用することが可能で5年のメーカー保証があり、

逆にSamsung 960 EVOは安く手に入りますが通常macOS 10.13 High Sierra以上のmacOSとアダプターが必要で、スリープからの復帰問題など一癖あるのでMacのSSDのアップデートを考えている方は自分の用途に合われた方を買うことをお勧めします。

おまけ2

 2019年05月21日時点のmacOS 10.14.5 MojaveではSamsungの「970 EVO Plusはサポートされていません。

Samsung 970 EVO Plus

追記

 コメントでご指摘いただきましたが、最新のAmorphousDiskMarkではランダムWriteが極端に低く出るようです。ただ、試行回数を上げると平均化されるようなので、気になる方は試行回数を3以上で試してみてください。

AmorphousDiskMark

コメント

  1. ryo より:

    こんにちは.
    記事を拝見させていただきました.
    私も先日,MacBook Pro (13インチ, Early 2015)でSamsungの970 EVOへ換装しました.ですが,AmorphousDiskMarkをしてみるとランダムアクセスのwriteが10MB/s程しか出ません.
    アダプタの問題なのでしょうか,それとも初期不良でしょうか.
    急にコメントしてきて何ですがご意見をお聞かせくださると幸いです.

    • applech2 より:

      ご指摘ありがとうございます。
      手持ちのSamsung 970 EVOで試してみましたが、ryoさんと同じようにランダムWriteのみが10MB/sという結果になりました。
      ただ、これはSSDの仕様としてイレギュラーな値なので、試行回数を増やしたところ1回では10MB/s、2回では90MB/s、3回以上では180MB/sとなったため、
      AmorphousDiskMarkかAPFSのキャッシュの問題のように思えます。

      とりあえずご参考までに。
      ttps://applech2.com/wp-content/uploads/2018/04/AmorphousDiskMark-Benchmark-Repeat-test.jpg

      • ryo より:

        貴重なご意見ありがとうございます.
        また,わざわざ画像までありがとうございます.
        ご指摘の通り試行回数3回で試したところ,ランダムWriteのQD32が144MB/s, QD1が170MB/sという結果になりました.
        いただいた画像と比較するとQD1が半分程度となんとも微妙な結果でした...
        これも個体差なのでしょうか

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