MacBook ProやMac MiniにM.2 NVMe SSDを接続するアダプターのレビューと「Samsung 960 EVO」にHigh Sierraをインストールする方法。

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 MacBook ProやMac MiniにM.2 NVMe SSDを接続するアダプターのレビューと「Samsung 960 EVO」にHigh Sierraをインストールする方法です。詳細は以下から。

MacBook Mac mini用M.2 SSDゲタ

 Appleが2017年09月にリリースした「macOS 10.13 High Sierra」ではHEIF/HEICHEVCflacフォーマットがサポートされ、最近ではeGPUなどもサポートされましたが、このHigh Sierraでは嬉しいことにAppleのネイティブNVMeドライバがサードパーティ製NVMe SSDでも利用できるようになっており、最近ではM.2端子をApple製SSDの端子に変換してくれるアダプターも販売され始めたので、購入してSamsung 960 EVOにHigh Sierraをインストールしてみました。

Samsung 960 EVO

未確認ですが、High Sierra以前のmacOS/OS Xでも“IONVMeFamily.kext”にパッチを当てることでNVMe SSDが利用できるようです。

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購入したもの

 今回購入したのはM.2ファクターのNVMe対応SSD「Samsung 960 EVO」とM.2 to Apple SSD変換アダプター(いわゆる下駄)で、それぞれ価格は14,800円と1,580円の合計16,000円程度で、

Samsung 960 EVO と M.2 アダプター

M.2アダプターには正式名称がなく、プチプチが付いたクッション封筒に入れられて郵送されてきましたが、海外ではN-941Aという型番で販売されており、基盤にも同様の型番とNFHK製というエッチングがされていました。

NFHK製のN-941Aアダプター

Apple SSDとの比較

 macOS High Sierraのシステム情報で確認したSamsung 960 EVOおよび以前購入したTranscend JetDrive 820、APPLE SSDの情報は以下の通りで、

Samsung 960 EVOとHigh Sierraのプロファイラ

APPLE SSD
SM0128G
Samsung
960 EVO
Transcend
JetDrive 820
モデル MZ-JPV1280/0A3 MZ-V6E250B/EC TS240GJDM820
容量 128GB 250GB 240GB
インターフェイス AHCI PCIe Gen3.0 NVM Express PCIe Gen3.0 AHCI PCIe Gen3.0
リンク幅 x4レーン x2レーン
リンク速度 5.0 GT/s
価格 1万5千円前後 3万円前後
リンク Samsung(ITG) Transcend

キー配列は”Samsung 960 EVO”はNVMe PCIe Gen 3.0の”M-Key”に対し、MacBook Pro (Retina, 13-inch, Early 2015)モデルに搭載されている”APPLE SSD SM0128G“および”Transcend JetDrive 820″はAHCI PCIe Gen 3.0でキー配列は14+11(3+4+7と7+4)pinとなっています。

Samsung 960EVOとApple MZ-JPV1280/0A3

SSDとHigh Sierraのインストール

 Samsung 960 EVOにmacOS 10.13 High Sierraをインストールする方法ですが、まず、対応するMacBook AirやPro, Mac miniをボトムケースや裏蓋を開き、搭載されている”APPLE SSD”を”Samsung 960 EVO”と”NFHK N-941A”アダプターの組み合わせに取り替えます。

 Samsung 960 EVOはM.2(Type2280)で幅22mm x 長さ80mm、APPLE SSDは長さ90mmですが、”NFHK N-941A”アダプターを付けることにより、ちょうど90mmになりAAPL SSDを固定するのに利用されていたネジ穴にネジを固定することが出来ます。

アダプターがきちんと接続されていないとSSDがネジ穴に被ってしまい、うまく固定できないので注意して下さい。

 Samsung 960 EVOを接続したら、ボトムケースを閉めて事前に用意したHigh SierraのUSBインストーラーを接続し、[Command + R]キーを押しながらリカバリーモードでMacを起動します。後はSamsung 960 EVOをAPFSでフォーマットしてHigh Sierraをインストールすればいいのですが、High SierraのディスクユーティリティではNVMe SSDが認識されない不具合があるため、以下の方法でNVMe SSDを認識させる必要があります。

ディスクユーティリティにNVMe SSDを認識させる

1.[Command + R]キーを押しながらリカバリーモードでMacを起動し、ディスクユーティリティを選択。

2.ディスクユーティリティを起動し、サイドバーメニューの[全てのデバイスを表示]を選択し、NVMe SSDが認識されていない事を確認。

認識されていればそのままAPFSでフォーマットして下さい。

3.NVMe SSDが認識されていないことを確認したら、一度ディスクユーティリティを閉じ、再びディスクユーティリティを開くとNVMe SSDが認識されてサイドバーに表示されているので、APFSでフォーマット。

4.後は通常のmacOSのインストール通り、言語やキーボード、iCloud、アカウントなどを設定していけばいいだけで、1~3までの流れは以下の動画で確認できます。

利点と問題点

 Samsung 960 EVOをMacで利用する利点はやはり価格帯が安いことで、最近ではOWCやTranscendなどサードパーティメーカーがMacBook AirやPro, Mac mini用のSSDを発売していますが、2018年04月15日時点でAmazon.co.jpでの価格は以下の通り同容量帯で倍の値段となっており、

SSD容量 Transcend JetDrive 820 Samsung 960 EVO
240 GB 29,980円 14,682円
(250GB)
480 GB 49,980円 26,727円
(500GB)
960 GB 89,980円 51,324円
(1TB)
メーカーリンク Transcend Samsung

後者は今後も大容量モデルの発売が期待できるので、古くなたMacBook AirやPro, Mac mini, Mac Proをアップグレードしたい方にはお薦めですが、以下の様な問題点もあります。

  • 利点
    1. 手に入りやすい。
    2. NVMe SSDが利用可能。
    3. Mac専用のSSDより価格が安く、自作PCなどにも転用が可能。
    4. Amazonではたまに10~20%OFFクーポンが配布されている。
  • 問題点
    1. macOS 10.13 High Sierraのインストール時に認識されない。
    2. macOS 10.13 High Sierra以下のmacOSでは利用できない。
    3. macOSのアップデートでディスクを見失う可能性。
    4. NVMeドライバはメーカーとの相性がある。
    5. メーカー保証は無く、今後AppleのNVMeドライバのアップデートによっては利用できなくなる可能性もある。

 Appleは2019年の発売に向けてモジュラー式のMac Proを開発していると発表しているので、”問題点5.”のNVMeドライバがサードパーティ製SSDで今後利用できなくなる可能性は低いと思われますが、

“4.”NVMeドライバとメーカーとの相性はGitHubにコメントされている通りで、LiteOnやPlextor、Hynixコントローラー搭載のSSDにはパッチが必要な場合もあるので現在のところはSamsung製のNVMe SSDをお勧めします。

 また、macOSのアップデート(macOS 10.13.3から10.13.4など)ではボリュームを見失い、APPLE SSDからファームウェアアップデートを適用後、Samsung 960 EVO上のmacOSを再度アップデートして元に戻ったこともあるので、試される方は自己責任で試してみて下さい。

追記

 MacBook Airは手元にありませんが、Mac mini Late 2014(SSD搭載モデル)のSSDもMacBook Proに採用されているSSDと同じなので、以下の通りピッタリと設置できます。また、ベンチマークについては時間があれば掲載します。

その他の注意点としてMacBookやMac miniのSSDはT5トルクスで固定されており、ボトムケースや裏蓋を開けるネジは別途用意が必要ですが、ネジはMacのモデルにより種類が違うので購入前にiFixit秋葉館のサイトで確認することをお勧めします。コメント欄でのご指摘ありがとうございました。

追記2

 NFHKのM.2アダプター”N-941A”には「M-KeyのM.2 NGFF AHCI SSDのみサポート」という記述がありますが、これは上記の通りHigh SierraでNVMe SSDドライバがサードパーティ製SSDにも利用できるようになったことで、同アダプターを介してNVMe PCIe SSDをMacで利用することが可能となっています。

コメント

  1. 匿名 より:

    コネクタってMacBook AirやMac miniでも同じなの?

    • 匿名 より:

      私のMacBook Air Mid 2013では同じやり方でできてますよー
      2017年12月頃から使ってて、電源Off/Onのタイミングで?フォルダー表示でOS起動しない時もありますが、再度Off/Onで立ち上がるのであまり気にしてません。

  2. 匿名 より:

    購入するコネクタによっては再起動時に見失う場合や、そもそも認識しないことがあります。
    aliexpressやamazonで購入したものは全てはずれでした。
    色々な対策が施してあるsintech製変換アダプタを利用することをお勧めします。

  3. 匿名 より:

    ”NFHK N-941A”はルスタート時にドライブを見失う難点があります。sintechのアダプター
    ST-NGFF2013-B, ST-NGFF2013-Cであれば多くの場合その問題は発生しません。ST-NGFF2013は問題が発生します。
    http://eshop.sintech.cn/storage-adapter-20132016-mac-ssd-c-130_132.html

    もうかれこれ1年半ほどこのアダプターでいろいろやってきましたが、960 Evo/ProではときどきKernel panic が発生します。Proの最新のfirmでは改善されたと報告がありましたが Evoは対応するfirmバージョンがリリースされていません。

    このフォーラム(新規にトライする人が多いので繰り返しの報告が多いですが)が一番情報が集まっています。gilles_polysoftさんのまとめが参考になります。

    https://forums.macrumors.com/threads/upgrading-2013-2014-macbook-pro-ssd-to-m-2-nvme.2034976/page-47

    https://forums.macrumors.com/attachments/nvme-ssd-comparison-2018-02-09-png.750500/

    ご参考まで

  4. 匿名 より:

    コネクタはPC PARTS 239のものでも動きました。Mac Pro 2013、Samsung 960 evoです。カプトンテープは付けていませんが、再起動、スリープなど動作は今のところ問題ありません。ヒートシンクは付けました。
    sintech製は、私が買ったものは樹脂で絶縁処理がされており、しっかり作られていると感じました。PC PARTSのものが動いているので試してはいません。

  5. 匿名 より:

    コメントも含めて、こらはかなり参考になる。

  6. 匿名 より:

    >2018年4月16日 1:38 PMさん

    そのリンクを見ると2013と2014年モデルのみが対象で、2015年モデルのMacBook Proは対象外と言うことですか・・