macOS 12.3 MontereyではFile Provider APIが導入され、DropboxやOneDriveでファイルオンデマンド機能がデフォルトとなり、Finderに表示されているファイルでも開けない場合があるので注意してください。詳細は以下から。
Appleは現地時間2022年03月14日、ユニバーサルコントロール機能をサポートした「macOS 12.3 Monterey」を正式にリリースしましたが、このmacOS 12.3ではリリースノートに記載されていないものの、大きなアップデートとして、AppleのFile Providerフレームワーク(API)を利用することが強制されています。
Files On-Demand機能
AppleのFile Providerフレームワークの影響を受けるのは、これまでレガシィなカーネル拡張を利用してファイル・オンデマンド(Files On-Demand)機能を提供していた、DropboxとOneDriveで、ファイル・オンデマンド機能はFinder上でのファイルの表示はそのままに、ファイルをクラウド上のみに保存(☁アイコン)することで、Macのストレージ容量を空けることができる機能ですが、
macOS 12.3 MontereyではFile Providerフレームワークの強制により、このファイル・オンデマンド機能がデフォルトでとなっており、一見、Finder上に表示されているファイルでも、Macの空き容量を増やすために、クラウド上のみに保存されているため、オフラインでは開けない場合があります。
Microsoftは、この問題を回避するために先にリリースした「OneDrive for Mac v22.033」で、全てのファイルをローカルにダウンロードするオプションを追加しましたが、
Dropboxは、03月上旬にApple Siliconをサポートした「Dropbox Stable Build 143.4.4161」をリリースしたものの、これはFile Providerフレームワークに対処してものではなく、
Dropbox now natively supports Macs with Apple silicon (M1). All users with these devices will receive the native version of Dropbox automatically. More info here: https://t.co/axiHKQNFiK
— Dropbox Support (@DropboxSupport) March 3, 2022
現在もFile ProviderフレームワークのサポートについてはBeta段階で、Dropboxは[オンラインのみ]のファイルを開く際に問題が発生する可能性があるとしてサポートページを公開しているので、ユーザーの方は注意してください。
macOS 12.3 へのアップデートを選択した場合、お使いの Mac 上のサードパーティ製アプリケーションで[オンラインのみ]のファイルを開く際に問題が発生する可能性があります。一時的な回避策として、[オンラインのみ]のファイルを直接 Finder で開くことができます。
Dropbox support for macOS 12.3 – Dropbox Help
- Dropbox support for macOS 12.3 – Dropbox Help
コメント
OneDriveの問題回避リリースが早かったけど、「全てのファイルをダウンロードする」対処だけなら使わない・要らない人が多いのでは。私もそのひとり。