macOS 12.3 MontereyではDropboxやOneDrive利用されているカーネル拡張が廃止され、AppleのFile Providerベースとなり一部の機能が強制/利用できなくなるので注意を。

Dropbox File Provider macOS 12 Monterey
記事内に広告が含まれています。
スポンサーリンク

 macOS 12.3 MontereyではDropboxやOneDrive利用されているカーネル拡張が廃止され、AppleのFile Providerベースとなり一部の機能が強制/利用できなくなるそうです。詳細は以下から。

Dropbox

 Appleは現地時間2022年01月27日、開発者向けにmacOS Montereyの次期アップデートとなるmacOS 12.3のBeta 1を公開し、Universal Controlなどのテストを行っていますが、リリースノートによると、macOS 12.3ではDropboxやOneDriveなどのクラウドストレージサービスが利用しているカーネル拡張が廃止/利用できなくなり、AppleのFile Providerフレームワークの使用が必須となるそうです。

kernel extensions used by Dropbox and OneDrive are no longer available

Kernel Deprecations
The kernel extensions used by Dropbox Desktop Application and Microsoft OneDrive are no longer available. Both service providers have replacements for this functionality currently in beta. (85890896)

macOS Monterey 12.3 Beta Release Notes – Apple Developer

Microsoft

 これに伴い、Microsoftは昨年12月より、ローカルストレージを占有せずに必要な時だけファイルをダウンロードして利用することができるファイル・オンデマンド機能をFile Providerを採用した新しいファイル・オンデマンド機能や、Finderとの統合が可能になったOneDrive for MacをInsiderユーザー向けに提供しテストを開始していますが、

OneDrive for Apple Silicon Mac

同バージョンではFile Providerを利用することで、ファイル・オンデマンド機能がデフォルトで有効になっており、ユーザーが無効にすることは不可能で、macOS 12.3アップデートと同時に新しいファイル・オンデマンド機能へ強制移行されるそうです。

macOS 12.2 will be the last version that supports the classic Files On-Demand experience. For macOS 12.3 or later, this means:

  • Files On-Demand will default to on for all users and cannot be disabled.
  • Devices will migrate automatically to the new Files On-Demand as soon as they receive a macOS update. You cannot delay this update without also delaying an update to macOS.
  • Both our Standalone and App Store versions of OneDrive will have the same behavior.
  • Users running a developer or beta version of macOS will have the same experience as a release version of macOS.

Dropbox

 Microsoftは既に準備を整えつつありますが、DropboxはFile Providerへの対応が遅れており、macOS 12.3へアップデートした場合、Dropboxを利用したサードパーティ製アプリで[オンラインのみ]*のファイルが開けなくなる可能性があると通知し、

Dropboxのオンラインのみ

*Dropboxのファイル・オンデマンド(スマートシンク)機能。

そのような問題が発生した場合、macOSのFinderを利用して[オンラインのみ]状態のファイルを直接開くことを回避策として上げており、macOS 12.3に対応したDropboxのBeta版は03月に提供を開始すると発表しているので、ユーザーの方は注意して下さい。

Dropbox File Provider

現在 Dropbox では、近々リリースされる macOS 12.3 への完全対応に向けて積極的に準備を進めており、2022 年 3 月にはベータ版の提供を開始する予定です。
macOS 12.3 へのアップデートを選択した場合、お使いの Mac 上のサードパーティ製アプリケーションで[オンラインのみ]のファイルを開く際に問題が発生する可能性があります。一時的な回避策として、[オンラインのみ]のファイルを直接 Finder で開くことができます。

macOS 12.3 の Dropbox サポート – Dropbox ヘルプ

コメント

  1. 匿名 より:

    去年まで1Passwordの同期のためにDropbox使ってたけど、WEB保管庫に切り替えたからDropboxとおさらばした。
    10年以上付き合ってくれてありがとう・・・

タイトルとURLをコピーしました