Apple、macOSでサポートされていないファイルシステムをユーザー空間で拡張できる「FSKit」の提供をmacOS 15.4 Sequoia Betaで再開。

macOS 15 Sequoia
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 AppleがmacOSでサポートされていないファイルシステムをユーザー空間で拡張できる「FSKit」の提供をmacOS 15.4 Sequoia Betaで再開するようです。詳細は以下から。

macOS 15 Sequoia

 Appleは2024年06月に開催したWWDC24に合わせ、macOSでサポートされていないファイルシステムをユーザー空間でサポートできるようにする「FSKit」フレームワークを発表し、macOS 15 Sequoiaでサポートすると発表していましたが、このFSKitのサポートが本日(2025年02月21日)リリースされた「macOS 15.4」のBeta版で再開されるそうです。

FSKit is now available

FSKit is now available, enabling delivery of user space file systems as Application Extensions. These file systems support integration with DiskArbitration. (44900760)

macOS Sequoia 15.4 Beta Release Notesより

 FSKitに関しては前述の通りmacOS 15 Sequoiaでサポートされると発表されていたものの、その後、AppleのDeveloper Technical SupportチームによりmacOS 15.0のSDKから削除されたことが発表されていました。

Porting VFS kext to FSKit

No.
FSKit was removed from the final macOS 15 SDK:

Porting VFS kext to FSKit – Apple Developer Forums

FSKit

 Appleは2019年からカーネルパニックや攻撃者により脆弱性を悪用される可能性がある既存のカーネル拡張(Kext)を、重大なインシデントが発生してもシステムを巻き込まないユーザー空間で動作するフレーワークへの移行[1, 2]を徐々に進めており、

System Extensions and DriverKit

System Extensions and DriverKit

macOS 15.4 SequoiaでFSKitがサポートされれば、macOSデフォルトではサポートされていないMicrosoft NTFSなどのファイルシステム(NTFS読み込みはmacOS/iOSデフォルトでサポート済み)を利用できるアプリがMac App Storeを通して提供できるようになるため、カーネル拡張を利用するParagon NTFSなどを利用せずにNTFSストレージを利用したり、ファイルシステムを拡張できるようになるかもしれません。

macFUSEもFSKitの使用を検討中

macFUSEもFSKitの使用を検討中

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