Apple M1チップ搭載のMacBook Air/Proで2台以上の外部ディスプレイが扱えるグラフィックアダプタ用ユーティリティ「DisplayLink Manager v1.3」がリリースされています。詳細は以下から。
米カリフォルニア州Synaptics傘下の英DisplayLink社は現地時間2021年02月14日、外部ディスプレイの最大利用数が1台という制限のあるMacBook Air/Pro (M1, 2020)で、2台以上の外部ディスプレイ*を扱うことができるDisplayLinks社製チップを搭載したUSB to グラフィックアダプタ用のユーティリティ「DisplayLink Manager for macOS」をv1.3へアップデートし、
新たにDisplayLink ManagerアプリがApple Siliconに対応し、4K解像度のディスプレイでのパフォーマンスが向上したと発表しています。*Mac mini (M1, 2020)はHDMIとUSB-C (DP)ポートで最大2台の外部ディスプレイをサポートし、DisplayLink社製チップを搭載したグラフィックアダプタで3台以上の外部ディスプレイ構成が可能です。
DisplayLink is pleased to announce the new 1.3 release is available on our website. This release is for macOS 10.15 Catalina and macOS 11 Big Sur.
メーリングリストより
DisplayLink Manager v1.3
Apple Silicon対応
DisplayLink社は昨年12月にDisplayLink製チップを搭載したUSBグラフィックアダプタ用ドライバをv1.2へアップデートし、ドライバはmacOS 11 Big SurとApple Siliconにネイティブ対応させましたが、DisplayLink Manager v1.3では新たにUSBグラフィックアダプタと外部ディスプレイの接続を監視し映像のエンコード/デコードを行うManagerアプリがIntelとApple Siliconに対応したUniversal 2 Binaryとなり、
これによりApple M1チップ搭載のMacに4K解像度の外部ディスプレイを接続し、ネイティブ(4K)解像度の動画を再生した際のCPU使用率が最大30%削減されるようになっているそうです。
HiDPI(Retina)モード
また、同じくDisplayLink Manager v1.3では、DisplayLink製チップを搭載したUSBグラフィックアダプタに接続された4Kディスプレイで、ネイティブ解像度以外にHiDPIモードが選択できるようになり、より鮮明なテキストを表示できるようになっています。
DisplayLink Manager v1.3リリースノート
- Added native support for Mac using the Apple M1 chip with new universal binary
- Added Retina resolutions on 4K displays (32677)
- Addressed tearing detected in some high load cases (32648)
おまけ
DisplayLink製チップを搭載したUSBグラフィックアダプタの価格は付属する機能により様々ですが、Plugable社は非公認ながらGigabit Ethernetポート付きでUSB-Cポートを採用しHDMI/DisplayPort接続のディスプレイが2台利用可能な約1万2千円前後のUSB-C to グラフィックアダプタ「Plugable デュアル4Kディスプレイアダプター USBC-6950UE」はDisplayLink Manager v1.3で引き続き利用できているので、興味のある方はチェックしてみてください。
おまけ
確認したところ、DisplayLinkチップ搭載のUSBグラフィックアダプタでは4K解像度のHiDPI表示のほか、疑似解像度3200×1800や2560×1440表示も可能で、疑似解像度のHiDPI(1600 x 900)なども設定できます。
- DisplayLink macOS Software – DisplayLink
コメント
コメント失礼します。DisplayLink Manager v1.3にアップデートして、記事内で紹介されているアダプターを使った場合、MacBook Pro M1 に外部モニターを2台接続して、アダプタ経由で疑似解像度「2,560 x 1,440」を選択できるのでしょうか?
コメント失礼します。
記事内に、「DisplayLink Manager v1.3では、DisplayLink製チップを搭載したUSBグラフィックアダプタに接続された4Kディスプレイで、ネイティブ解像度以外にHiDPIモードが選択できるようになり」とありますが、解像度は3200×1800や2560×1440も選択できる感じでしょうか?
確認したところ、DisplayLinkチップ搭載のUSBグラフィックアダプタでは4K解像度のHiDPI表示のほか、疑似解像度3200×1800や2560×1440表示も可能で、疑似解像度のHiDPI(1600 x 900)なども設定できます。
ttps://applech2.com/wp-content/uploads/2021/02/Plugable-DisplayLink-4K-HiDPI.jpg
ご回答ありがとうございます。
非常に助かりました。画像まで添付いただき感謝しています。同じアダプターでマルチディスプレイにしようと思います。
もう一点質問してもいいでしょうか?
USBC-6950UE を使用した際に不具合はありますか?例えば、スリープ後の解像度が固定できない、Macがたまにフリーズするなどありましたら、教えていただけますか?(Apple TVなどの有料コンテンツが表示できないことは承知しています)
コメントより失礼します
先日Plugable デュアル4Kディスプレイアダプター USBC-6950UEを購入し
早速M1 mac air に IODATA製の4Kモニターをつないでみましたが…
3840☓2160の解像度は選択できますが
その次の解像度の選択肢が1920になっており、2560を選択したいのですが
できなくて困っています…(TдT)
ネットで色々調べても上手く行かず、大変恐縮ならがこちらでコメントさせて頂きました。もし何かコツやアドバイスがございましたら…頂けますと至極感激でございます。
macOS 11.3 Big Surをお使いなら既に報告されている通り、macOS側の不具合だと思われます。
ttps://applech2.com/archives/20210428-macos-11-3-big-sur-diplaylink-graphics-issue.html
RDMやEasyResを使用しても2560×1440解像度は選択できないでしょうか?
また、Big Surでは他にもディスプレイを見失ったり、フリッカーが発生したりする不具合が確認されているので、Apple側の対応を待つしか無いかもしれません。
ttps://www.displaylink.org/forum/forumdisplay.php?f=30