Gatekeeperや公証、HR、Apple Siliconのサポートなどセキュリティやアーキテクチャが複雑になったmacOSアプリの詳細を表示してくれるアプリ&Quick Lookプラグイン「Apparency」がリリースされています。詳細は以下から。
Appleは2007年にリリースしたMac OS X 10.5 Leopardでコード署名を検証してアプリを検証するGatekeeperを導入して以降、Sandboxや公証(Notarized)、システム整合性保護(SIP)、SIPをアプリまでに拡張したランタイム保護(Enhanced Runtime)など、数々のセキュリティ機能を追加するとともに、PowerPCやIntel(32-/64-bit)、Apple Siliconアーキテクチャへの移行を行ったため、
サードパーティアプリが開けなかった場合、どのセキュリティ機能に対応していない、またはサポート・アーキテクチャに問題があるかをチェックするのが困難になってきていますが、そんなOS X/macOSアプリの詳細を表示してくれるユーティリティ「Apparency」がリリースされています。
Apparency
Apparencyを公開したのは元AppleでOS X/macOSのエンジニアを勤め、現在はMothers Ruin Softwareを設立しSuspicious Packageなどを開発しているRandy Saldingerさんで、調べたいアプリをApparencyで開く(ドラッグ&ドロップ)とアプリで利用されているコンポーネントやセキュリティ機能、コード署名などをチェックすることができます。
WHAT HAPPENS WHEN YOU OPEN THAT APP?
macOS checks every app against a slew of security features: Gatekeeper, notarization, hardening, entitlements and more. But it doesn’t show you the result of these checks, preferring to keep these behind the scenes — either the app opens or it doesn’t, perhaps with an “app downloaded from the internet” dialog first.Apparency – Mothers Ruin Software
また、ApparencyにはFinder拡張とQuick Lookプラグインも同梱されており、macOS 10.15 Catalina以降ではFinderプレビューやQuick Lookでアプリのアーキテクチャと簡単なセキュリティ情報をチェックすることができます。
Apparencyのシステム要件はmacOS 10.14 Mojave以上となっており、アプリは無料でMothers Ruin Softwareの公式サイトかHomebrewでダウンロードすることができるので、興味のある方は使ってみてください。
brew install apparency
- Apparency – Mothers Ruin Software
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