Apple M1チップ搭載のMacBook Air/ProでもHDMI/DPで4K60Hzのデュアルディスプレイ出力が可能なUSBグラフィックス「Plugable デュアル4Kディスプレイアダプター USBC-6950UE」レビュー。

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 Apple M1チップ搭載のMacBook Air/ProでもHDMI/DPで4K60Hzのデュアルディスプレイ出力が可能なUSBグラフィックス「Plugable USBC-6950UEデュアル4Kディスプレイアダプター」レビューです。詳細は以下から。

Plugable USBC-6950UE

 Appleが2020年11月に新たに販売を開始したApple Silicon「Apple M1」チップ搭載のMacBook Air/Proでは、Appleが発表している仕様通り、外部ディスプレイを1枚しか接続できないという制限がありますが、

MacBook Pro (M1, 13-inch, 2020)のディスプレイ最大数

Apple Silicon Mac
(Apple M1チップ)
Intel Mac
(前モデル)
MacBook Air

最大1台の6K@60Hzディスプレイ。

4Kディスプレイなら2台、
5Kディスプレイや6Kディスプレイなら1台。

MacBook Pro
(13-inch)

4Kディスプレイなら2台、
5Kディスプレイや6Kディスプレイなら1台。
(それ以下の解像度で最大4台)

この制限はThunderbolt/USB 4がAlt Modeで提供しているのUSB-C over DisplayPortのみにかかるもので、英DisplayLink社のUSBグラフィックチップを搭載したUSBビデオアダプタやUSBグラフィック拡張付きDockでは制限を受けないことがDisplayLink社側でも確認されたため、1つ購入して試してみました。

DisplayLinkのUSBビデオアダプタ

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環境

 今回購入したのは米シアトルのPCアクセサリーメーカーPlugable社が開発&販売しているPlugable USB-C デュアル 4K HDMI / DisplayPort 変換アダプター イーサネット付き Windows用 (以下、USBC-6950UE)」で、PlugableはMacをサポートしていませんが、

Plugable USBC-6950UE

重要な注意点 – Linux、macOS、ChromeOS システムでは使用できません。ウェブ検索やオフィス用アプリケーションでのご利用をお勧めします。HDCP には非対応で、Hulu、Amazon Video、iTunes などを再生することはできません。グラフィックスに対し大きな負荷のかかる、専用 GPU を必要とするようなゲームや動画編集などのアプリケーションには向いていません。

PLUGABLE USB-C デュアル 4K HDMI / DISPLAYPORT 変換アダプター イーサネット付き WINDOWS 用 – Plugable

HDMI/DisplayPortを2ポートずつ搭載し、最大2台の4K(3840×2160)@60Hzが接続可能で、側面にはGigabit Ethernetポートも搭載しており、MacとPCへの接続にはBuild-in USB-Cケーブルで、そのUSB-Cケーブルもエンクロージャーに収納可能という点が気に入ったので実験的に購入してみました。

PLUGABLE USB-C デュアル 4K HDMI / DISPLAYPORT 変換アダプター イーサネット付き WINDOWS 用

 Plugable USBC-6950UEにはHDMI/DisplayPortが合計4ポート搭載されていますが、これはHDMIとDisplayPortがペアになっており、4台のディスプレイ出力が可能というわけではなく、Display 1, Display 2として最大2台のディスプレイを接続可能で、PCのスペックにもよりますがUSBC-6950UE x3台で最大6台の外部ディスプレイを接続することが可能となっているそうです。

同じくWindows専用となっていますがPaugableはEthernetアダプタ機能のないPlugable USB-C 変換グラフィックアダプタ (USBC-6950U)」やDPポートのないPlugable USB-C ディスプレイアダプタ (USBC-6950-HDMI)」の発売しています。

セットアップ

 Plugable USBC-6950UEを利用するには、まず、DisplayLink社のドライバとドライバ管理ユーティリティをmacOSにインストールします。Plugableが公式でMacをサポートしていないのは、このDisplayLink社のドライバがmacOS 11 Big SurとApple Silicon Macでテスト中だったこともあるようですが、ちょうど昨日リリースされたDisplayLink Manager v1.2 for macOSではBig SurとApple Siliconに対応し動作も改善されています。

DisplayLink Manager v1.2 for macOS

画像5

 DisplayLink社の公式サイトからダウンロードしたDisplayLink Manager for macOSの最新バージョンで必要なドライバをインストールしたら、後はディスプレイに接続したPlugable USBC-6950UEをM1 MacのThunderbolt/USB4ポートに接続するだけで、DisplayLink ManagerがUSBC-6950UEアダプタを認識し、ディスプレイにデスクトップが表示されます。

Apple M1チップ搭載のMacBook Pro (M1, 13-inch, 2020)とPlugable USBC-6950UE

Plugable USBC-6950UEにはDisplayPortエミュレータを接続しています。(クリックで拡大)

 USBビデオアダプタやUSBグラフィック拡張付きDockは仕様通りの解像度が表示できても、リフレッシュレートが安定しない場合がありますが、これは[画像5]のPlugable USBC-6950UEのデータ転送速度を見てもらうと分かる通り、このアダプタは最大転送速度5Gbps(USB 3.0)のため、4K@60Hzを2画面出力するの必要な帯域(約30Gbps)には程遠く、

30bitカラー、リフレッシュレート60Hzの4Kディスプレイ 2台の場合

3840 × 2160pixe x 30bitカラー x 60Hz x 2台 = 29,859,840,000 ~ 30Gbps

となり、CPUやGPU使用率によってはUSBビデオアダプタに接続されたディスプレイのリフレッシュレートが下がる。

DisplayLinkのチップがデスクトップの映像をエンコード/デコードする過程で発生するもので、Plugable USBC-6950UEでも当然この仕様は変わりませんが、4K@60Hz2台を接続し試してみたところ、Apple M1チップの性能のためか、表示上は仕様通り4K@60Hzで2つの外部ディスプレイを表示できました。

Plugable USBC-6950UEとDisplayLink Managerのメモリ使用率

Plugable USBC-6950UE使用時のDisplayLink Managerのメモリ使用率(クリックで拡大)

 ただ、4K@60Hzで2つの外部ディスプレイを表示するとDisplayLink Managerのメモリ使用率が最大600MB程度に跳ね上がり、NetflixやAmazon Video、Apple TV+のHDCPコンテンツの再生はできないため、映像の編集などには向いておらず、文章作成やプログラミング向きの製品仕様となっています。

Plugable USBC-6950UEとHDCPコンテンツ

おまけ

 DisplayLink社のUSBグラフィックス・チップを利用したアダプタやDockは現在DellやHP、Lenovoなどのメーカーが販売していますが、過去にはI/O DataやBuffaloも販売しており、初代MacBook Airを購入した際に、BuffaloのGX-DVI/U2(2008年製)を購入しデュアルディスプレイ環境を構築していたのを思い出したので、

DisplayLinkパートナー

アダプタを押し入れから探し出し接続してみたところ、あっさりと認識されUSB-CやAirPlayディスプレを含めて5台の外部ディスプレイをMacBook Pro (M1, 13-inch, 2020)で扱うことができるのを確認しましたが、

MacBook Pro (M1, 13-inch, 2020)で5台の外付けディスプレイ

この状態でApple TVアプリやFinal Cut Proを起動すると、数分でMacBook Pro (M1, 13-inch, 2020)が再起動する現象が発生したので、あまり古いDisplayLinkのチップを利用したUSBグラフィックスをApple M1チップ搭載のMacで利用するのは控えたほうがいいかもしれません。

MacBook Pro (M1, 13-inch, 2020)で5台の外付けディスプレイ

MacBook Pro (M1, 13-inch, 2020)で5台の外付けディスプレイ

 また、Plugable USBC-6950UEは約1万2千円程度でAmazon.co.jpで購入できますが、上記の通りメーカー側はMacをサポートしていないため、macOSのアップデートなどで利用できなくなったとしてもサポートを受けられないので注意してください。