Appleが全てのモデルに第10世代Intel CoreプロセッサとApple T2を搭載し、Nano-textureガラスや128GBメモリ、8TB SSD、Radeon Pro 5700 XTなどが選択可能な「iMac (Retina 5K, 27インチ, 2020)」を発売しています。詳細は以下から。
Appleは現地時間2020年08月04日、2019年03月に発売したIntel 第8/9世代Coreプロセッサ(Coffee Lake)やRadeon Pro Vega GPU、Thunderbolt 3搭載の「iMac (Retina 5K, 27インチ, 2019)」以来となる27インチiMacのメジャーアップデートを行い、デザインはそのままにプロセッサやメモリ、GPU、SSD、Retinaディスプレイの仕上げなどをアップデートしたと発表しています。
カリフォルニア州クパティーノ ― Appleは本日、27インチiMacのメジャーアップデートを発表しました。これまでで最もパワフルで高機能なiMacは、さらに高速になった最大10コアのIntelプロセッサ、従来の2倍のメモリ容量、次世代AMDグラフィックスを搭載、全モデルに超高速SSDを採用して、記憶容量が最大で従来の4倍になりました。また、これまで以上に美しいRetina 5Kディスプレイには新たにNano-textureガラスオプションが加わり、1080pのFaceTime HDカメラ、より再現性の高いスピーカー、スタジオ品質のマイクを装備しています。iMacを一日を通して使う一般ユーザーの方から、インスピレーションを求める熱意のあるクリエイター、創造性の限界を押し広げるために日々研鑽を重ねるプロフェッショナルまで、27インチiMacは、あらゆる面で向上した究極のデスクトップ体験を提供します。
27インチiMacのメジャーアップデートを発表 – Apple Newsroom
iMac (Retina 5K, 27インチ, 2020)
プロセッサ
iMac (Retina 5K, 27インチ, 2020)では全てのモデルでIntelの第10世代Coreプロセッサ(Comet Lake)が採用され、下位/中位モデルではCore i5ですが、上位モデルはベースクロック3.8GHz/Turbo Boost 5.0GHzのCore i7 8-Core、CTOではベースクロック3.6GHz/Turbo Boost 5.0GHzのCore i9 10-Coreが選択可能で、CPUパフォーマンスは最大65%向上しており、
各プロユーザー向けアプリでは前世代の27インチiMac(8コア)と新しいiMacを比較して、以下のような結果が出ているそうです。
- Logic Pro Xのプラグインを最大65パーセント多く利用可能。
- Final Cut Pro Xでの8K ProResトランスコードは最大40パーセント高速化。
- Autodesk MayaのArnoldを使ったレンダリングは最大35パーセント高速化。
- Xcodeのビルド時間は最大25パーセント高速化。
メモリ
iMac (Retina 5K, 27インチ, 2020)のメモリ仕様はiMac (Retina 5K, 27インチ, 2019)と同じく「DDR4 SO-DIMM 2,666MHz」で変更はないようですが、iMac (Retina 5K, 27インチ, 2020)は最大で128GBのメモリを追加することが可能となりました。/p>
ストレージ
また、ストレージオプションも刷新され、旧モデルまで採用されていたSSDとHDDを組み合わせた「Fusion Drive」オプションがなくなり、容量256GB/512GB/1TB/2TB/4TB/8TBが全てSSDで提供されています。
GPU
iMac (Retina 5K, 27インチ, 2020)のGPUは最大16GBのGDDR6メモリを持つAMD Radeon Pro 5000シリーズが採用され、CTOで選択可能なRadeon Pro 5700またはRadeon Pro 5700 XTではApple Pro Display XDR含む最大2台の6Kディスプレイが利用可能になりました。
1台の外部ディスプレイで6,016 x 3,384ピクセル解像度(6K)、60Hz、十億色対応、または2台の外部ディスプレイで6,016 x 3,384ピクセル解像度(6K)、60Hz、十億色対応(Radeon Pro 5700またはRadeon Pro 5700 XTが必要)
iMac – Apple(日本)
コントローラー
また、iMac (Retina 5K, 27インチ, 2020)ではiMac Pro以外でのiMacシリーズとしては初めてAppleの第2世代Mac用SoC「Apple T2」が採用され、SMCやSSD、オーディオ、FaceTime HDコントローラーの統合、Secure EnclaveやStorage Encryption(AES256)機能、Hey Siri、HEVC(H.265)エンコーディングのハードウェアアクセレーション機能などが利用できるようになっています。
Retinaディスプレイ
iMac (Retina 5K, 27インチ, 2020)のディスプレイは引き続き5,120 x 2,880ピクセルの5K Retinaディスプレイが採用されていますが、今回のアップグレードでは新たにApple Pro Display XDRでも評判のいい反射コーティングNano-textureガラスが税別+5万円で選択できるようになりました。
27インチiMacの美しいRetina 5Kディスプレイは、ユーザーの環境光に合わせてディスプレイの色温度を自動的に調整するTrue Toneテクノロジーを採用しています。
新しいiMacでは、Pro Display XDRで初めて採用されたNano-textureガラスをオプションで選ぶことができ、明るい部屋や間接的な太陽光など、様々な光の状況下で画面を見やすくします。光を散乱させるために表面にコーティングする標準的なマット仕上げとは異なり、この業界をリードするオプションは、ディスプレイ表面のガラスにナノメートルレベルの微細なエッチングを施すという革新的なプロセスを通じて生み出されています。iMac – Apple(日本)
FaceTimeカメラとマイク
また、iMac (Retina 5K, 27インチ, 2020)ではついにFaceTimeカメラが1080p解像度になり、より再現性の高いスピーカー、高い信号対雑音比と指向性ビームフォーミングを持つ、スタジオ品質の3マイクアレイを採用しています。
その他
その他、iMac (Retina 5K, 27インチ, 2020)は3モデルで価格が税別194,800円、216,800円、249,800円と旧モデルより価格が数千円値下げされており、BluetoothがBluetooth 5.0へ、有線ネットワークオプションとして10Gb Ethernetが選択できる様になっているので、気になる方はiMac (Retina 5K, 27インチ, 2019)と比較してみてください。
コメント
早くApplesiliconMac出ないかな。
i9にしてもターボがほとんど効かなそう
第10世代コアですが、デスクトップ向けなので、IceLakeではなく14nmのCommetLake搭載だと思います。
噂されていたデザイン変更はARM版までおあずけか
Nano-textureは実物を見てみないとわからんけど
置いてる店舗が現状足を運べる範囲内に存在してないのがツライ…
キーボード・マウスの有無を選択できないとか
下位構成だとなぜかストレージの選択肢がないとか
どうも腑に落ちない設定…
今のデザインで、かつIntelの最後のモデルになるな