Apple T2のH/Wアクセレーションにより、前バージョンと比較してH.265/HEVCエンコードが2倍以上速くなったMac用メディアコンバーター「Permute v3.0」がリリース。

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 Apple T2のH/Wアクセレーションにより、前バージョンと比較してH.265/HEVCエンコードが3倍以上速くなったMac用メディアコンバーター「Permute v3.0」がリリースされています。詳細は以下から。

Permute v3 Media converter for mac

 DownieやPermuteなど映像系のアプリを開発しているチェコのCharlie Monroe Softwareは現地時間2018年12月03日、同社が開発&販売しているメディアコンバーターアプリ「Permute」の最新バージョンとなる「Permute v3.0」をリリースしたと発表しています。

Permute v3.0

It’s finally here! Permute 3 is now officially released. Many new features and improvements.

リリースノートより

 Permute v3.0の新機能は以下の通りで、前バージョンPermute v2.xのアップデートではなくプロジェクトおよびUIを刷新し、アイコンを含めmacOS Mojaveのダークモードやタスクのグループ化、スケジュール機能、複数字幕の追加にも対応したほか、既報の通りApple T2によるHardware(以下、H/W)アクセレーションをサポートしています。

Permute v3.0の新機能

Permute v3.0の新機能

  • Completely Rewritten – Permute 3 was started from scratch – completely new project, everything written from the ground up again.
  • UI Redesign – the UI has been redesigned from the ground up. It’s faster, more fluent and visually pleasing.
  • Dark Mode – Permute now works 100% with the dark mode, even adjusting its Dock icon based on your macOS theme.
  • Image Stitching – Stitch images together into a PDF.
  • HEVC (H.265) Hardware Acceleration – HEVC (H.265) video encoding now supports hardware acceleration, resulting in conversions more than twice as fast.
  • Scheduled Conversions – Schedule delayed conversion start.
  • Groups – Put files into groups and set different settings for different groups.
  • Customizations – Customize settings on a per-group basis without modifying the preset.
  • Multiple Subtitles – Add or copy multiple subtitle tracks from the source file.

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T2のH/Wアクセレーションを使う

 Permuteシリーズは前バージョンから使い始め、Betaユーザーにも招待していただいたので早速購入し、Apple T2を搭載したMac mini (2018)でHEVCエンコーディングのテストをしてみました。Apple T2のH/Wを有効にするにはPermuteの[環境設定] → [Preset]でHEVC(H.265)またはMP4オプションの「✅ Use Hardware Acceleration」を有効にします。

Use Hardware Acceleration Permute v3.0

 次に、メインウィンドウに変換する動画を追加して先程H/Wアクセレーションを有効にしたHEVC(H.265)/MP4を選択してエンコードを実行するだけで、T2チップを利用したエンコードが行なえます。

Use Hardware Acceleration

比較

 実際にWWDC 2018のPlatforms State of the Union (HD/2.92GB)”の動画をHEVC(H.265)エンコードして比較してみましたが、H/WアクセレーションをONにしてエンコードを始めるとMac mini (2018) CTOモデルの12コアが全て利用されてエンコードが開始され、CPU使用率は平均で約70%だったのに対し、

Permute HEVC (H.265) Hardware Acceleration

HEVC (H.265) Hardware Acceleration OFF/ON

T2のH/WアクセレーションをONにするとCPU使用率は10%となり、エンコード時間もH/WアクセレーションOFFが約35分だったのに対し、アクセレーションONにすると約20分と43%ほどエンコード時間を短縮することができました。

Mac mini (2018)のHEVC動画エンコード

 Appleは2018年のOctober Eventの中で、Mac mini (2018)はApple T2により前モデルと比較して最大30倍高速にHEVC/H.265エンコーディングを行えると発表しましたが、実際には2~4倍程度となるようで(ffmpegでも約4倍)、まだ対応アプリもAppleのCompressorやPremte v3.0と少ないですが、

Mac mini (2018)のFFMPEGエンコード

T2のおかげでエンコード時のCPU負荷が軽減され、HandBrakeなどのサードパーティ製アプリもH/Wアクセレーション(VideoToolbox)をサポートする方向で動いているため、今後がメイン(Intel)とサブ(Apple Tx)プロセッサが担う役割が分担されていくかもしれません。

Permute 3は有料ですが、公式サイトにはトライアル版が用意されています。