macOS 15.4 Sequoiaの日本語や韓国語環境で「date」や「cal」コマンドが正しく表示されない不具合はmacOS 15.5でも修正されていないようです。詳細は以下から。
Appleが2025年04月にリリースした「macOS 15.4 Sequoia」やゼロデイ脆弱性を修正した「macOS 15.4.1」では、日本語環境でApple Intelligenceがサポートされる一方、dateやcalコマンドで正しい出力がされない不具合が報告されていましたが、この不具合は現地時間05月12日にリリースされた「macOS 15.5 (24F74)」でも修正されていませんでした。

macOS 15.5のdateとcal 2025コマンドの結果
この不具合は日本語や韓国語など特定の言語環境のみで発生するため、アメリカのApple Support Communitiesでは話題になっていませんが、macOS 15.4.xでは日本語環境でdateコマンドを入力すると「#午後」と出力され、calコマンドを入力すると2か月前のカレンダーが表示*されるというもので、

macOS 15.4とmacOS 15.3でのdateとcalコマンドの結果
LC_AllやLC_TIMEで環境変数を一時的に変更したり、システム設定アプリの[一般] → [言語と地域]で地域をアメリカ合衆国など日本と韓国以外にすると正しい日付や月が表示されるため、スクリプトなどでdateコマンドを利用されている方はAppleが修正してくれるまで”%LC_ALL=C date”や地域を変えて使うしかなさそうです。

システム設定アプリで地域をアメリカ合衆国に設定
追記
なお、この不具合はmacOS 15.4以降のSequoiaでのみ発生し、最新のmacOS 14.7.6 Sonomaなどでは発生せず、

macOS 14.7.6 Sonomaでのdateとcalコマンド出力
2023年03月にリリースされた「macOS 13.3 Ventura」で、日本語の濁音やアクセント記号が付いたファイルが開けなくなったUnicodeやUTF-8の正規化形式(NFD/NFC)問題が、2023年05月にリリースされた「macOS 13.4 Ventura」まで修正されなかった時のように、特定の言語と地域でのみ発生している問題に関しては対処が遅いようです。
おまけ
macOS 15.4ではニュージーランドやオーストラリアでの日付のフォーマット(d/m/y)がアメリカのフォーマット(m/d/y)に変更されるという不具合も報告されています。
- Mac – ターミナルにて2ヶ月前のカレンダーが表示されます – Apple コミュニティ
- macOS 15.4(24E248) 터미널에서 date 명령어가 제대로 동작하지 않습니다. – Apple 커뮤니티
コメント
date を +output_fmt つきで使用している場合には問題はないようです。
> /bin/date +”%Y%m%d”
20250522
わたしもスクリプト内でファイル名作成に使ってたのであせりました