macOS 13.4 Venturaでは、濁音や半濁音の文字を含んだ日本語のファイルがダブルクリックで開けなくなっていたNFC/NFD問題がようやく修正されています。詳細は以下から。
Appleが現地時間2023年03月27日にリリースした「macOS 13.3 Ventura」*では、2017年以来となるUnicodeの正規化形式(NFD/NFC)問題が発生し、濁音(が)や半濁音(ぱ)を含んだ日本語のファイルやアクセント記号(á)を含んだフランス/ドイツ語のファイル**がダブルクリックで開けなくなり、
AppleはmacOS 13.4のBeta段階で、この不具合を認識しBeta 2以降で修正に向けて動いていると発表していましたが、本日公開された「macOS 13.4 Ventura」のリリース版では、この不具合が修正され濁点や半濁点を含むファイルがダブルクリックで開けるようになっています。
Fixed a regression in macOS Ventura 13.3 where a security check causes bookmark resolution to fail when the path contains Unicode characters stored with composed normalization. As an example, this prevented files in Finder from opening when double-clicked. (107550080)
macOS Ventura 13.4 RC Release Notes
今回の不具合では、Windows(NFC環境)から送られてきた濁音や半濁音を含んだファイルや濁音や半濁音を含んだフォルダ内のファイルをFinderでいくらダブルクリックしても開けないといった報告が相次ぎ、Safariを通してダウンロードしたり、Finderでファイル名を1度編集状態にするといった対処方法が提示されていましたが、
本日公開されたmacOS 13.4アップデート以降では、Unicodeのランタイム正規化がうまく動作しNFCファイルもダブルクリックで開けるようになっているので、03月以降この不具合に悩まされていた方はアップデートしてみてください。
追記
macOS 12.6.6 Montereyでも修正されていたのが確認できました。
- macOS Ventura 13.4 RC Release Notes – Apple
- Ventura 13.3での不具合(ファイルが開かない) – Apple Community
- Issue 1434890: Downloaded file (any type) with accent on macOS cannot be open – Chromium bugs
コメント
macOS Ventura は近年でも不具合が多い印象で、何が修正されて何がされていないか把握できなくなってきた。「Ventura」と「不具合」タグで絞りこみ出来るかな?
秋の次期 macOS 登場までにすべての修正は……できないだろうな。