Apple、Apple Pencil ProやMagic Keyboardをサポートし、Apple M2チップと11インチ/13インチ Liquid Retinaディスプレイを搭載した「iPad Air (M2)」を発表しています。詳細は以下から。
Appleは現地時間2024年05月07日、スペシャルイベント「Let Loose. (何でもあり。)」を開催し、その中で、新しいApple Pencil ProやMagic Keyboardをサポートし、Apple M2チップと11インチ/13インチLiquid Retinaディスプレイを搭載した「iPad Air (M2)」を新たに発表しました。
iPad Airのアップデートは、2022年03月に発表されたApple M1チップやセンターフレームに対応した超広角フロントカメラ、転送速度が最大2倍速いUSB-Cポートなどを搭載した「iPad Air (第5世代)」以来のアップデートで、
新しいiPad Air (M2)は引き続きLiquid Retinaディスプレイを採用していますが、新たにiPad Airシリーズとしては初めて11インチ(2,360 x 1,640ピクセル、264ppi)と13インチ(2,732 x 2,048ピクセル、264ppi)の2つのディスプレイサイズを用意し、13インチは既存の11インチモデルと比較して画面領域が約30%広くなっています。
カメラとスピーカー
新しいiPad Air (M2)はカメラハウジングが再設計され、これまでランドスケープモードにすると縦に配置されれていたフロントカメラが、横の縁に配置され12MPの超広角フロントカメラとなり、最新の機械学習を利用しリモート会議などで参加するユーザー全員が自動的に視野に収まるようにする「センターステージ(Center Stage)」にも対応。
また、新しいiPad Air (M2)のバックカメラは、12MPの広角カメラを採用し、240fpsのスローモーション動画の撮影や、高解像度の写真や高精細な4Kビデオの撮影をサポートし、マイクは引き続きデュアルマイクですが、スピーカーは横向きのステレオスピーカーが内蔵され、13インチモデルは既存のiPad Airの2倍の低音を響かせることが可能になったそうです。
プロセッサ
プロセッサは2022年に発売されたiPad Air (第5世代)のApple M1チップから1世代アップデートされ、旧MacBook Air/ProやiPad Proと同じ「Apple M2チップ」が採用されており、CPUは最大15%、GPUは最大25%Neral Engineは最大40%高速化され、
一世代前のiPad Airと比較して最大50%、A14 BionicのiPad Airと比較すると最大3倍のパフォーマンスを引き出せるようになっていますが、各モデルのRAM(ユニファイドメモリ)容量はMacBook Air/Proとは異なり選択できず、全て8GBとなっています。
Apple M3 | Apple M2 | Apple M1 | |
---|---|---|---|
ロゴ | |||
CPU | 8コア 4つの高性能コア 4つの高効率コア |
||
GPU | 10コア 8コア |
8コア 7コア |
|
メモリ | 24GB(Max) 8GB, 16GB |
16GB(Max) 8GB |
|
メモリ帯域 | 100GB/s | 66GB/s | |
Neural Engine | 16コア | ||
演算数 (TOPS) |
毎秒18兆回 | 毎秒15.8兆回 | 毎秒11兆回 |
トランジスタ数 | 250億 | 200億 | 160億 |
メディアエンジン | H.264, HEVC ProRes, ProRes RAW ビデオデコードエンジン ビデオエンコードエンジン ProResエンコード/デコードエンジン AV1デコード |
H.264, HEVC ProRes, ProRes RAW ビデオデコードエンジン ビデオエンコードエンジン ProResエンコード/デコードエンジン |
なし |
I/Oとネットワーク
iPad Air (M2)のI/Oポートは引き続き最大スループット10Gb/sのUSB 3仕様のUSB-Cポート1つで、充電の他データ転送とDisplayPortをサポートし、最大6K@60Hzの外部ディスプレイを1台接続可能。
また、ネットワークは2×2 MIMO対応Wi-Fi 6E (802.11ax)とBluetooth 5.3をサポートし、Cellularモデルは5G(sub-6 GHz)をサポートしていますが、新しいiPad Air (M2)はeSIMのみの対応となっているので注意が必要です。
生体認証
Appleは2020年に発売したA14 Bionicやオールスクリーンデザインの「iPad Air (第4世代)」で、Touch IDボタンを廃止し、トップボタン組込式のTouch IDを採用しましたが、新しいiPad Air (M2)も、トップボタンに組み込み式のTouch IDが採用されています。
オプション
新しいiPad Air (M2)はUSB-C充電式の「Apple Pencil (USB-C)」の他、同時に発表されたApple Pencil ProとMagic Keyboardに対応し、
Apple Pencil Proは税込み21,800円、Magic Keyboardはホワイトとブラックカラーが用意され11インチiPad Air (M2)用が49,800円、13インチiPad Air (M2)用が59,800円で、本日より販売が開始されています。
価格
iPad Air (M2)はスペースグレイ、ブルー、パープル、スターライトの4つの仕上げから選択可能で、ストレージ容量は128GB, 256GBに加え、512GBと1TBが追加されており、
アメリカでの価格は11インチiPad Air (M2)のWi-Fiモデルが599ドルから、13インチiPad Air (M2)のWi-Fiモデルが799ドルからとなっており、日本では再び値上げされ、
11インチiPad Air (M2)の128GB(599ドル)が98,800円から、13インチiPad Air (M2)の128GB(799ドル)モデルが128,800円とAppleレートで1ドル150円程度*になっています。
容量 | 11インチiPad Air (M2) | 13インチiPad Air (M2) |
---|---|---|
128GB | 98,800円 599ドル |
128,800円 799ドル |
256GB | 114,800円 699ドル |
144,800円 899ドル |
512GB | 150,800円 899ドル |
180,800円 1099ドル |
1TB | 186,800円 1099ドル |
216,800円 1299ドル |
iPad Air (M2)は本日より予約が開始され、来週05月15日(水)より販売が開始されます。
- iPad Air – Apple
コメント