WHIP/WebRTC配信や最新のmacOSでも利用可能な仮想カメラ、オーディオキャプチャ機能をサポートした「OBS Studio v30.0」がリリース。

OSB Studio for Mac v30 now available OBS Studio
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 WHIP/WebRTC配信や最新のmacOSでも利用可能な仮想カメラ、アプリ別のオーディオキャプチャ機能をサポートした「OBS Studio v30.0」がリリースされています。詳細は以下から。

OBS Studio 26.1 Release Candidate 1

 Open Broadcaster Software Projectは現地時間2023年11月11日、今年08月よりBeta版を公開し開発を続けてきたライブ配信アプリOSB Studioの最新メジャーアップデートとなる「OBS Studio v30.0」を正式にリリースしたと発表しています。

OBS Studio v30.0のリリースノート

Note: As previously announced, this release removes support for Ubuntu 20.04, Qt 5, and FFmpeg versions prior to 4.4.

リリースノートより

 OBS Studio v30.0では既に発表されていたとおり、Ubuntu 20.04やQt 5, FFmpeg 4.4までのサポートが終了する一方、ステータスバーアイコンの再設計やチャットなどのドックをOBSのウィンドウに合わせるフルハイトドックメニューが可能になり、macOSでは最新のフレームワークを利用した仮想カメラ、オーディオキャプチャ、ウィンドウキャプチャが可能になっています。

OBS Studio v30.0の新機能

WHIP/WebRTC

 WebRTCベースの「WHIP(WebRTC-HTTP Ingestion Protocol)」配信がサポートされ、より低遅延の配信が可能になっており、これに伴い既に非推奨となっているFTL(Faster Than Light)プロトコルは2024年05月以降のリリースで廃止される予定となっています。。

OBS Studio for Mac v30 WHIP broadcast

macOSでのオーディオキャプチャ

 Appleは2020年からWeb会議サービスを提供するZoomやCisco、OBS、Microsoftからの意見を取り入れて、Web会議やデスクトップ共有、ゲーム配信などをより使いやすくできるScreenCaptureKit(Screen Sharing API)を開発し、macOS 12.3 Montereyから段階的に取り入れ、

macOS 13 VenturaとmacOS 12 MontereyでのOBS Studio v28

macOS 13 VenturaとmacOS 12 MontereyでのOBS Studio v28

OBS Studio v28とmacOS 13 Ventura以降では上図の様に仮想オーディオデバイスを作成するSoundflowerやBlackHoleなどを必要とせずに特定のアプリのウィンドウとオーディオをキャプチャすることが可能になっていましたが、OBS Studio v30.0では、新たにオーディオのみのキャプチャが可能になり、ソースに[macOS音声キャプチャ]ソース(下図)が追加されています。

OBS Studio v30でのmacOSの音声キャプチャ 1

 これにより、米Rogue Amoeba Software, Inc.が開発するAudio Hijackや、Macに仮想オーディオデバイスを作成&音声だけを集め録音/配信することができるオーディオキャプチャアプリDipperなどの代わりに、OBS Studioを利用してマイクやアプリなど複数のソースからのオーディオをまとめて録音/配信できるようになっています。

OBS Studio v30でのmacOSの音声キャプチャ

macOS画面キャプチャでOBSウィンドウを隠す

 また、macOSでは同じくScreenCaptureKit(Screen Sharing API)の導入により、これまでスクリーンキャプチャ時に映り込みループ表示になっていたOBS Studioのウィンドウを隠すオプションが追加されています。

macOSでの仮想カメラ

 Appleは2023年10月25日にリリースした「macOS 14.1 Sonoma」で、WWDC22で発表した通り「DAL(Device Abstraction Layer) Plug-ins」を利用した仮想カメラ機能を廃止しましたが、OBS Studio v30.0では、DAL Plug-insに替わるCore Media IOを利用した仮想カメラが実装され、再びmacOSで仮想カメラが動作するようになっています。

OBS Studio for Mac v30 virtual camera

仮想カメラを利用するには、システム設定アプリから[プライバシーとセキュリティ] [セキュリティ]でOBSがシステムソフトウェアをインストールすることを許可する必要があります。

 OBS Studio v30.0では、この他50以上の不具合が修正されているので、OBSユーザーの方はアップデートしてみてください。

30.0 New Features

  • Added WHIP/WebRTC output [Sean-Der / kc5nra / DDRBoxman / tt2468]
    • With the introduction of WHIP, FTL is slated for removal in a release after May 2024
  • Redesigned the status bar [cg2121 / GeorgesStavracas / Warchamp7]
    • The redesigned status bar now provides the same information in a more organized and well structured way, with more representative and recognizable icons.
  • Added option for Full-Height docks to the “Docks” menu [ujifgc]
  • When enabled, a dock such as chat can take up the entire height of the OBS window
  • Added support for Intel QSV H264, HEVC, AV1 on Linux [kkartaltepe]
  • Added a shader cache to improve OBS startup time on Windows [notr1ch]
  • Added application audio capture on macOS [jcm93]
  • Added a “Safe Mode” that runs OBS without third-party plugins, scripting, and websockets [derrod]
  • Reworked the virtual camera on macOS to work with all applications (on macOS 13 and newer) [gxalpha/PatTheMav]
  • Added a YouTube Live Control Room Panel when streaming to YouTube [yuriy-chunak]
  • Added 10-bit capture support for Decklink devices [jpark37]
  • Added HDR playback support for Decklink output [jpark37]
  • Added an option to hide OBS windows from macOS Screen Capture’s “Display Capture” [PatTheMav]

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