AppleがmacOS 14 Sonoma Beta 3で再びexFATとmsdosの実装を変更すると発表しています。詳細は以下から。
Appleは現地時間2023年07月05日、今年の秋にもリリースを予定している次期「macOS 14 Sonoma」や「iOS/iPadOS 17」のBeta 3を開発者向けに公開しましたが、
今朝の時点では公開されていなかった、macOS 14 Sonoma beta 3のリリースノートが先程公開され、AppleはmacOS 14 Sonoma beta 3で再びexFATとMS-DOS(FAT)ファイルシステムの実装を変更すると発表しています。
File System
New Features
The implementations of the exfat and msdos file systems on macOS have changed; these file systems are now provided by services running in user-space instead of by kernel extensions. If the application has explicit checks or support for either the exfat or msdos file systems, validate the applications with those file systems and report any issues. (110421802)macOS Sonoma 14 Beta 3 Release Notes – Apple Developer
macOSでのexFATとMS-DOS(FAT)
AppleはMicrosoftのWindow PCとMacの両方で利用できる外部ストレージを作成できるよう、Mac OS 8.1からMS-DOS(fsck_msdos)を、Mac OS 10.6.5 Snow LoepardからはexFAT(fsck_exfat)フォーマットをサポートし、iPhoneやiPadでもiOS 13/iPadOS 13から両フォーマットがサポートされていますが、
Appleは昨年10月にリリースしたmacOS 13 Venturaから、この2つのファイルシステムの実装の改善に乗り出しており、初期のVenturaではexFATフォーマットの外付けストレージに保存した写真ライブラリが読み込めない、exFATストレージのパフォーマンスが著しく低下するという不具合が発生していました。
AppleはmacOS 14 Sonoma Beta 3のリリースノートの中で、これらのファイルシステムはカーネル拡張ではなく、ユーザー空間で実行されるサービスによって提供されるようになるとコメントしているため、今回のアップデートはmacOS 10.15 Catalinaから行われているカーネル拡張の廃止の一環に当たると思われますが、
そのため、Appleは開発者に対しアプリケーションがexFATまたはMS-DOS(FAT)ファイルシステムを利用する場合、それらを検証し問題があれば報告してほしいとコメントしています。
- macOS Sonoma 14 Beta 3 Release Notes – Apple Developer
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