AppleがmacOS 14.4 Sonomaで「airport」コマンドを非推奨にし、将来のリリースで削除すると発表しています。詳細は以下から。
Appleは現地時間2024年03月07日、英語など一部の言語での文字おこし機能を搭載したポッドキャストアプリなどを含む「macOS 14.4 Sonoma」をリリースしましたが、このmacOS 14.4ではWi-Fiネットワーク用コマンド“airport”が非推奨となり、今後のアップデート(macOS 15.x?)で削除する予定であると記載されています。
WARNING: The airport command line tool is deprecated and will be removed in a future release.
For diagnosing Wi-Fi related issues, use the Wireless Diagnostics app or wdutil command line tool.airportコマンドより
airportコマンドはAppleが2018年に販売を終了した「AirPort(日本ではAirMac)」など、Wi-Fi機器への接続や切り替え、電波状況、ロギングを行うことが可能でしたが、Wi-Fi 6E対応のMacが発売された後はメンテナンスは行われておらず、03月07日にリリースされたmacOS 14.4 SonomaやmacOS 13.6.5 Ventura, macOS 12.7.4 Montereyでは、airportの脆弱性を利用したアプリが重要な位置情報を読み取れる可能性があるとして修正が入っていたため、
/usr/libexec/airportd /System/Library/PrivateFrameworks/Apple80211.framework/Versions/Current/Resources/airport
AppleはmacOS 13 VenturaからmacOS 14 SonomaにかけてPostScript関連のコマンドやAPIを完全に廃止したのと同じく、セキュリティ的にリクスのあるコマンドを廃止しているのだろうという予想も出ているので、06月に開催されるWWDC24で何か詳細が発表されるかもしれません。
おまけ
なお、Appleはairporコマンドを利用しWi-Fiの情報を取得していたアプリなどを開発する開発者に対し、今後はワイヤレス診断アプリや“wdutil”コマンドを利用するようにコメントしています。
- Goodbye, airport! – Intuitibits
- RIP airport CLI: macOS Sonoma 14.4 removes the advanced Wi-Fi management tool – Reddit
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