Appleがデスクトップに配置できるウィジェットやPDFのAutoFillに対応した次期macOS「macOS 14 Sonoma」を発表しています。詳細は以下から。
Appleは現地時間2023年06月05日より開催している世界開発者会議(WWDC23)の基調講演の中で、今年後半にもリリースを予定する次期macOS 14のコードネームをカリフォルニア州でワインの生産地として有名な「Sonoma (ソノマ)」にすると発表しています。
Come for the power.Stay for the fun.
With macOS Sonoma, work and play on your Mac are even more powerful. Elevate your presence on video calls. Access information in all-new ways. Boost gaming performance. And discover even more ways to personalize your Mac.macOS Sonoma Preview より
Screen Savers
macOS 14 Sonomaでは、まず、デスクトップスクリーンセーバーに世界中の美しい風景のスローモーション映像を表示する新しいスクリーンセーバーが追加され、
このスクリーンセーバーに設定しておくと、ログイン時にスローモーション映像が停止し、その映像がデスクトップピクチャとして収まるようになっています。
Widgets on Desktop
Appleは2019年にリリースしたmacOS 10.15 Catalinaで、Mac OS X 10.4 Tigerから導入していたWebベースのウィジェットを表示できる「Dashboard」機能を廃止し、2020年にリリースしたmacOS 11 Big SurでiOS/iPadOSとコードベースが同じ通知センター「ウィジェット」を導入しましたが、
macOS 14 Sonomaでは、この新しいウィジェットが通知センターだけでなく、デスクトップの好きな場所に配置できるようになり、デスクトップを表示するだけで天気やメール、時計の表示はもちろん、ショートカットアプリのショートカットも実行できるようになるそうです。
デスクトップに配置できるウィジェットについては、旧Dashboardユーザーを中心に人気があり、BetterTouchTool DashboardやSuperlayerなどのサードパーティ製アプリも開発されていましたが、次期macOS 14では通知センター対応のウィジェット全てがデスクトップ・ウィジェットとして利用できるようになります。
デスクトップに配置されたウィジェットはアプリケーションの操作に邪魔にならないよう、アプリがアクティブになるとデスクトップの壁紙の色に合わせて背景に同化するようにデザインされており、
macOSとiOS/iPadOSの連係機能により、MacとiPhoneが近くまたは同じWi-Fiネットワーク上にあれば、iPhone/iPadで設定してあるウィジェットの情報はアプリをインストールしなくてもmacOSに表示できるようになっているそうです。
Gaming
Appleは2019年に定額制ゲームサービス「Apple Arcade」を発表し、翌2020年にMacにApple Siliconの導入を開始して以来、ゲームタイトルのMacへの移植を各ゲームクリエイターに要望し、macOS 12 MontereyではPSやXboxに加えNintendo SwitchのJoy-Con/Proコントローラーがサポートされ、
macOS 13 VenturaではMetal 3とMetalFX Upscalingが追加され、これをサポートした「BIOHAZARD VILLAGE」や「No Man’s Sky」が発表されましたが、
macOS 14 Sonomaでは、数ミリ秒で左右されるゲームをプレイするプレイヤーでも最適にゲームをプレイできるよう、バックグラウンド・タスクの稼働率を抑え、CPUとGPUタスクをゲームに優先的に確保し、
より滑らかなゲーム体験とともに、AirPodsでの音声遅延を劇的に下げ、Bluetoothのサンプリング周波数を2倍にしてXboxとPlayStationゲームコントローラーの入力遅延を低下させる「Gaming Mode」が利用できるようになるそうです。
また、Appleは新たにゲームクリエイターがMacへゲームタイトルを移植しやすくするために、Windowsなどの他のプラットフォーム向けに開発したゲームをMacへポート(移植)/評価するためのツール「Game Porting Toolkit」を導入すると発表し、
続いて、コジマプロダクションの小島秀夫さんが登壇し、Apple SiliconやMetal 3、MetalFX Upscalingの技術を取り入れた「DEATH STRANDING DIRECTOR’S CUT」を今年後半にもMacへ移植すると発表しました。
Video Conferencing
macOS 14 Sonomaでは、この他、ビデオ会議をより使いやすくできるよう、ユーザーと共有画面を分離し、オーバーレイや別々の位置に゙配置できる機能がFaceTimeやZoom、Microsoft Teams、Cisco Webexで利用可能になり、
Webアプリを作成できるSafari 16や、PDFの入力欄に情報を自動入力(AutoFill)してくれるプレビューアプリ、Pagesと連携可能なノートアプリ、キーボードとの同時入力が可能になる音声入力、インライン予想変換(英語のみ)などが追加される予定で、
システム要件は2019年以降のiMacとMac Pro、2018年以降のMacBook Air/Pro、Mac mini、iMac Pro (2017)とMac Studio (2022)と、12インチディスプレイを搭載したIntel MacBookや2017年製のiMac/MacBook Proが非サポートとなるようです。
macOS 11 Big Sur |
macOS 12 Monterey |
macOS 13 Ventura |
macOS 14 Sonoma |
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MacBook | 2015以降 | Early 2016以降 | 2017以降 | 終了 |
MacBook Air | 2013以降 | Early 2015以降 | 2018以降 | |
MacBook Pro | Late 2013以降 | 2017以降 | 2018以降 | |
Mac mini | Late 2014以降 | 2018以降 | ||
iMac | 2014以降 | Late 2015以降 | 2017以降 | 2019以降 |
iMac Pro | 2017以降 | |||
Mac Studio | – | 2022以降 | ||
Mac Pro | Late 2013以降 | 2019以降 |
- macOS Sonoma Preview – Apple
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