AppleはmacOS 10.12 Sierraで「Mac OS標準フォーマット(HFS)」のサポートを終了するそうです。詳細は以下から。
WWDC 2016で公開されたドキュメントリストをまとめた際にTwitterでご指摘頂きましたが、Appleの公開している”What’s New in OS X”によると、Appleは次期macOS 10.12 Sierraで「Mac OS標準フォーマット(HFS)」のサポートを終了するそうです。
The HFS Standard filesystem is no longer supported
OS X/macOSがサポートしているファイルシステムはHFS(Mac OS標準)を始め、HFS+, MS-DOS(FAT), exFATなどが存在しますが、Sierraでサポートを終了するHFSは1985年System 3.1で採用され、既にMac OS 10.6 Snow Leopard以降でフォーマット機能や書込み機能のサポートは終了しており(以下の画像は10.7 Lionのディスクユーティリティ)、
- HFS : Mac OS標準フォーマット (ウィキペディア, Appleサポート)
- HFS Plus : Mac OS拡張フォーマット (ウィキペディア, Appleサポート)
- MS-DOS(FAT) : DOSファイルシステム (ウィキペディア, Appleサポート)
- exFAT : FATの後継規格 (ウィキペディア, Appleサポート)
次期macOS Sierraで約31年間のサポートを終えることにより読込み機能も非サポートになるようです。また、Appleは同SierraでPPTPによるVPN接続も非サポートにすると発表しているので職場や学校などで利用されている方はプロトコルやルーターの変更が必要になると思われます。
コメント
このニュースは地味にすごいニュースと思うのは僕だけか・・・?
え、タイムマシンは平気だよね?
Time MachineはHFS+だから全く影響なし。
切り捨てられるのはSystem8.1まで主力になっていた古典的な「HFS」。
WindowsでいえばFAT16が捨てられるようなもんだ。
ありがとー
しばらくWindowsをメインに使ってて3年前にMacに戻ってきたブランクがあったので、スノレパ以降で既にHFSのフォーマットも書き込みもできなくなってたこと初めて知った。
ま、USB外付けで昔データを保存したフロッピーディスクを扱うとかじゃない限り今更何の問題もないよね。あ、Classic時代のCD-RもHFS+じゃなくてHFS使ってたっけ?
2HDでない800Kのフロッピーとかだと特殊仕様なので実機のSuperDriveでないと無理という現実。まあ古過ぎるから消磁して読み取れない可能性の方が高いだろうけど。
HFSで記録された媒体なんてもう手元に残ってないでしょ。System 7の頃のHDDとかFDとか?倉庫ひっくり返せば出てくるだろうけど、マウントしたくなる用事はないかなあ。そういう欲求があるなら、もう古いハードウェアと古いシステムを用意した方が良い。
速攻で拡張選んでたからまだあったんだって感じだったわ。
むしろ今までサポートしてたのが奇跡かw
懐かしきHFS。Mac OS 8から後継のHFS+が登場して、ブロックサイズが小さくなって無駄がなくなりました、とかあったな。
ブロックサイズの縮小、あったね〜
何事かと思ったらプラスなしのHFSの方か。
実に紛らわしいw
コマンドかディスクユーティリティでイメージ化すれば今でも読み取れるHFS。Sierra でのサポート打ち切りの本当の意味は、外国語サポートの打ち切り。日本語ファイルの文字化けをシステムレベルで解決する手段がなくなってしまった。一つ前の El Capitan では Finder から文字エンコードの項目が消されて怪しい感じだったが、mount_hfs コマンドはまだ有効で文字化けを解決できた。いまは自力で直すしかない。そのうち読み取りもできなくなるんだろうな。