macOS 13.1 Venturaでもシステム設定アプリのメモリリークやexFAT、ディスプレイ解像度の不具合などは修正されていないので注意してください。詳細は以下から。
Appleは現地時間2022年12月14日、フリーボードアプリを追加した「macOS 13.1 Ventura」正式にリリースしましたが、このmacOS 13.1では多くの不具合が修正されないままとなっています。
システム設定アプリのメモリリーク
AppleはmacOS 13 Venturaで、既存のシステム環境設定アプリの名前を「システム設定」に変更し、iPhoneやiPadユーザーが馴染みやすいようにSwiftUIでデザインを刷新していますが、このシステム設定アプリは起動するだけで開いていない設定パネルも読み込まれる仕様(?)となっており、
特に、スクリーンセーバーパネルのVenturaスクリーンセーバーはプレビューするだけで約2GBのメモリが使用され、メモリの使用率を圧迫&スワップが発生する原因となっているので、Venturaではシステム設定アプリは必要なとき以外閉じておくことをお勧めします。
exFATとの互換性
iOS/iPadOSやmacOSだけでなく、Windowsともデータをやり取りしている方は、AppleのAPFSやHFS+でなく、Windowsとも互換性のあるexFAT形式でHDD/SSDをフォーマットしている方も多いと思いますが、macOS 13.0.x ~ 13.1 Venturaでは、このexFATフォーマットのストレージでファイルが読み込めない、
exFATフォーマットの外部ストレージへの転送速度が古いmacOSと比較して低下し、アプリの処理が終わらないといった不具合も確認されています。
ディスプレイ問題
また、macOS 13.0.x ~ 13.1 Venturaでは、Intel/Apple Silicon Mac問わずThunderbolt/USB-Cハブ経由でディスプレイを接続すると、HiDPIモードやディスプレイのリフレッシュレート、ハイダイナミックレンジ(HDR)の設定ができなくなる不具合や、
ディスプレイにフリッカー(ちらつき/乱れ)が発生する不具合[1, 2]も確認されており、TS4などを開発&販売する米CalDigitは、この不具合についてmacOS 13 VenturaがDisplayPort 1.2信号を正しく処理していないことが原因で、
ディスプレイ側でDisplayPort 1.1か1.4に切り替えられる場合は変更してみて欲しいとコメントしており、フリッカーはmacOS 12 MontereyでサポートされたVRR(Variable Refresh Rate)が関連していると思われるので、同じくディスプレイ側でG-SyncやFreeSyncをOFFにして欲しいとコメントしています。
We've seen that most behaviors related to this seem to be with Ventura handling DisplayPort 1.2 improperly. If your monitor has physical settings you can change, try setting your monitor's DisplayPort version to 1.1 or 1.4.
— CalDigit Support (@CalDigitSupport) December 8, 2022
その他
その他、Adobeなどのサードパーティ製アプリでも、引き続きmacOS Venturaで不具合が確認されているそうなので、仕事で利用しているアプリがある方はテスト環境でVenturaとの互換性を確認してからアップグレードすることをお勧めします。
- macOS 13 Venturaの新機能まとめ (準備中)
コメント
まだ様子見だなこりゃ
こんなに不具合ばかり出すなら、メジャーアップデートは数年に1回で良くて、セキュリティアップデートの回数を増やす方が良いな。
不具合多くてmacを使う気が無くなってきます。