iOS/iPadOS 16の新機能により、1Password for iOS/iPadOSではロック画面からのアクセスや集中モードフィルタに合わせた表示が可能になるようです。詳細は以下から。
Appleは現地時間2022年06月07日より、例年恒例となった世界開発者会議(WWDC22)を開催し、その中で次期MacやiPhone,iPad用OSとなる「macOS 13 Ventura」、「iOS 16/iPadOS 16」を発表しましたが、
カナダAgileBitsは現地時間2022年06月24日、同社が開発するパスワードマネージャー1Password for iOSが、以下のようなiOS/iPadOS 16で導入される新機能に対応すると予定であると発表しています。
iOS/iPadOS 16での新機能
ロック画面
iOS 16/iPadOS 16では、ロック画面がアップデートされ、背景に写真を追加したり、カレンダーや時計のフォントが変更できるようになるのに加え、気温やアクティビティリング、バッテリー、天気、カレンダーなどのウィジェットが追加できるようになることが発表されていますが、
次期1Password for iOSでは、このロック画面ウィジェットに対応し、iPhoneのロックを解除することなく、1Passwordの状態(ロックまたはロック解除)を確認したり、ロック画面から直接Vaultsやアイテムへアクセスすることが可能になるそうです。
This will allow us to display information about your vaults or items without asking you to unlock your device. For example, you could glance at a widget to quickly tell if 1Password is currently locked or unlocked.
WWDC22: Everything that caught our attention – 1Password Blog
集中モード
Appleは2021年にリリースしたmacOS 12 MontereyやiOS 15/iPadOS 15で、指定したアプリや通知、ホーム画面しか利用/表示できなくすることで、仕事や勉強、ゲームなど特定シーンに集中できるようにする「集中モード」を導入しました。
WWDC22の基調講演で発表された通り、macOS 13 VenturaやiOS 16/iPadOS 16では、この集中モードに新たに「集中モードフィルタ」という新しい機能が追加されます。集中モードフィルタは集中モードをアプリにまで拡大することで、集中モード中にアプリの特定の機能を制限し、より特定のシーンに集中しやすくする機能で、
例えば、仕事モード中は、Safariで仕事グループに登録したタブ以外を非表示にするといったことが可能ですが、1Password for iOSも、この集中モードフィルタに対応し、プライベートモードでは仕事用のアイテムを隠し、仕事モードでは、仕事に必要なアイテムしか表示しない、といった機能が利用できるようになるそうです。
Swift Regex
iOS 15やmacOS 12 Montereyでは、iPhone XS、iPhone XRなどA12 Bionicチップ以上を搭載のiPhone/iPadデバイスや、Intel/Apple Silicon Macで、撮影した写真や画像内の文字を認識&コピーできるようにする「テキスト認識」機能が追加され、すでに多くのアプリで利用できるようになっていますが、
このテキスト認識に加えて、WWDC22では正規表現を扱える「Swift Regex」が発表されたことで、より簡単に検索パターンが作成できるようになるため、1Password for iOSでは、今後のアップデートでクレジットカードなど複雑な情報のスキャンと自動入力が可能になるそうです。
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