macOS 13 Venturaでは、アプリに同梱されるログインアイテムやデーモンがMacにインストールされると通知され、システム設定から実行を止めることが可能に。

Prior to macOS 13, part of the application-design process of helper executables macOS 13 Ventura
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 macOS 13 Venturaでは、アプリ内に同梱されるログインアイテムやLaunchAgent/Daemonが、Macにインストールされることが通知され、システム設定から実行を止めることが可能になるそうです。詳細は以下から。

macOS 13 Ventura

 Appleは日本時間2022年06月07日から開催している世界開発者会議(WWDC22)の中で、次期Mac OSがmacOS 13 Venturaを発表しましたが、このVenturaでは、サードパーティ製アプリがインストールされる際に、そのアプリがログインアイテムなどを作成するとユーザーに通知する機能が追加されるそうです。

AdobeやMicrosoft製アプリは多くのLaunchAgentやLaunchDaemon含まれています

AdobeやMicrosoft製アプリに含まれるLaunchAgentやLaunchDaemon

 現在のmacOSでは、Macの起動と同時に起動したいアプリを、システム環境設定の[ユーザーとグループ] → [ログイン項目]から管理することができますが、AdobeやMicrosoftなど多くのアプリは、それ以外にデーモン(plist)を作成し、アプリが起動していなくても、定期的にアップデートチェックやクラウドとのデータ同期を行っており、これらはユーザーに気づかれないよう起動するマルウェアなどにも利用されていますが、

BlockBlockによって実行がブロックされたOSX.Dummyマルウェアのデーモン

BlockBlockによって実行がブロックされたOSX.Dummyマルウェアのデーモン

Appleによると、次期macOS 13 Venturaでは、サードパーティ製アプリがインストールされた際に、そのアプリにログインアイテムやLaunchAgent、LaunchDaemonが含まれていると、それを通知する機能を追加するそうです。

Prior to macOS 13, part of the application-design process of helper executables

Every app that supports a LoginItem, LaunchAgent, or a LaunchDaemon has a corresponding switch in the Login Items Added by Apps panel in System Settings. The user can use this switch to decide whether the corresponding executable runs when they log in, or in the case of a LaunchDaemon, when the system starts up.

Updating helper executables from earlier versions of macOS – Apple Developer Documentation

 Appleが開発者向けに公開したドキュメントやセッション「What’s new in privacy」によると、macOS 13 Venturaでは、macOSの起動時にバックグラウンドで起動するデーモンやヘルパーツールをユーザーに明確にするため、

macOS 13 Venturaでは起動時にmacOSのバックグラウンドで起動するアプリやデーモンを明確に

以下のLoginItems, LaunchAgents, LaunchDaemonsディレクトリにアイテムが作成されると、それを通知センターで通知し、各アイテムやデーモンはシステム設定*の[ログイン項目]の下に「Login Items Added by Apps」として開発者名と共に表示され、

macOS 13 Venturaで通知されるデーモンやログインアイテムのインストール

  • $HOME/Library/LoginItems
  • /Library/LaunchAgents
  • /Library/LaunchDaemons

ユーザーは、このログインアイテムやデーモンの実行をOFFにすることが可能になるそうなので、macOS 13 VenturaではMacの起動と同時に表示されるアプリや、定期的に起動/表示されるアプリを大幅に減らせそうです。

macOS 13 Venturaでは、「システム環境設定」アプリがシステム設定へ名称変更されます。

おまけ

 また、Appleはログインアイテムやエージェント、デーモンのような機能を利用したいアプリのために新たにService ManagementフレームワークにSMAppService APIを提供し、このフレームワークを利用することで、開発者は別途デーモン用のインストーラーを用意したりせずにMac App Storeアプリに同梱し配布できるようになるそうです。

service management framework SMAppService API

コメント

  1. すみっつ より:

    ついにDaemonなどが一般に認知できるようになるんですね。
    今まではサードパーティのツールを使わないと分かりにくかったですが…

    Intel製CPUはこのバージョンが最後の対応になるんでしょうか…

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