macOS 13 Venturaでは、Thunderbolt/USB-Cハブ経由で外部ディスプレイを接続するとHiDPI解像度の設定やリフレッシュレートの変更できない、フリッカーが発生するといった問題が確認されています。詳細は以下から。
Appleは日本時間2022年10月25日、ステージマネージャやSpotlightの強化、システム環境設定をSwiftUIで刷新した「macOS 13 Ventura」を正式にリリースしましたが、このmacOS 13 VenturaではThunderbolt 3 DockやUSB-Cハブ経由で外部ディスプレイを接続すると、解像度やリフレッシュレート設定の変更や表示に不具合が発生することが確認されています。
after updating to MacOS Ventura, I noticed that MacBook Pro’s screen starts to flicker intermittently. This never happened before and I was wondering if there was a fix for this?
MacOS Ventura Updated – MacBook Pro M1 Pro screen flickers now as my second monitorより
macOS 13 Venturaでのディスプレイ設定
macOSではOS X 10.9.3 Mavericks以降、ディスプレイの表示スペースは小さくなるものの、高ピクセル密度(DPI)で映像を表示するHiDPIモードやディスプレイのリフレッシュレート、ハイダイナミックレンジ(HDR)をサポートしていますが、
MacBook Pro (14-inch, 2021)のHDMIポートに直接接続した4Kディスプレイの設定
新たにリリースされたmacOS 13.0 Venturaでは、Thunderbolt 3/4 DockやUSB-Cハブ経由でHDMI/DP接続の外部ディスプレイを接続すると、これらの設定が不可能になっています。この制限がAppleがVenturaで導入したThunderbolt/USBセキュリティ機能によるものかは不明ですが、
MacBook Pro (14-inch, 2021)のThunderbolt/USB-CポートにBelkinのハブ経由で接続した4Kディスプレイの設定
macOS 12 MontereyでUSB-CハブのHDMIポートに4Kディスプレイを接続すると、以下のようにHiDPIやリフレッシュレート、HDRの設定が可能なため、Apple Communityの報告通り、この問題はmacOS 13 Ventura側の不具合のようで、現在のところ解決策としてはMacのHDMI/USB-Cポートから直接HDMI/USB-Cケーブルをディスプレイに接続するしかないようです。
macOS 12 Montereyのディスプレイ設定
また、CalDigitによると、Thunderbolt DockやHubに接続したディスプレイが正常に動作しない場合、Macをセーフモードで起動し、Dockを再接続。その後、Macを通常モードで起動すると正しく動作する場合があるとサポートドキュメントを公開していますが、
If you find the external display connected to your Thunderbolt Dock or Hub no longer work properly after updating to Ventura, please try to boot to safe mode, reconnect the dock, and then restart your Mac and boot back to the normal mode.
macOS Ventura and USB/Thunderbolt Device Security – CalDigit
VSCodeやJetBrains IDEのIssuesには、macOS 13 Venturaアップグレード後にフルスクリーンでIDEを利用するとフリッカー(ちらつき)が発生するようになったという不具合も報告されているので、DockやHubを利用してマルチディスプレイ環境を構築されている方は注意したほうがよさそうです。
コメント
バージョンX.0は相変わらずだなー
この件で問い合わせても、そういう事例はあがっていないの一点張りで解決にはなりませんでした。
体感ではVenturaでのディスプレイトラブルは多い印象がある。
最近ハードを変えたけど、前のMacbookProとは違う形で問題が出ていて、Venturaのせいだと考えてる。