Adobe、Apple Siliconをネイティブサポートし前世代のIntel Macより約59%パフォーマンスが向上した「InDesign 2021 v16.3.2」を全世界でロールアウトしています。詳細は以下から。
Adobeは2021年06月、同社のグラフィックデザインアプリ「Illustrator」とDTPアプリ「InDesign」のApple Siliconサポートと今後数週間かけて全世界へロールアウトする計画を発表し、06月22日にはApple Silicon M1チップをネイティブサポートした「Illustrator v25.3.1 for Mac」が日本でもリリースされましたが、現地時間07月14日より同じくApple Silicon M1チップをネイティブサポートした「InDesign 2021 v16.3.2」のロールアウトが日本などでも開始されています。
InDesign and all its features now work 1.5x times faster on Apple silicon hardware with M1 chip.
What’s new in InDesign : June 2021 release (version 16.3) – Adobe
Adobeのサポートドキュメントによると、当初06月にリリースを予定していたInDesign v16.3はmacOS環境で特定の動作を行うとアプリがクラッシュする不具合が確認されたため、v16.3.2まで不具合修正を行っていたことでロールアウトが遅れたようですが、InDesign v16.3.xはApple Siliconに最適化されたことでRosetta 2のインストールの必要なく実行可能で、
Adobeがベンチマークを依頼したPfeiffer Researchによると、Apple Silicon M1チップをネイティブサポートしたInDesign v16.3.xではファイル操作や表示、編集など15のワークフローの総合的なパフォーマンスで前世代のIntel Macより約59%(約1.5倍)高速に操作できるようになっていると評価されているので、ユーザーの方はアップデートしてみてください。
ベンチマークに利用したシステム
- Apple M1 ▶
13inch M1 MacBook Pro 16GB RAM, 2TB of SSD - Intel ▶
13inch Intel Core i5 MacBook Pro 16GB RAM, 2TB of SSD
おまけ
なお、Illustratorと同様に、InDesign 2021 v16.3 for MacはIntel(x86_64)とApple Silicon(arm64)アーキテクチャをサポートしたUniversal 2 Binary(またの名をFat Binary)となったことで、アプリケーションサイズが約2.0GBとなり、それに伴いシステム要件の”Hard disk space”が3.5GBから4.5GBに増加しているので、アップデートされる方は注意してください。
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