AdobeがApple Siliconをネイティブサポートした「Illustrator」と「InDesign」のロールアウトを開始しています。詳細は以下から。
Adobeは現地時間2021年06月08日、Adobe Blogを更新し本日よりApple Siliconをネイティブサポートしたグラフィックデザインアプリ「Illustrator」とDTPアプリ「InDesign」のロールアウトを開始すると発表しています。
Today, we’re thrilled to announce that Illustrator and InDesign will run natively on Apple Silicon devices. While users have been able to continue to use the tool on M1 Macs during this period, today’s development means a considerable boost in speed and performance.
Adobe Illustrator and InDesign will run natively on Apple Silicon – Adobe Blog
パフォーマンス
Illustrator
Adobeが調査を委託したPfeiffer Researchによると、IllustratorをIntelベースとM1ベースのMacとで比較した場合、複雑なベクターファイルでは約4倍(390%)スクロールパフォーマンスが向上し、31の複雑なアートボードを含んだファイルを開く速度が119%向上しており、
調査した16の異なるワークフロー・ベンチマークの全てでApple Silicon MacがIntel Macを上回り、総合してみてもApple Silicon Macでは約65% Intel Macより高速に操作できるようになっているとコメントされています。
InDesign
また、同じくApple SiliconをネイティブサポートしたInDesignでは、重いファイルを開く速度が185%、テキストの多い100ページのファイルをスクロールする際のパフォーマンスが78%向上しており、
Pfeiffer Researchが調査したファイル操作や表示、編集など15の異なるワークフロー・ベンチマークを総合してみてもApple Silicon Macでは約59% Intel Macより高速に操作できるようになっているとコメントされています。
Apple SiliconをネイティブサポートしたIllustratorとInDesignはロールアウトが開始されたばかりで、現在(日本時間06月09日00時)はCreative Cloudアプリにはアップデートは表示されていませんが、既にApple SiliconをネイティブサポートしたBeta版が公開[1, 2]されているので、気になる方はBetaや体験版をチェックしてみてください。
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