Safari v14では機能拡張を新規インストールするとブラウザ側に通知が表示されるようになっています。詳細は以下から。
AppleはWWDC20のセッション10665「Meet Safari Web Extensions」で、WebExtensions APIを利用して開発されたChromeやFirefox、Edge、Opera用のブラウザ機能拡張をSafari用に変換できるコマンドラインツール「Web Extension Converter」を発表しましたが、次期Safari v14では機能拡張を新規インストールするとSafari側に通知されるそうです。
Meet Safari Web Extensions
When you create a Safari Web Extension, you can help people get common online tasks done more quickly and efficiently. We’ll show you how to build a new Safari Web Extension and host it on the App Store, as well as how to use the safari-web-extension-converter tool to migrate existing extensions from other web browsers like Chrome, Firefox, or Edge with very little effort.Meet Safari Web Extensions – WWDC 2020 – Videos – Apple Developer
Appleは2016年以降、ブラウザ機能拡張の開発者に対し、Safari用機能拡張は開発者署名を取得してMac App Storeを通して配布するように通知。2019年06月にリリースされたSafari v13では.safariextz形式のレガシィ機能拡張が完全に利用できなくなったため、開発者は機能拡張用の配布アプリや自身が開発しているアプリ内に機能拡張を同梱し始めました。
ただし、それらの機能拡張はSafariの環境設定 → [機能拡張]を表示しなければ確認できないため、多くの開発者はアプリにSafari機能拡張が同梱されていることを示すウィンドウを別途表示させていましたが、Safari v14では、Mac App StoreからダウンロードしたアプリにSafari機能拡張が含まれていると、Safariのツールバー下に「新しいSafari機能拡張が利用可能になっています」という通知が表示されるようになるそうなので、興味のある方はSTP v109を利用してみて下さい。
Safariのレガシィ機能拡張のタイムライン
- 2016年08月
▶2016年秋よりSafari機能拡張をMac App Storeを通じて配布&販売できるようにすると開発者に通知。 - 2017年08月
▶Safari Extensions Galleryをアップデートし、Mac App StoreにSafari Extensionsをまとめた特設ページを開設。 - 2018年06月
▶WWDC 2018においてSafari v12以降ではsafariextz形式の機能拡張が非推奨/廃止予定となると発表。 - 2019年04月
▶Safari Technology Preview v80でsafariextz形式のレガシィ機能拡張を非サポート。 - 2019年01月01日
▶Safari Extensions GalleryへのSafari機能拡張の新規登録を終了。 - 2019年09日
▶2019年09月で.safariextz形式のSafari機能拡張を配布しているSafari Extensions Galleryの運用を終了。 - 2019年09~10月
▶macOS 10.15 CatalinaのデフォルトブラウザとなるSafari v13では.safariextz形式のレガシィ機能拡張が完全に廃止予定(cf.1Password)。 - 2020年06月26日New
▶2020年秋にもリリースするmacOS 11 Big Surの「Safari v14」で、、ChromeやFirefoxなどの機能拡張をSafari機能拡張へ変換/移植できる「Safari Web Extension&Web Extension Converter」を提供。
- Meet Safari Web Extensions – WWDC 2020 – Videos – Apple Developer
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