Appleが次期macOS Big Surに搭載する「Safari 14」はAdobe Flashをサポートしないと発表しています。詳細は以下から。
Appleは日本時間2020年06月22日午前10時より世界開発者会議(WWDC20)をオンラインで開催していますが、同日開催が予定されているSafari and Webセッションを前に、iOS 14/iPadOS 14、macOS Big Surに搭載予定の「Safari 14 Beta」が公開され、同バージョンではAdobe Flashがサポートされないことが正式に発表されています。
Removed Features
- Safari no longer supports Flash.
Safari 14 Beta Release Notes – Apple Developer Documentation
Adobeは2017年07月にAppleやFacebook、Google、Microsoft、Mozillaと協力し 2020年末までにAdobe Flash Playerの配布とアップデートを終了(EOL:End-of-life)すると発表しており、Flash Playerなどレガシィプラグインのメンテナンスをセキュリティ上の理由から嫌っていたAppleはSafari v12でAdobe Flash Player以外のレガシィプラグインを廃止し、
Flash Playerはデフォルトで無効&実行にはユーザーの許可が必要となっていたため、既に多くのユーザーの方がAdobe Flashを利用していないと思われますが、まだ何かしらの理由でFlashを利用されている方は注意して下さい。
AdobeのFlash終了までのタイムライン
- 2016年06月14日
▶ WWDC 2016に合わせて、WebKitチームがSafari v10以降、Adobe FlashやJava, Silverlight, QuickTimeなどのレガシープラグインを段階的に無効/廃止していくと発表。 - 2016年09月20日
▶ macOS 10.12 Sierraと同時にリリースされた「Safari v10」で、Adobe FlashやJava, Silverlight, QuickTimeといったレガシィープラグインがデフォルトで無効に。 - 2016年11月09日
▶ Safari Technology Preview v17でSafari Extensions(.safariextz)でのNPAPIプラグインを廃止。 - 2017年07月25日
▶ AdobeはAppleやFacebook、Google、Microsoft、Mozillaと協力し、Flash Playerの配布およびアップデートを2020年末までに終了すると発表。 - 2018年03月21日
▶ Microsoft SilverlightやJava RuntimeなどAdobe Flash以外のレガシーNPAPIプラグインを非サポートとした「Safari Technology Preview v52」がリリース。 - 2018年09月17日
▶ macOS 10.12 SierraやmacOS 10.13 High Sierra、macOS 10.14 Mojave向けにリリースした「Safari v12」でJavaやMicrosoft SilverlightなどAdobe Flash以外のNPAPIプラグインを廃止 。 - 2019年04月19日
▶ Safariでほとんどのインターネットプラグインのサポートを終了し、インターネットプラグインを必要としない「HTML5 Web Standard」へ移行すると発表。 - 2019年09月03日
▶ macOS 10.13 High SierraおよびmacOS 10.14 Mojave向けの「Safari Technology Preview v79」で5 x 5ピクセル以下の全てのFlahプラグインを完全にブロック。 - 2020年01月23日
▶ macOS 10.14 MojaveおよびmacOS 10.15 Catalina向けの「Safari Technology Preview v99」でAdobe Flashプラグインが完全に廃止。 - 2020年06月27日
▶ 2020年秋にリリースするmacOS 11 Big Surの「Safari v14」でAdobe Flashのサポートを終了すると発表。 - 2020年12月31日
▶ Adobe Flash Playerのサポート(配布およびアップデート)が終了。 - 2021年01月12日以降
▶ Flash PlayerでのFlashコンテンツの実行をブロック。
- Safari 14 Beta Release Notes – Apple Developer Documentation
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