2020年12月31日をもってサポートが終了する「Adobe Flash Player」をmacOS/OS Xからアンインストールする方法です。詳細は以下から。
Adobeは2017年07月、HTML5やWebGL, WebAssemblyなどオープンスタンダードのWeb技術が安定/成熟していく進む中、同社がこれまで開発&公開してきたAdobe Flash Playerはその役割を終えたとして、AppleおよびFacebook, Google, Microsoft, Mozilla協力の下、3年後の本日2020年12月31日をもって「Adobe Flash Playerのサポート終了」を発表しました。
Q.FLASH PLAYERのサポートが終了するのはいつですか?
A.2017年7月に発表しましたとおり、2020年12月31日をもってアドビによるFlash Playerのサポートを終了します。Adobe Flash Playerサポート終了 – Adobe
Appleは当初からSafariへのAdobe Flash Playerプラグインのインストールに否定的だったため、iPhoneやiPadのSafariではFlahが利用できず、Macでも2016年に公開されたSafari 10からAdobe FlashやJavaなどのレガシープラグインがデフォルトでOFFとなり、macOS 11 Big SurのSafari 14では完全に機能しなくなっていたため、利用していないユーザーも多いと思いますが、
ChromeやFirefox用にFlash Playerプラグインをインストールしていた、または、Adobeから上記のようなリマインダー通知が届いた場合には、macOS/OS XにFlash Playerプラグインがインストールされているため、以下の方法でFlash Playerをアンインストールすることをお勧めします。
Adobe Flash Playerのアンインストール
Adobe Flash Playerのアンインストール方法は、Adobeが公開しているアンインストーラーをダウンロードして実行するだけですが、Flah Playerのアンインストーラーは最新のmacOS 11 Big SurからMac OS X 10.6 Snow Leopardに対応したアンインストーラーから、
Mac OS X 10.4 TigerとMac OS X 10.5 Leopardに対応したアンインストーラー、Mac OS X 10.3 Panther以前に対応したアンインストーラーの3つが用意されているので、利用される方は注意してください。
また、Mac OS X 10.4 TigerからmacOS 11 Big SurのmacOS/OS Xではアンインストーラーが実行されても、以下のキャッシュファイルが残っている場合があるので、気になる方は手動で削除する必要があります。
~/Library/Preferences/Macromedia/Flash\ Player ~/Library/Caches/Adobe/Flash\ Player
以上が終了したら、Macを再起動し、Adobe Flash Playerを利用していたブラウザでFlash Playerステータスページを開いて、Flash Playerが[Not installed]になっていればアンインストール完了です。
また、Adobeはユーザーのシステムを保護するためとして、2021年1月12日以降、Flash PlayerでFlashコンテンツの実行をブロックすると発表しているので、Flash Playerがインストールされている環境を残しておいても、今後使う機会ははないと思われます。
Q.2021年1月12日以降、アドビがFLASH PLAYERでFLASHコンテンツが実行されるのをブロックするのはなぜですか?
A.アドビはサポート終了日以降はFlash Playerをサポートしないため、ユーザーのシステムを保護するために、2021年1月12日以降、Flash PlayerでのFlashコンテンツの実行をブロックします。Flash Playerは、ユーザーがアンインストールしない限りユーザーのシステムに残ります。Adobe Flash Playerサポート終了 – Adobe
AdobeのFlash終了までのタイムライン
- 2016年06月14日
▶ WWDC 2016に合わせて、WebKitチームがSafari v10以降、Adobe FlashやJava, Silverlight, QuickTimeなどのレガシープラグインを段階的に無効/廃止していくと発表。 - 2016年09月20日
▶ macOS 10.12 Sierraと同時にリリースされた「Safari v10」で、Adobe FlashやJava, Silverlight, QuickTimeといったレガシィープラグインがデフォルトで無効に。 - 2016年11月09日
▶ Safari Technology Preview v17でSafari Extensions(.safariextz)でのNPAPIプラグインを廃止。 - 2017年07月25日
▶ AdobeはAppleやFacebook、Google、Microsoft、Mozillaと協力し、Flash Playerの配布およびアップデートを2020年末までに終了すると発表。 - 2018年03月21日
▶ Microsoft SilverlightやJava RuntimeなどAdobe Flash以外のレガシーNPAPIプラグインを非サポートとした「Safari Technology Preview v52」がリリース。 - 2018年09月17日
▶ macOS 10.12 SierraやmacOS 10.13 High Sierra、macOS 10.14 Mojave向けにリリースした「Safari v12」でJavaやMicrosoft SilverlightなどAdobe Flash以外のNPAPIプラグインを廃止 。 - 2019年04月19日
▶ Safariでほとんどのインターネットプラグインのサポートを終了し、インターネットプラグインを必要としない「HTML5 Web Standard」へ移行すると発表。 - 2019年09月03日
▶ macOS 10.13 High SierraおよびmacOS 10.14 Mojave向けの「Safari Technology Preview v79」で5 x 5ピクセル以下の全てのFlahプラグインを完全にブロック。 - 2020年01月23日
▶ macOS 10.14 MojaveおよびmacOS 10.15 Catalina向けの「Safari Technology Preview v99」でAdobe Flashプラグインが完全に廃止。 - 2020年06月27日
▶ 2020年秋にリリースするmacOS 11 Big Surの「Safari v14」でAdobe Flashのサポートを終了すると発表。 - 2020年12月31日
▶ Adobe Flash Playerのサポート(配布およびアップデート)が終了。 - 2021年01月12日以降
▶ Flash PlayerでのFlashコンテンツの実行をブロック。
- Adobe Flash Playerサポート終了 – Adobe
- Mac OS での Flash Player のアンインストール – Adobe
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