iFixit、MacBook Air (Retina, 13-inch, 2020)の分解レポートを公開。新しいAirの特徴はMagic Keyboardだけでなくトラックパッドの交換も容易に。

　iFixitがMacBook Air (Retina, 13-inch, 2020)の分解レポートを公開しています。詳細は以下から。

　Appleは現地時間2020年03月25日より、Intelの第10世代Coreプロセッサ「Ice Lake」とシザー構造のMagic Keyboardを採用した「MacBook Air (Retina, 13-inch, 2020)」の販売を開始していますが、米iFixitがこのMacBook Air (Retina, 13-inch, 2020)の分解レポートを新たに公開しています。

We took a peek inside the new MacBook Air and iPad Pro. More on the iPad Pro to come, but for now let’s discuss this new MacBook Air, its many small changes, and its exciting new keyboard.

There’s Something New in the (MacBook) Air – iFixit

MacBook Air (Retina, 13-inch, 2020)

　iFixitのTaylor Dixonさんによると、新しいAirはMacBook Pro (16-inch, 2019)と同じシリコンバリアのないMagic Keyboardを搭載し、キーストロークが0.5mm増加、それに伴い本体の厚さも最厚部で旧モデルの1.56cmから1.61cmへ増加しているそうで、ボトムケースを開けると、Intelの第10世代Ice Lakeの採用によりヒートシンクが大きくなっていることに加えて、ロジックボードとトラックパッドを繋ぐフレキシブルケーブルの接続方法が変更されていることが確認できるそうです。

　また、Retinaディスプレイを搭載した旧Air(2018~2019)では、以下の動画のようにロジックボードを取り外さずさなければトラックパッドを修理することができませんでしたが、改善されたロジックボードとトラックパッドの接続方法は、ケーブルをロジックボードの下から取り外す必要がなく、自由にトラックパッドを取り外せるようになっており、加えてケーブルの下にあるバッテリーの交換も簡単に行えるようになっているそうです。

That new trackpad cable configuration pays dividends! Where last year the trackpad cables were trapped under the logic board, they are now free to be disconnected anytime—meaning trackpad removal can happen as soon as the back cover comes off. And since the battery rests under these same cables, this new configuration also greatly speeds up battery removal by leaving the logic board in place.

There’s Something New in the (MacBook) Air – iFixit

　ただし、その他は古いMacBook Air (Retina, 13-inch, 2018)と同じで、スピーカーユニットとバッテリーはネジと接着テープで固定されており、バッテリーは昨年のAirと同じモデルナンバーとスペックとなっていたそうです。

　iFixitはMacBook Air (Retina, 13-inch, 2020)の以下の特徴から、分解や修理のしやすさを示す”Repairability”を過去のモデルから+1ポイントし、「4 (10段階中で1が最も難しい)」と評価しているので、興味のある方はiFixitのブログをチェックしてみてください。

1. + 新しいトラックパッドとロジックボードのケーブル接続方法により、トラックパッドとバッテリーの交換が簡単になりました。
2. + ファンやスピーカー、ポート類など多くのコンポーネントはモジュール式でアクセスも簡単です。
3. +/– ペンタロープネジ以外を除けば、MacBook Airを分解することは他のMacと同じく簡単です。
4. – 新しいMagic Keyboardは信頼性が高くなったとはいえ、トップケースに組み込まれているため、修理には完全な分解が必要。
5. – SSDとRAMはオンボードのため、この価格帯のノートPCには残念です。

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