Apple M2チップを搭載したMacBook Air (M2, 2022)のXcodeベンチマークをまとめました。詳細は以下から。
Appleは2022年06月、第2世代 5ナノメートルテクノロジーを採用し、高性能コアのL2キャッシュが16MBへ増強したApple M2チップ搭載の「MacBook Air (M2, 2022)」の販売を開始しましたが、

Apple M2チップとM1チップのCPU仕様
このMacBook Air (M2, 2022)の複数のバージョンのXcodeベンチマークのスコアが掲載され始めたので、まとめてみました。

MacBook Air (M2, 2022), 16GB RAM, 512GB SSDのXcodeベンチマークスコア
MacBook Air (M2, 2022)のXcodeベンチマーク
まず、既に確認されている通り、Apple M2チップを搭載したMacBook Pro/Air (2022)のベースモデルとなる256GB SSD/8GB RAMモデルは、SSDが1チップ構成になり、同じMacBook Pro/Airであっても、ストレージパフォーマンスは2チップ構成の512GB SSDと比較してWriteが最大30%、Readが最大50%低く、メモリが8GBのベースモデルではスワップ発生時にパフォーマンスの低下が見られます。

MacBook Air (M2, 2022)のSSD 256GBと512GBのBlackmagic Disk Speedtest
次に、デザインが刷新されファンレスデザインとなったMacBook Air (M2, 2022)では、今回のXcodeベンチマークなど高負荷なワークロードでは、一瞬にしてサーマルリミットの105℃に達し、スロットリングが発生し、こちらはパフォーマンスが目に見えて低下します。

XcodeベンチマークでのMacBook Air (M2, 2022)のサーマルスロットリング
以上を踏まえて、AppleがThe Vergeにレビューユニットとして提供した256GB SSD/8GB RAM構成のMacBook Air (M2, 2022)ベースモデルと、手持ちの512GB SSD/8GB RAMモデルAir、GitHubに投稿された512GB SSD/16GB RAMモデルのXcodeベンチマークを比較すると以下のようになり、
MacBook Air (M2, 2022)で、Apple M1チップ搭載のMacBook Pro (M1, 2020)と同等のXcodeパフォーマンス(Xcodeベンチマークで130秒台)を望むなら、上位モデルとなる512GB SSD/8GB RAMモデルか、それ以上のCTOモデルを購入し、
加えて、クールダウンピリオドを取らず連続したコンパイルを行う場合は、冷却ファン付きのPCスタンドなどの何らかの熱対策を行ったほうがいいようです。

CPU温度が43度と103度でのXcodeベンチマークのビルドタイム
コメント
こういう実パフォーマンスの違いがあるのにチップ性能ばかり宣伝して売るのは、イマイチ欺瞞的だなぁ