macOS CatalinaのQuickTime PlayerではPinPが可能になり、ムービーインスペクタにビット深度やアスペクト比などが表示されるようになりました。詳細は以下から。
Appleは2018年10月にQuickTime 7/Proのサポートを正式に終了しながらも、昨年リリースしたmacOS 10.14 Mojaveまでは32-bitアプリとともにQuickTime 7およびQTKitフレームワークの利用を許可ていましたが、本日リリースしたmacOS 10.15 CatalinaでレガシィなQuickTime 7フレームワークを完全に廃止しました。
QuickTime 7の廃止にともない、macOS 10.15 CatalinaのインストーラーにはAppleがiOSと同じAV KitとAV Foundationを利用し開発した「QuickTime Player X」のみが同梱されていますが、このQickTime Player Xは以下のアップデートを含んでいます。
macOSのインストーラーと同梱されるQuickTime
OS X/macOS | QuickTime 7 | QuickTime X |
---|---|---|
OS X 10.9 Mavericks | v7.6.6 | v10.3 |
OS X 10.10 Yosemite | v10.4 | |
OS X 10.11 El Capitan | ||
macOS 10.12 Sierra | ||
macOS 10.13 High Sierra | ||
macOS 10.14 Mojave | v10.5 | |
macOS 10.15 Catalina | 廃止 |
QuickTime Player
Picture in Picture (PiP)
macOS 10.15 CatalinaのQuickTime Playerのバージョン10.5で、macOS 10.14 MojaveのQuickTime Playerとバージョンは変わりませんが、Build Numberが935.5から1015.2へアップデートされており、コントロールバーにはAirPlay, 字幕, チャプタ, 共有に加えてmacOS 10.12 SierraからiTunesなどに導入されている「PinP」アイコンが追加され、
QuickTime Playerで再生しているコンテンツをフローティングウィンドウにして画面最前面に表示&再生でき、QuickTime PlayerのPinPはiTunesと違いウィンドウが残らないようになっています。
オーディオとビデオを削除
また、macOS 10.15 CatalinaのQuickTime PlayerではiMoveなどと同じ様にメディアから「オーディオを削除」および「ビデオを削除」することができます。
インスペクタ
QuickTime Playerには作成日やフォーマット、データ容量、FPSなどメディアの情報を表示するインスペクタ機能が付いていますが、macOS 10.15 CatalinaのQuickTime Playerではこのインスペクタもアップデートされ、
フォーマットにビット深度、HDR形式、スケール、アスペクト比(1倍の場合は表示されません)が確認できるようになっているので、再生しているメディアをiMac RetinaやMacBook Proなど広色域のディスプレイで確認したほうがいいかを判断できます。
コメント
ついに以前QuickTime7限定のいくつか機能をQuickTimeXに追加しましたな。