iPadOS 13はSMB3.0サーバーに対応し、macOS CatalinaのSMBサーバーにはWindows Search Protocolが追加されるそうです。詳細は以下から。
AppleはWWDC 2019の中で次期iPadOS(iOS 13)ではUSBドライブやSDカードの読み込みやSMBファイル共有をサポートすると発表していますが、WWDC 2019のセッション 710「What’s New in Apple File Systems」や719「What’s New in File Management and Quick Look」によると、ファイル共有にはいくつかの制限があるようです。
iPadOS also supports external drives, allowing users to easily plug in USB drives, SD cards or log into an SMB file server, all from within the Files app.
WWDC 2019より
ファイル共有
USBドライブ
まず、iPadOS(iOS 13)でサポートされるUSBドライブは、現在、macOSやiOSのデフォルトファイルシステムとなっているApple File System (APFS)と旧ファイルシステムのHFS Plusで、どちらも暗号化されていないことが条件。加えてMicrosoftがWindowsに採用しているExFATやFATフォーマットもサポート。
USBドライブへのアクセスはファイルアプリのサイドバーから可能で、アプリのファイル共有(Share Extension)から直接ファイルを保存することも可能。]
SMBファイル共有
また、SMBファイル共有ドライブについてはWi-Fiまたはセルラー、Ethenet経由で接続されているファイル共有プロトコルがSMB 3.0のネットワークドライブに対応し、Windows Search Protocolでのインデックスサーチにも対応。
これに伴いmacOS 10.15 CatalinaのSMBサーバーはWindows Searchに対応するそうで、APFSボリュームはApple Filing Protocol(AFP)を利用した共有ができませんが、AppleはmacOS 10.13 High Sierraでファイル共有にSMBをデフォルトで利用しており、Time MachineもAFPから「Over SMB」に切り替えているため、High Sierra以降のMacを利用されている方はiPadOS/iOS 13と問題なくファイル共有ができると思われます。
注記:AFP(Apple Filing Protocol)を使って APFS(Apple File System)ボリュームを共有することはできません。
おまけ
USBドライブ/メモリはiPad(iPadOS)でのサポートが発表されましたが、複数の報告によるとDeveloper BetaではiPhone(iOS 13)でもLightning to USBアダプタを利用することでファイルアプリからUSBドライブへアクセスすることが可能になっているそうです。
ただし、Lightning-USBカメラアダプタのようなアダプタではUSBメモリやドライブに供給できる電力が十分に確保できないため、Lightning-USB3カメラアダプタなどiPhoneに給電しながらUSBメモリへ接続できるようなアダプタが必要になるそうなので、Appleはこのため公式にサポートしていないのかもしれません。
- What’s New in Apple File Systems – WWDC 2019 – Videos – Apple Developer
- What’s New in File Management and Quick Look – WWDC 2019 – Videos – Apple Developer
コメント
iOS13入れたiPhone7にLightning-USB3カメラアダプタとiPadのACアダプターをLightningケーブルにつないで給電するとUSBメモリの中身が見れた。
ファイルアプリで画像ファイルが開けることと、USBメモリにコピーしたZIPもそのまま解凍できることも確認した。