AppleがMacのウィルス定義データベース「XProtect」を更新し自動的にキーチェーンアクセスの許可ボタンを押させるインストーラー「OSX.Genieo.C」をブロックしています。詳細は以下から。
新しいGenieoインストーラー
MackeeperやVSearchなどを同梱し目的のアプリと同時にこれらのアプリをインストールさせる”Genieo”というインストーラーがありますが、今週初めMalwarebytesの主任研究員Thomas ReedさんがこのGenieoインストーラーに「キーチェーンへのアクセス要求をし、
プロンプトが表示されたところでキーチェーンアクセスの許可ボタンを自動的に押させる」という新機能が加わっていることを発見しましたが、
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Appleは現地時間 9月4日にOS XのウィルスデータベースであるXProtectを更新し、このGenieoインストーラー をブロックリストに加えたXProtect v2067を発行しています。
またSafariのセキュリティを担う”XProtect.meta.plist”ではSafariのFlash Player PluginがFlash Player および Flash Player ESRとも最新の18.0.0.232以外をブロックし、com.eliaho.safari製のプラグインをブロックしています。
今年に入ってのXProtectのアップデート実施日は以下の通りで、今回のアップデートで10回目のアップデートとなっています。
- 2015年01月27日:XProtect v2057 (古いFlash Playerをブロック)
- 2015年02月14日:XProtect v2058 (XProtectを更新)
- 2015年03月22日:XProtect v2059 (古いFlash Playerをブロック)
- 2015年04月22日:XProtect v2060 (古いFlash PlayerをブロックしXProtectを更新)
- 2015年05月27日:XProtect v2061 (古いFlash Playerをブロック)
- 2015年06月26日:XProtect v2063 (古いFlash Playerをブロック)
- 2015年07月10日:XProtect v2064 (古いFlash Playerをブロック)
- 2015年07月15日:XProtect v2065 (古いFlash PlayerとJava Pluginをブロック)
- 2015年08月04日:XProtect v2066 (XProtectを更新)
- 2015年09月03日:XProtect v2067 (古いFlash PlayerをブロックしXProtectを更新)
XProtectのアップデートは順次自動的にアップデートされ、バージョンチェックは以下のdefaultsコマンドで確認できます。また、検体情報についてはVirusTotalに登録されていないため、確認出来次第追記します。
- XProtect
defaults read /System/Library/CoreServices/CoreTypes.bundle/Contents/Resources/XProtect.meta Version
defaults read /private/var/db/gkopaque.bundle/Contents/Info.plist CFBundleShortVersionString
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コメント
2067がリジェクトされたのか、今2066になってますね。