Apple M3チップを搭載した「iMac (24-inch, 2023)」の電力消費と熱出力は、M1モデルと同等になっているそうです。詳細は以下から。
Appleは2021年にApple Silicon M1チップを発表した際、M1チップは熱設計枠(TDP)が15WのMacBook Proはもちろん、ファンレスで熱設計枠が10WのMacBook Airにも搭載でき、10Wでのパフォーマンスは一般的なノートPC用チップの2倍であると発表していました。
このApple M1チップは、その後24インチ 4.5K Retina Displayや1080p FaceTime HDカメラを搭載した「iMac (24インチ, M1, 2021)」にも採用され、より高いパフォーマンスを発揮しながら消費電力が下がったことでIntel iMacと比較して筐体サイズが50%以上縮小*されていましたが、
Appleは現地時間2023年11月07日、筐体のデザインはそのままで新しいApple M3チップを搭載した「iMac (24-inch, 2023)」の電力消費と熱出力情報を公開しています。
Apple M3チップ搭載のiMacの電力消費量
Appleが公開したiMacの情報は、8コアCPUと8コアGPU搭載のApple M3と8GBユニファイドメモリ、256GB SSDを搭載したiMac (24-inch, 2023)のベースモデルと、8コアCPUと10コアGPU搭載のApple M3と24GBユニファイドメモリ、2TB SSDを搭載したiMac (24-inch, 2023)の最上位モデルの情報で、
Appleは今回のアップデートで筐体のデザインを刷新していないため、Apple M3チップ搭載のiMac (24-inch, 2023)の熱設計(消費電力)もM1と同等だと予想出来ましたが、結果は以下の通り、最上位モデルはM3の方がCPU最大駆動時に1Wだけ高く、ベースモデルはM3の方が10Wほど低く**なっているようです。
電力消費 | 熱出力 | |||
---|---|---|---|---|
モデル | 待機中 | CPU最大稼働時 | 待機中 | CPU最大稼働時 |
1.iMac M3 | 40W | 70W | 136 BTU/h | 239 BTU/h |
2.iMac M3 | 43W | 85W | 147 BTU/h | 290 BTU/h |
3.iMac M1 | 43W | 80W | 147 BTU/h | 274 BTU/h |
4.iMac M1 | 43W | 84W | 147 BTU/h | 286 BTU/h |
- iMac M3 : 23.5-inch Retina 4.5K display, M3 8-Core CPU & 8-Core GPU, 8GB unified memory, 256GB SSD
- iMac M3 : 23.5-inch Retina 4.5K display, M3 8-Core CPU & 10-Core GPU, 24GB unified memory, 2TB SSD
- iMac M1 : 23.5-inch Retina 4.5K display, M1 8-Core CPU & 7-Core GPU, 16GB unified memory, 1TB SSD
- iMac M1 : 23.5-inch Retina 4.5K display, M1 8-Core CPU & 8-Core GPU, 16GB unified memory, 2TB SSD
デスクトップMac
Apple M3チップ搭載のiMac (24インチ, 2023)の電力消費量を既に公開されているMac Studio/Pro (2023)やMac mini (2022)やMac Studio (2021)、iMac (24-inch, M1, 2021)やMac mini (M1, 2020)やiMac (2020)、Mac Pro (2019)、iMac (2019)などのデスクトップMacと比較しても、最小クラスの電力消費量となっており、
その性能は最も売れているIntel Core i5-10600@3.3GHz(TDP:65W)搭載の27インチiMac「iMac (27-inch Retina Mid 2020)」と比較して最大2.5倍になっているそうなので、Intel iMacをお使いの方はM3 iMacへの移行を考えてもいいかもしれません。
- iMac power consumption and thermal output – Apple Support
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