AppleがMac mini (M1, 2020)の電力消費と熱出力情報を公開しています。詳細は以下から。
Appleは2020年11月、初の「Apple Silicon M1チップ」を搭載したMacの発売を開始しましたが、現地時間2021年01月11日、そのうちの1つであるMac mini (M1, 2020)の電力消費量(W)と熱出力(BTU/h)を新たに公開しています。
AppleはデスクトップMacに限って電力消費量(W)と熱出力(BTU/h)情報を公開しており、通常は発売とほぼ同時に公開される情報ですが、プロセッサがApple自社設計のApple Siliconに変更されたため公開が遅れたようです。
Mac mini (M1, 2020)の電力消費と熱出力
公開された電力消費と熱出力の情報はApple M1 チップ、16GB Unified Memory、2TB SSD構成というMac mini (M1, 2020)というフルスペックモデルの情報で、
電力消費 | 熱出力 | ||
---|---|---|---|
Mac mini (M1, 2020) | |||
待機中 | CPU最大稼働時 | 待機中 | CPU最大稼働時 |
6.8 W | 39 W | 23.2 BTU/h | 133 BTU/h |
Mac mini (2018) | |||
待機中 | CPU最大稼働時 | 待機中 | CPU最大稼働時 |
19.9 W | 122 W | 68 BTU/h | 417 BTU/h |
この値を前モデルであるMac mini (2018)や他のデスクトップMacであるiMac (2020)やMac Pro (2019)、iMac (2019)、旧Mac Proと比較してみると、Mac mini (M1, 2020)は待機時で6.8 W、最大実行時で39 WというIntel i7-8700B (Coffee Lake)プロセッサを搭載したMac mini (2018)と比較して約3分の1程度になっており、
同じく熱出力(BTU/h)も待機時23.2 BTU/h、最大実行時133 BTU/hと過去のデスクトップMacの中で最も発熱を抑えて最高パフォーマンスを出せるMacとなっているようです。(待機時の熱出力の最小モデルはMac mini (Late 2014)シリーズの20 BTU/h)
Mac miniシリーズに搭載されているIntel製プロセッサはほぼモバイル向けで、新しいMac miniと同時に発表されたMacBook Air/Proにも同じM1チップが搭載されたことからもわかるように、Apple Siliconになってもそれは変わっておらず、消費電力が大きくてもハイエンドのデスクトップMacは現在もIntelプロセッサを搭載したiMacやMac Proが独占していますが、
Appleは2021~2022年にかけて、それらハイエンド・デスクトップMacもApple Siliconへ移行する計画で、噂ではパフォーマンスやコア数でもMac Pro (2019)を上回り、グラフィックスパーツも用意しているようなので、今後はそれらハイエンド・デスクトップ向けApple Siliconの消費電力がIntelプロセッサと比較してどの程度改善するかに注目が集まりそうです。
- Mac mini power consumption and thermal output (BTU) information – Apple Support
コメント
これはラズパイより省エネかもしれないな
素晴らしい!
ハードウェアは
もう1年経過した後のOSをあえて使うのが習慣になってきてる
CPUの内臓キャッシュを認識できなくなったバグをやらかしたどこぞの窓11のような懸念材料なんてないんだよなぁ
新製品買いたくても最新OSが懸念材料になるとか普通にありえない
[…] 参考リンク https://applech2.com/archives/20210115-mac-mini-m1-2020-power-consumption.html […]