Apple M2 Max/Ultraチップを搭載したMac StudioとMac Pro (2023)の電力消費と熱出力情報が公開され、M2 Ultraチップの電力消費は最大でも300W程度になるそうです。詳細は以下から。
Appleは現地時間2023年06月13日より、WWDC23の基調講演の中で発表した、Apple M2 MaxおよびUltraチップ搭載の「Mac Studio (2023)」と、M2 Ultraチップに加えPCIe拡張スロットを搭載したタワー型の「Mac Pro (2023)」の販売を開始しましたが、
それに伴い、Appleが各国の情報公開ガイドラインに沿って公開している、デスクトップMacの電力消費量(W)と熱出力(BTU)情報に、Apple M2 Max/Ultraチップを搭載したMac Studio (2023)とM2 UltraのMac Pro (2023)が新たに追加されています。
Mac Studio/Proの消費電力
新たに公開されたMac StudioとPro (2023)の消費電力情報は以下の通りで、M2 Max/UltraチップのGPU数やメモリ, SSD容量に合わせて2モデルの情報が公開されています。
Mac Studio (2023)
モデル1と2のMac Studio (2023)の構成は以下の通り。モデル1はベースモデル、モデル2はCTOのフルスペックモデルとなっています。
モデル | 電力消費 | 熱出力 | ||
---|---|---|---|---|
待機中 | CPU最大稼働時 | 待機中 | CPU最大稼働時 | |
1 (M2 Max) | 9 W | 145 W | 31 BTU/h | 495 BTU/h |
2 (M2 Ultra) | 10 W | 295 W | 34 BTU/h | 1007 BTU/h |
- M2 Max 12-Core CPU & 30-Core GPU, 32GB unified memory, 512GB SSD
- M2 Ultra 24-Core CPU & 76-Core GPU, 192GB unified memory, 8TB SSD
Mac Pro (2023)
モデル1と2のMac Pro (2023)の構成は以下の通り。モデル1はベースモデル、モデル2はCTOのフルスペックモデルとなっています。
モデル | 電力消費 | 熱出力 | ||
---|---|---|---|---|
待機中 | CPU最大稼働時 | 待機中 | CPU最大稼働時 | |
1 (M2 Ultra) | 47 W | 300 W | 160 BTU/h | 1024 BTU/h |
2 (M2 Ultra) | 49 W | 330 W | 167 BTU/h | 1126 BTU/h |
- M2 Ultra 24-Core & 60-Core GPU, 64GB unified memory, 1TB SSD
- M2 Ultra 24-Core CPU & 76-Core GPU, 192GB unified memory, 8TB SSD
まとめ
新たに公開されたMac StudioとPro (2023)の電力消費値を、過去に公開されてきたMac mini (2022)やMac Studio (2021)、iMac (24-inch, M1, 2021)やMac mini (M1, 2020)やiMac (2020)、Mac Pro (2019)、iMac (2019)、旧Mac ProなどのデスクトップMacと比較すると以下の通りで、
Apple M2 Maxチップを搭載したMac Studio (2023)は、CPU最大稼働時の消費電力が145WとM1 Maxチップを搭載したMac Studio (2022)やIntel Core i7-8700Bを搭載した旧Mac mini (2018)以上の145Wとなっており、M2 Ultraチップを搭載したMac StudioとMac Pro (2023)はCPU最大稼働時の消費電力が約300WとIntel Xeon搭載のMac ProやiMac Proには及ばないものの、M2 Maxの約2倍となっています。
また、M2 Ultraチップを搭載したMac Pro (2023)は、Apple I/OカードやPCIe拡張スロット、大型の冷却ファンを搭載しているため、アイドル中の消費電力も47~49WとApple M1/M2 Mac mini 1台分の最大消費電力と同程度になっているため、購入される方は電源周りと電気代に注意してください。
おまけ
まだMac Pro (2023)の電源の情報*は確認できませんが、Mac Pro (2019)はIntel Xeon、1.5TBメモリ、Apple I/OカードやAfterburner、GPUなどの利用を想定し、最大1.4kWというかなり大きな容量の電源が搭載されていました。
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