AppleがMac Pro (2019)の電力消費と熱出力情報を公開しています。詳細は以下から。
Appleは現地時間2019年12月15日、Apple T2チップを搭載し最大28-Core Intel Xeonと1.5TBメモリ、Apple AfterburnerアクセレーターやRadeon Pro Vega II Duoモジュールを搭載可能な「Mac Pro (2019)」の電力消費量と熱出力(BTU)情報を新たに公開しています。
公開されたMac Pro (2019)の電力消費と熱出力
公開された電力消費量と熱出力量の情報はMac Pro (2019)のほぼフルスペック構成で、2.5 GHz 28-Core Intel Xeon W-3275Mプロセッサ、Radeon Pro Vega II Duo MPXモジュール 2台をInfinity Fabric Linkで接続、1.5 TB RAM (128 GB 2,933MHz DDR4 ECC DIMM x12構成)、Afterburner Card、4 TB SSDモデルでの値となっていますが、
Mac Pro (2019)上位
2.5GHz 28-core Intel Xeon W processor, two Radeon Pro Vega II Duo MPX Modules with Infinity Fabric Link, 1.5TB RAM (twelve 128GB 2933MHz DDR4 ECC DIMMs), Afterburner card, 4TB SSD
電力消費 | 熱出力 | ||
---|---|---|---|
待機中 | CPU最大稼働時 | 待機中 | CPU最大稼働時 |
302 W | 902 W | 1030 BTU/h | 3076 BTU/h |
Mac Pro (2019)ベース
3.5GHz 8-core Intel Xeon W processor, Radeon Pro 580X MPX Module, 32GB RAM (four 8GB 2666MHz DDR4 ECC DIMMs), 256GB SSD
電力消費 | 熱出力 | ||
---|---|---|---|
待機中 | CPU最大稼働時 | 待機中 | CPU最大稼働時 |
101 W | 430 W | 345 BTU/h | 1467 BTU/h |
この値を過去に公開されているiMac (2019)やiMac Pro (2017)、旧Mac Pro (Late 2013)などと比較してみると、その電力消費量は過去最大で、待機中(アイドル時)でもCPU最大稼働のIntel Core i9-9900Kを搭載したiMac (Retina 5K, 27インチ, 2019)の電力消費量を超える302W、CPU最大稼働時にはiMac 5K 約3台分の902Wとなり、
それと比例して熱出力も待機中で1030BTU/h、CPU最大駆動時で3076BTU/hと、これまで最大だったIntel Xeon W-2170B 18-Core @ 2.3 GHzと128GB RAM、Radeon Pro Vega 64 GPU、4TB SSD搭載のiMac Pro (2017)の値の約2.4倍となっているので、Mac Pro (2019)を一般家庭で利用する場合は電気代に注意してください。
おまけ
Mac Pro (2019)の電力消費と熱出力の値がここまでなのは、WWDC 2019でも発表されていたとおり、Mac Pro (2019)にはワークステーション向けのIntel Xeon Cascade Lake-W 3200シリーズが採用され、上位モデルではTDP(Thermal Design Power:熱設計電力)が200Wを超えるとともに、
プロセッサ | Core (Thread)数 |
クロック数 Base (Turbo Boost) |
キャッシュ | TDP | CTO価格 | リンク |
---|---|---|---|---|---|---|
Xeon W-3223 | 8/16 | 3.50GHz (4.00GHz) |
16.5MB | 160W | デフォルト | Intel |
Xeon W-3235 | 12/24 | 3.30GHz (4.40GHz) |
19.25MB | 180W | 110,000円 | Intel |
Xeon W-3245 | 16/32 | 3.20GHz (4.40GHz) |
22MB | 205W | 220,000円 | Intel |
Xeon W-3265M | 24/48 | 2.70GHz (4.40GHz) |
33MB | 660,000円 | Intel | |
Xeon W-3275M | 28/56 | 2.50GHz (4.40GHz) |
38.5MB | 770,000円 | Intel |
PCI-Express x16とThunderbolt 3用レーン、最大475Wを供給できるMPXコネクタを搭載し、最大500Wと1世代前のMac Pro約1台分の消費電力を使用するグラフィックスモジュール「Mac Pro Expansion (MPX) Module」を2台搭載できるためで、
MPX Moduleには、まず業界標準のPCI Expressコネクタを搭載。次に、グラフィックカードでは初めてPCIeレーンを増やしてThunderboltを統合。能力をさらに発揮できるように、供給する電力を増やしました。最大500ワットというMPX Moduleの電力容量は、一世代前のMac Pro 1台全体分に相当します。
Mac Pro – Apple(日本)
AppleもMac Pro (2019)をフルスペック+αで利用するユーザーのために、Mac Pro (2019)にそれらの消費電力を補える1,400W電源を採用しているので、フルスペックモデルを購入した方も電気代とコンセントの定格電流以外は心配しなくても大丈夫です。
- Mac Pro – Apple(日本)
- Mac Pro: Power consumption and thermal output (BTU/h) information – Apple Support
コメント
ちっともエコじゃねえな。
例の世界的有名な17歳女子になんか言われるぞw。
電気代で破産者続出だわ。
ttps://browser.geekbench.com/macs/461
MacPro 28C/56T Benchmark Single 1134 Multi 18909
ttps://browser.geekbench.com/processors/2645
Ryzen 3970X 32/64T Benchmark Single 1290 Multi 22333
ふーむ…
ちょっとした暖房器具に使える
300W で動くスーパーコンピュータと考えれば全然エコだと思うが?
MacMini 位の性能の winPC は 400W 超えが普通
ttps://news.mynavi.jp/article/20191125-928397/7
どっからMac miniが出てきたか知らんけど、リンク先からはTR3970Xは32コア64スレッドでMac ProのW-3275Mより性能上なのに、待機時96W、最高負荷時で440Wということしかわからんのですけど。
フルロード時の消費電力は順当として、待機時300Wって何をそんなに電気食ってんの…
Macがスパコンかあ。
だったら素敵だね。